地鎮祭とは、土木工事を行う際や建物を建てる際に、工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式のことを言います。「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。「鎮」の字にはしずめる、落ち着かせるといった意味があります。 |
目次
[関連ページ] | |
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1. 地鎮祭とは 前のページへ | |
・地鎮祭の日取り 前のページへ | |
・守り神様 前のページへ | |
2. 地鎮祭のときに準備するもの 前のページへ | |
・祭壇 前のページへ | |
・お供え物 前のページへ | |
・地鎮祭のときに用意するのし袋(初穂料など) 前のページへ | |
[参考ページ] | |
・地鎮祭の準備>>> | ・地鎮祭のお供え物 セット>>> |
・地鎮祭の流れ>>> | ・(同上) 酒>>> |
・地鎮祭ののし袋の書き方>>> | ・(同上) 持ち帰り>>> |
・地鎮祭のお金の入れ方>>> | ・(同上)乾物>>> |
・地鎮祭の挨拶>>> | ・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>> |
・地鎮祭の服装 >>> | |
・地鎮祭の服装 男性>>> | ・地鎮祭の服装 会社>>> |
・地鎮祭の服装 女性>>> | ・地鎮祭の服装 子供>>> |
・地鎮祭の服装 ジーパンでもいい?>>> | |
・地鎮祭 参列者,費用,流れ>>> | |
・地鎮祭のお金、相場、工務店への謝礼>>> | |
・地鎮祭は 必要なの?>>> | |
・地鎮祭 必要なものと費用は?>>> | |
・地鎮祭 流れと時間,所要時間,時間帯>>> | |
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3.地鎮祭の流れ |
通常は神職から全体の段取りについて詳しく説明があります。 下記にご紹介するのは、一般的な地鎮祭の流れです。 |
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地鎮祭の式次第・進行 | ||
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・神様に捧げものをし、お祓いや祝詞をあげたあと、施主、施工業者が初めて鍬や鋤を入れ、工事の無事を祈ります。 全体の所要時間は80分〜100分くらいです。 | ||
式次第 | 補足説明 | 司会者 |
0. 入場および開式の辞 | |||||||||||||||||||
・祭壇や、出席者、参列者のおよその配置図を下記に示します。 ・神棚に向かって右側が施主および一般参列者、左側が施工会社、設計、工事関係者です。整然と並び静かに待ちます。 | ・全員が揃ったところで、司会者が儀式の開始を宣言します。 「ただ今より◯◯家の地鎮祭を執り行います」 「ただ今より◯◯区立◯◯会館の地鎮祭を執り行います」 「これより、◯◯管区◯◯線◯◯工事の着工にあたり、とこしずめのまつりを執り行います」 など。 | ||||||||||||||||||
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1. 修跋の儀 (しゅうばつのぎ、しゅばつのぎ) | |
補足説明 | 司会者 |
まずは祭壇、土地、参列者をお浄めします。 ・全員起立して拝礼をします。 ・神職が御祓詞(はらえことば)を唱えながら、ご神前、工事をする土地および参列者の身を浄めるためのお祓いをします。 ・お祓いが終わったら全員着席をします。 | 「それでは修跋の儀を行います。 全員ご起立下さい」 (神職がお祓いをしている間は、起立した状態で少し頭を下げます) 「ご着席下さい」 |
2. へつづく |
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地鎮祭の流れ つづき | ||
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式次第 | 補足説明 | 司会者 |
2. 降神の儀 (こうしんのぎ) | |
神様をお迎えします。 ・全員起立します。 ・神職(斎主)が神様を祭壇にお迎えします。 ・神様をお迎えしたら、全員着席をします。 | 「降神の儀を行います。 全員ご起立下さい」 (神職が神様をお迎えしている間は、起立した状態で少し頭を下げます) 「ご着席下さい」 |
3. 献饌 (けんせん) | |
補足説明 | 司会者 |
神様にお供え物を差し上げます。 ・神職(斎主)が神様にお供え物を差し上げます。 ・ 一同、着席したまま静かに待ちます。 | 「献饌」 |
4. 祝詞奏上(のりとそうじょう) | |
神様に祈りの詞をささげます。 ・全員起立します。 ・神職(斎主)が神様に工事の安全を祈る祝詞(のりと)を奏上します(読み上げます)。 ・祝詞奏上が終わったら、一同着席します。 | 「祝詞奏上の儀を行います。 全員ご起立下さい」 (神職が祝詞を読み上げている間は、起立した状態で少し頭を下げます) 「ご着席下さい」 |
5. 切麻散米(きりぬささんまい) | |
補足説明 | 司会者 |
神職が工事を行う土地を清めます。 ・神職(斎主)が土地を清めます。 ・ 一同、着席したまま静かに待ちます。 | 「切麻散米」 |
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地鎮祭の流れ(つづき) | |
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6. 地鎮の儀 (じちんのぎ) | |
補足説明 | 司会者 |
その土地で初めて草を刈る「刈初(かりぞめ)」、 初めて土をおこす「穿初(うがちぞめ)」、 初めて土をならず「土均(つちならし)」と行います。 最後に神職が鎮め物を納めます。 ・例えば設計者が「鎌」、施主が「鋤」、施工会社が「鍬」をもちます。 (三者全員がスコップを持つなど、やり方はアレンジが可能です) ・三者が同時に砂に向かう場合と、独りずつする場合とあります。工事の規模や神社によってやり方が多少異なります。 ・このあと、神職が鎮め物(しずめもの)を納めます。 ※神職が鎮め物を納める間、三者はその場で待ち、儀式が済んだら。三者は自分の席に戻ります。 ・他の参列者は、着席したまま静かに見守ります。 | 「それでは地鎮の儀を行います。 刈り初めは鈴木設計様、 穿ち初めは施主様の佐藤様、 土ならしは高橋建設様にお願いします。」 かけ声をかけますので、土に鍬や鋤を入れてください。それっ『 えい。えい。えい。』。 |
地鎮祭の流れ(つづき) | ||
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式次第 | 補足説明 | 司会者 |
7. 玉串奉奠 (たまぐしほうてん) | |
※玉串とは、榊(さかき)などの常緑樹の小枝に、紙のヌサ(幣)と言われるもの、または木綿(ユウと言われるもの)をつけ、神前に供えるものです。地鎮祭だけでなく、あらゆる神事に用いられます。葬儀でも仏教における線香の代わりに用いられ、遺族や会葬者によって神前に捧げられます。 ※詳細は「玉串料と玉串奉奠」のページをご参照下さい。>>> | |
・玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは神前に玉串を捧げること、謹んで供えることを言います。 ・参列者は玉串を受け取り神前に進みます。 1)右手で根元を上からもち、左手で葉の方を下から支えるように持ち、神前に進み一礼します。 2) 玉串を時計回りにし、右手で持っている根元を自分の前に持ってきます。葉の方の左手は神前に差し出すように下から葉を支えます。 3)玉串を額に近づけるように掲げ、工事の無事を祈念します。 4)玉串をもとの高さに下げ、左手で根元の方を持ち、右手で葉の方を持つように、手を持ち替えて更に時計回りにします。 5)根元が祭壇の方を向いたところで、 神前に一歩進み、玉串を胸の高さに掲げ、玉串案にお納めします。 6)一歩下がって二礼二拍手一礼をします。 ※玉串奉奠(たまぐしほうてん)については、別ページで画像イラスト入りでご説明しています。玉串料と玉串奉奠へ>>> | 「次に玉串奉奠を行います。 まずは施主様の佐藤様、御家族様、次に佐藤設計様、続きまして高橋建設様お願いいたします」 |
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地鎮祭の流れ(つづき) | ||
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式次第 | 補足説明 | 司会者 |
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4.地鎮祭にかかる費用・お金・相場 |
地鎮祭に必要な費用としては、神職に支払う費用と、祭壇その他の準備費用、ならびにお供え物の費用があります。 |
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地鎮祭に必要な費用 | |
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項目 | 説明 |
・初穂料、または玉串料など | |
神職に支払う | 神職に支払うお礼、謝礼の表書きを「御初穂料」「御神饌料」「御玉串料」と書くことから、地鎮祭の謝礼の事を初穂料と言います。初穂料の金額のめやす初穂料の目安としては、個人が支払う場合2〜5万円くらいが相場です。 |
・お車代 | |
神職に支払う | 神職が自分の車や原付(原動機付き自転車)などで来られる場合、白封筒に「お車代」として、5千円〜1万円くらいを包んだものをお渡しします。 |
・祭壇その他準備費用 | |
施工業者に支払う | 祭壇その他の準備は施工業者に一任することが多いようです。 1万円〜5万円くらい。テントなどを設営してもらうと更に金額が上がります。 個人の自宅の地鎮祭の場合、一式を神社で借りる方が安くあがることもあります。 |
・お供え物関係の費用 | |
自分で用意する | 米や塩などのお供え物やお神酒、湯呑みまたは紙コップなどを用意するのにかかる実費です。 |
・ご祝儀 | |
施工業者に支払う | 棟梁、大工、職人、現場監督、作業員などにご祝儀を渡します。工事の規模や予算に応じて、用意します。 ※これは必須ではありません。 |
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5.地鎮祭の時の服装 |
地鎮祭は正装で出席する場合が多いようです。個人宅の場合はそこまで服装にこだわりませんので、基本的には施主が自由に決めることになります。しかし神様にお祈りする神聖な儀式という前提で節度ある服装を選ぶ方が良いでしょう。心配な場合は、事前に施工会社と相談することをおすすめします。 |
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地鎮祭の服装 | |
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項目 | 説明 |
・施主の服装 | |
スーツ 神様をお迎えする儀式なので、基本的にはきちんとした服装で出席します。ネクタイ着用が基本です。 ただし、個人宅の場合にはそこまでこだわりません。事前に施工業者と御相談下さい。 学生の場合は制服で良いと思います。 | |
・施工会社の服装 | |
スーツや制服 スーツが望ましいのですが、工事業者の場合作業着で出席することも多いようです。制服は正装として認められています。 | |
※地鎮祭の服装をもっと詳しく (地鎮祭の女性の服装 >>>) (地鎮祭の男性の服装 >>>) |
6,仏式の地鎮祭 |
日本では地鎮祭は神道・神式で行われる場合が大半ですが、まれに仏式で行うこともあります。 仏式の場合には、地鎮法、地祭り、地堅めの法などと呼ばれ、宗派により異なる本尊(例えば、地の神や地天など)を拝し、土地を清めたり鎮霊などを行います。 儀式の流れは(それぞれの呼び名が異なりますが)、神式とあまり変わりません。神道の玉串奉奠や拍手の代わりに焼香および拍掌となります。 |
代表的な仏式の地鎮祭(地鎮法、地祭り、地堅め)の流れ | |
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下記は参考例として静岡県での例を紹介します。ほとんど神式のものと流れは同じです。宗派によっても異なるので、仏壇のしつらえ方などは必ずお寺に確認しましょう。 | |
0. 仏式の祭壇(仏壇)を用意し、お供えものをします。 | |
1. 僧侶が、仏壇と出席者を清めます。 | |
2. 仏様をお招きします。 | |
3. 施主名、土地、施工者名を仏様にお知らせし、土地を使うお許しを頂くとともに工事の安全を祈ります。 | |
4. 僧侶が土地を清めます。 | |
5. 施主、施工者が土地に「鎌」や「鍬」を入れます。
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6. 出席者が順に焼香し拍掌します(まずは施主、その家族、次に設計者、施工会社の準に行います)。
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7. 仏様にお帰り頂き、乾杯をし、お下がり物を皆で頂きます。 |
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お祝い金は必要?[地鎮祭の時のお祝いについて] |
地鎮祭が行われる時に、親族や友人、あるいは取引先がお祝い金、お祝いの品をあげる必要があるのでしょうか?との質問を頂きました。 答えは「地鎮祭では、お祝いの品やお祝い金は、あげる必要はありません」です。地鎮祭は土地の神様に工事の安全を祈願するための神事です。お祝い金やお祝いの品をあげたいという場合には、建物が完成してから新築祝いをあげると良いでしょう。 ※上記は一般的な考え方です。地方によっては慣習が異なりますので、どうしても気になる場合には地元の年配の方にご確認ください。 |
地鎮祭は必ずする?[地鎮祭をする・しない] |
地鎮祭は、すべての建築物や建造物(新築)を建てる人が必ずやらなくてはならないというものではありません。工務店・建設会社と相談の上で、する・しないは施主が自由に決めることができます。 ただ地鎮祭は施主、建設会社、作業員が一同に顔を合わせて工事の無事や家・建物の安全、繁栄を祈ることで気持ちが引き締まり、厳粛な気持ちを共有できる機会でもあります。精神的な意味でも一つの節目となるものです。地方によっては9割以上が地鎮祭を行います。 [地鎮祭をやらない代わりに、儀式としてのお祓い] なお、新築する前に行われる地鎮祭に代わるものとして、新しくマンションを購入したり、新築戸建てを購入した場合や、中古物件を購入したり、引越ししたりする際に「お祓い」を行うこともあります。神社に問い合わせてみましょう。 ※地方によって異なります。 |
地鎮祭は雨でもやる?[地鎮祭は雨でもする?・しない?・延期する?] |
地鎮祭を予定しているのに天気予報が雨というケースもよくあります。一般的には工事業者がテントの準備をして、予定通り地鎮祭を行います。 |
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[関連ページ] | |
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……[参考ページ]…… | |
・地鎮祭の準備>>> | ・地鎮祭のお供え物 セット>>> |
・地鎮祭の流れ>>> | ・(同上) 酒>>> |
・地鎮祭ののし袋の書き方>>> | ・(同上) 持ち帰り>>> |
・地鎮祭のお金の入れ方>>> | ・(同上)乾物>>> |
・地鎮祭の挨拶>>> | ・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>> |
・地鎮祭の服装 女性>>> | |
・地鎮祭の服装 男性>>> | |
・地鎮祭の服装 会社>>> | |
・地鎮祭の服装 子供>>> | |
・地鎮祭の服装 ジーパンでもいい?>>> | |
・地鎮祭 参列者,費用,流れ>>> | |
・地鎮祭のお金、相場、工務店への謝礼>>> |