始末書のテンプレートのページ。すぐに使える文例・例文を紹介しています。始末書は、仕事上でミスや不始末、トラブルが起きたときに、問題やトラブルの一部始終を会社・社内に報告し、反省や謝罪の意を表わすために提出する文書をさします。
「始末書の提出」は一般的な会社の社員就業規則に定められた「懲戒」の中では比較的軽い処分のひとつです。定められた書式はありませんが、ほとんどの場合には記載する内容、盛り込む内容に一定の決まりがあります。ここでは始末書のテンプレートについて解説します。
1.始末書のテンプレートとは |
会社・職場でミスや不始末をおかしたとき、あるいはトラブルが発生したときに、上司から始末書の提出を求められることがあります。 始末書はけん責処分として比較的軽微な不始末や不祥事に対して科されるものです。もちろんもっと軽いごく小さなミスであれば、反省し謝罪することで済まされるケースが大半ですが、会社に与える影響が大きいもの、特に会社に金銭的損失を追わせたり、社内規定に違反したり、会社の社会的イメージを著しく損ねたような場合には、始末書の作成と提出が必要となります。 一般的な会社の就業規則では「懲戒」の内容が定められており、犯した不始末や不祥事やトラブルの大きさにより、口頭で注意する、書面で注意し戒める、始末書を提出させるなどの軽い処分から、減給、出勤停止、降格、解雇などの重い処分まで「懲戒」の各段階が会社ごとに決められています。ここで取り上げる始末書は比較的軽微なミスやトラブルの際に下される懲戒となります。 始末書とは、会社(社内)に対して、問題やトラブルの一部始終を報告し、同時に反省や謝罪の意を表わすために提出する文書のことをさします。
|
始末書のテンプレート 内容 |
---|
テンプレートの意味このページで紹介する始末書のテンプレートは具体的なケースを想定した上で、始末書の書き方を説明する文例です。すぐに使えるように、全体の書式をはじめ、タイトル、宛名、本文の書き出し、盛り込む内容、文末、謝罪の言葉の言い回しなどを参考になさってください。
始末書に記載する内容(テンプレートに盛り込まれている内容)1. 宛先、宛名 (始末書の宛名は、社長、場所帳、支店長、部長、本部長あてなどです。 ※参考情報:始末書に対し、反省文の場合にはもう少し軽微なミスの際に提出する書面です。反省文の場合には、宛名は自分の直属の上司となります。) 2. 日付 (提出日を書きます) 3. タイトル (始末書と書きます) 4. 本文 ・4-1(謝罪の言葉) ・4-2(トラブル・不始末・ミスの「発生日時、およびその内容」) ・4-3(トラブル・不始末・ミスの「原因、影響や損害の程度や内容、現在の状況」) ・4-4(二度と繰り返さないための対策) ・4-5(もう一度、改めて謝罪する言葉) 5. 書き手の所属、氏名、印
会社や職場ごとの慣例に合わせた書式を始末書のようなビジネス文書は、厳密な決まりはないものの、記載する内容やおおまかな書式がだいたい決まっているため、テンプレートが役に立ちます。 ただし、会社ごとに「便箋に手書きで」、あるいは「会社で決められた書式がある」というケースもあります。会社や職場の慣例に従ってください。 |
2.始末書のテンプレート 就業規則違反の場合 副業にまつわるもの(ワード:Wordのテンプレート) |
ここでは始末書のテンプレートを紹介します。書式には決まりはなく、手書きの便箋でも構いません。下記はワードで作成する場合の書式の一例です。
|
始末書の書き方 例文 |
---|
例文:就業規則違反 |
就業規則に違反した場合、違反の程度や悪質かどうかにより懲戒の処分レベルが異なります。 ここでは就業規則違反の一例として副業について考えてみたいと思います。現在では副業を認める企業も増えてきていますが、始末書を書くケースとしては以下のような場合が想定されます。 (1)就業規則で副業が禁止されている会社で副業をした(もしくは副業がバレた)。 (2)就業規則で副業が許可されているが、事前の届け出をしていなかった。 (3)就業規則で副業が許可されているが、副業のために無断で会社の備品を使った(もしくは副業で会社の備品を使ったことがバレた)。 (4)就業規則で副業が許可されているが、副業の影響で遅刻が増えた。 いずれのケースでもまずは上司に謝罪し、(2)の場合などは必要に応じて所定の部署にも届け出を出します。 以下はワードを使い、ビジネス書式(横書き)にする場合を想定した例文です。 宛名の位置についてはパソコンで作成するビジネス文書の場合を想定していますが、便箋に手書きする場合には、本文よりもあとに書くことがあります(書式については、会社・職場の慣例に従ってください)
例文で想定したケース「(4)就業規則で副業は許可されているが、副業のために無断で会社の備品(パソコン)を使った」 【無料ダウンロードファイルWord】 |
◯◯◯◯年◯◯月◯◯日 始 末 書 私は◯月◯日及び◯日の◯時〜◯時頃、会社のパソコンを無断で副業に使用しました。誠に申し訳ございませんでした。 私が副業にしているデザイン制作の仕事は、まだ始めたばかりで軌道に乗るまではなるべく出費を抑えたいという思いがありました。そこに思いがけず急な受注が入り、納期に間に合わせるためにも使い慣れた職場の環境で作業をしたいと安易に考えてしまいました。費用の面でも、デザイン制作に必要なソフトやアプリを揃えるためには相応の出費と時間が必要となるため、休日なら会社の備品を使っても会社や職場の皆さんにご迷惑をおかけしないだろうという安易な考えから、無断で使用してしまいました。今回の件で人事部の方からご教授を頂き、休日であれ許可なく会社の備品を使用することは就業規則違反と知り、心から反省しています。本当に申し訳ございませんでした。 なお、今回の件でパソコン以外に使用したものはございません。また、データや情報などの不正持ち出し、流出等は一切ございません。 今後は二度と許可なく会社の備品を使用しないことを誓約いたします。反省の証しとして本書を提出致します。本当に申し訳ございませんでした。 |
書き方解説 |
1. 宛先 |
宛先は社長名にするケースが多いようです。 会社名については同じ社内なので省略しても記載しても構いません。 |
宛先 | 書き方例 |
・社長あての場合… | 代表取締役□□□□様 |
・支店長あての場合… | □□□支店 支店長 □□□□様 |
下記2.〜7につづく |
2. 作成日または提出日 |
・始末書の作成日または提出日は必ず記載します。
|
3. 表題 |
・「◯◯に関するお詫び」という表題を使用するよりも、直接的な表現となりますが「始末書」というタイトルを使用するのが慣例です。 |
4. トラブルやミスの内容と、原因、対策を示す文章を必ず入れる。 |
・原因がわかれば、ミスも防げるものです。 ・できれば対策、対応策を書きたいところです。しかしもし何らかの対応が難しい場合の始末書には、「今後は再発防止のために細心の注意をはらう所存でございます」などと書きます。 |
5. もう一度お詫びをする |
・同じ過ちは二度としないと約束するあかしとして始末書を出します。今一度お詫びをする文言を必ず入れます。 |
6. 氏名など |
・部署名(所属)と氏名を明記します。パソコンで作成することを許される場合には、氏名だけは手書き(黒インクのペンで書き)、その横に捺印します。 縦書きの場合には、氏名の下に捺印します。 |
7. 金銭的な弁償について |
・始末書の提出だけで許される場合と、遅刻に伴うトラブルによって会社に甚大な被害を与えてしまい、ある程度の金銭的なペナルティー=弁償(賠償)を求められる場合があります。 ・備品使用により、万一 会社から光熱費や事務所の賃料・使用料、パソコン使用料などの弁償(賠償)を求められた場合は、まずは支払うことについてあなた自身が納得する必要がありますが、基本的に支払いの方法について会社の承認を得た上で、始末書に記載します。 記載例 「(なお)、今回、会社に与えた損害額のうち、下記を毎月の給与より天引きにてお支払いいたします」など。
|
【ワンポイント】「いかなる処分もお受けします」という一文について 強い反省の気持ちを表す文言として、文末に「もし同様の過ちを繰り返した場合には、いかなる処分もお受けします」という一文を、つい入れたくなるもの。しかし受け取り手の立場によってはこの文言を入れることで逆に心証を悪くする可能性もあるようです。そもそも、万一再度繰り返した場合でも、規定や規則を超えた処分が下されることは無いため、「いかなる処分も甘んじて受ける」と宣言するのは始末書のレベルでは大仰だとも言えます。 事務局のおすすめの言葉は、「二度と犯さぬよう細心の注意を払う所存でございます」「二度と犯さぬよう誓約いたします。」といった表現。もしもう少し強調するなら、「万一繰り返した場合には、相応の処分を受ける覚悟でございます」がオススメです。「相応の処分」イコール就業規則に基づいた適正な処分だからです。 |
▲PAGE TOP |
【参考ページ】下記は別ページ |
---|
始末書はどんなときに書く?始末書の書き方>>> |
事故の始末書>>> | 始末書 社内規定違反, 紛失>>> |
始末書の書き方>>> | 始末書 会社の鍵 紛失 >>> |
始末書 遅刻>>> | 始末書 社員証 紛失>>> |
始末書 交通事故>>> | 始末書 スマホ,携帯紛失>>> |
始末書 営業車損傷, 納品ミス>>> | 始末書 金銭 紛失>>> |
始末書 パワハラ>>> | 始末書 封筒>>> |
始末書 ミス、レジミス>>> | 始末書 用紙>>> |
始末書 社外(特例)>>> | 始末書 縦書き>>> |
始末書 車両破損,商品,物品破損>>> | 始末書 部下の不祥事・不始末>>> |
始末書のテンプレート(就業規則違反)>>> |
始末書のテンプレート(金銭紛失)>>> |
始末書のテンプレートExcel(備品破損, 社用車無断使用)>>> |
始末書のテンプレートWord(社用車損傷, 残業時間超過)>>> |
▼ 反省文の書き方>>>(反省文の用紙・封筒) |
▼ 始末書と顛末書の違い 別のページ |