7月 時候の挨拶 ビジネス》上旬・中旬・下旬・書き出しと結び

ビジネスの手紙やビジネス文書に使う7月の時候の挨拶・7月の季節の挨拶のページ。

時候の挨拶は季節をあらわす挨拶の言葉として、手紙やはがきの挨拶文・書き出しや、メールの冒頭に使われ、ビジネス文書の冒頭などにも用います。季節感を表す言葉を書くことにより、相手の心に情景を呼び覚まし、季節の移り変わりを共に感じることができます。

ビジネスの手紙やビジネス文書で用いる七月の季節の言葉の例・文例集(初旬/上旬・中旬・下旬/月末)を掲載します。

1.7月のビジネスの手紙・7月のビジネス文書

ビジネスの手紙やビジネス文書のうち、7月に書かれる可能性があるものをリストにしてみました。

7月に書かれるビジネスの手紙・ビジネス文書 一覧表

お中元のお礼状
 ・お中元が届いたらなるべく早くお礼状を出します。
・7月に入るとお中元が届き始めます。時期は地域によって異なりますが、現在では大半の地域が7月上旬〜7月15日頃となっています。
暑中見舞い
 ・主に取引先や顧客あてに、暑中見舞いを出します。
・7月初旬の梅雨明けの頃から、立秋(8月7日頃)までの間に出します。
バーゲンやクリアランスセールの案内
 ・得意先や顧客への案内状を送ることがあります。
・早いところでは6月下旬から、通常は7月からバーゲンやクリアランスセールが開催されます。
夏季休暇・夏季休業日の案内状・通知状
 ・主に取引先や顧客あてに、夏季休暇・夏季休業日の日程の案内を書面や書状で送ります。最近はメールで送ることも多くなっています。
・7月下旬〜8月上旬には送ります。
定時株主総会のお礼状
 ・3月期決算の企業の場合の株主総会は、6月下旬に開催されることが多くなっています(最も多いのは25〜30日頃)。主に株主あてに株主総会のお礼状を手紙や書面で送ります。
・もし株主総会が6月下旬であれば、お礼状は7月上旬には送ります。

(なお、もし6月の株主総会の当日にお土産品などと一緒にお礼状をお持ち帰り頂く場合には、時候の挨拶は6月のものになります。)
飲み会や親睦会の案内・通知
 ・ビジネスの飲み会や親睦会の場合には、主に社内や取引先に対して案内や通知を出します。
・季節柄、ビアガーデンを利用したり、バーベキューや納涼花火大会観覧などに合わせる等の機会があります。
通常のビジネス文書、案内状、通知状
 ・取引先や顧客に対してビジネス文書や、案内状、通知状を出すことがあります。
個人あてと、法人・企業・職場・団体・自治体・機関あてのケースがあります。

2.7月の時候の挨拶 ビジネス文例(初旬・上旬)

7月初旬・上旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(2-1)7月初旬・上旬の時候の挨拶

・小暑(しょうしょ)

小暑は7/7頃(年によって異なります)なので、7/1〜7/7の手紙や文書に使える

・七夕

7/7なので、7/1〜7/7の手紙や文書に使える

・星祭

7/7なので、7/1〜7/7の手紙や文書に使える
・初蝉6月下旬〜7月上旬の手紙や文書に使える。
・半夏生7月2日頃から7月7日頃の手紙や文書に使える
・温風至7月7日頃から7月11日頃の手紙や文書に使える
・盛夏(せいか)初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

・文月

初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

(2-2)7月初旬・上旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 小暑の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 初蝉の候 皆様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。
拝啓 盛夏の砌 皆様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 小暑の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 盛夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具

暑さはこれからが本番でございます。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
暑さ厳しき折柄、皆様のご健康をお祈り申し上げましてご挨拶とさせていただきます。 敬具
温風至の折柄、くれぐれもご自愛ください 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

3.7月の時候の挨拶 ビジネス文例(中旬)

7月中旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(3-1)7月中旬の時候の挨拶

・温風至

7月7日頃から7月11日頃の手紙や文書に使える
・蓮始開7月12日頃から7月16日頃の手紙や文書に使える
・鷹乃学習7月17日頃から7月22日頃の手紙や文書に使える
・長梅雨7月中旬以降の、梅雨の時期が長い場合に使える
・猛暑梅雨が明けてから使うことが多い。7月〜8月中旬くらいまで使われる。
・酷暑梅雨が明けてから使うことが多い。7月〜8月中旬くらいまで使われる。
・盆、盂蘭盆7月15日頃に使えるが、地域により異なる(月遅れの場合には8月15日頃)
・盛夏初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

・文月

初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

(3-2)7月中旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 盛夏の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 猛暑の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 蓮始開の砌 皆様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 盛夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 厳夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具

暑さはまだまだ続きます。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
暑さ厳しき折柄、皆様のご健康をお祈り申し上げましてご挨拶とさせていただきます。 敬具
酷暑の折柄、くれぐれもご自愛ください 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具

4.7月の時候の挨拶 ビジネス文例(下旬)

7月下旬のビジネスの手紙やビジネスの案内状・通知状の書き出しの例文と結びを紹介します。

(4-1)7月下旬の時候の挨拶

・大暑(たいしょ)

大暑は7/23頃(年によって異なります)なので、7月下旬の手紙や文書に使える

・梅雨明け7月下旬頃の手紙や文書に使える
・猛暑梅雨が明けてから使うことが多い。7月〜8月中旬くらいまで使われる。
・酷暑梅雨が明けてから使うことが多い。7月〜8月中旬くらいまで使われる。
・土用夏の土用は、立秋(8/7〜8/8)の直前の18日間なので、7月下旬の手紙や文書に使える。
良く知られる土用の丑の日は7月20〜30日頃(年によって異なります)
・桐始結花7/22〜7/27の頃の手紙や文書に使える
・土潤溽暑7/28〜8/1の頃の手紙や文書に使える
・盛夏初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

・文月

初旬・上旬に限らず、7月全般に使える

(4-2)7月下旬のビジネス文例

・個人あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 盛夏の候 ◯◯様におかれましては益々ご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。

拝啓 猛暑の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
拝啓 大暑のみぎり 皆様におかれましては益々ご健勝のことと心よりお喜び申し上げます。

注)みぎりを漢字で書く場合には「砌」=みぎりと読みます。候と同じく「〜の頃、〜の時期」という意味です。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

・企業・法人・取引先あてのビジネスの手紙 挨拶文・書き出し

拝啓 盛夏の候 貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。

拝啓 猛暑の候 貴社におかれましては益々ご清栄のことと 心よりお慶び申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・結びの例

(「敬具」は結語です。頭語の「拝啓」とペアで使います。)

暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。 敬具

暑さが一番厳しい時期です。ご自愛専一にお過ごしください。敬具
暑さ厳しき折柄、皆様のご健康をお祈り申し上げましてご挨拶とさせていただきます。 敬具
溽暑の折柄、くれぐれもご自愛ください 敬具
時節柄、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 敬具