地鎮祭は必要なの?地鎮祭をするとき必要な準備は?

地鎮祭は必要?地鎮祭は絶対にやらなきゃダメなの?疑問にお答えします。地鎮祭とは土木工事を行う際や建物を建設する際に、工事が無事に済むようにとの安全祈願と家・建物の繁栄を土地の神様に祈願する儀式です。また、完成後もその土地の神様に守っていただくという意味もあります。施主と施工業者が話し合って実施の仕方や日程などを決めます。
ここでは地鎮祭をする場合に必要となる準備についても解説します。
[参考ページ]
・地鎮祭の準備>>>

・地鎮祭のお供え物 セット>>>

・地鎮祭の流れ>>>・(同上) 酒>>>
・地鎮祭ののし袋の書き方>>>・(同上) 持ち帰り>>>
・地鎮祭のお金の入れ方>>>・(同上)乾物>>>
・地鎮祭の挨拶>>>・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>>
・地鎮祭の服装 >>> 
・地鎮祭の服装 男性>>>・地鎮祭の服装 会社>>>
・地鎮祭の服装 女性>>>・地鎮祭の服装 子供>>>
・地鎮祭の服装 ジーパンでもいい?>>>
・地鎮祭 参列者,費用,流れ>>>
・地鎮祭のお金、相場、工務店への謝礼>>>
・地鎮祭 必要なものと費用は?>>>
・地鎮祭 流れと時間,所要時間,時間帯>>>

1.地鎮祭は必要なの?地鎮祭はどうしてもやらなきゃダメなの?

工事の無事と家や建物の反映を祈る儀式として知られている地鎮祭、地鎮祭は必要なのでしょうか?
大がかりな土木工事や大きな建築物ならともかく、自分の自宅、マイホームの場合には、ホントのところどうなのでしょう? やり方もわからないし、準備も面倒、費用も時間もかかるし、地鎮祭ってする必要があるのかがとっても気になりますよね。
地鎮祭は必要か?

地鎮祭をする目的は?

・地鎮祭とはとこしずめのまつりとも言われ、日本書紀にも登場するほど古くから行われている儀式であることが知られています。工事や建設を行う土地に鎮め物(しずめもの)をしたり、その土地の神様(氏神様)に捧げものをしたりして、土地を清め土地を使わせていただくお許しを頂き、工事の無事を祈り、建物や家の繁栄を祈る儀式です。
 危険な工事であれば事故がなく無事に完工できるように、さらに工事の完成後はその土地が災害に見舞われないように、また、その土地で収穫されるものや上に建てられたものについては豊かな実りや繁栄がもたらされるように、というものです。

地鎮祭は必須のものではない

・地鎮祭は必ずやらなければならない、というものではありません。地鎮祭をする目的は安全祈願、繁栄祈願ですから、施主と施工業者とが必要だと思えば実施し、必要なしと思えば「やらない」という選択肢もあります。

地鎮祭は必要かどうか、話し合って判断

・施主と施工業者が話し合いの上で、地鎮祭をするかどうか決めるようにします。
例えば施工業者が「我が社は新しい工事の前には必ず地鎮祭を執り行い、安全祈願を行うようにしています」と言えば、やはり地鎮祭を行う方が心を落ち着かせて気持ちよく冷静に安全に仕事ができるかもしれませんし、施主が「うちはこだわらない主義だから、施工業者と話し合いの上で地鎮祭に代わる形の安全祈願を自分たちで行いたい」ということもあるかもしれません。両者が納得の行く形を取るようにしましょう。
※ 地鎮祭をすると決めたらどうする?>>>準備は項2へ

2. 地鎮祭のときに準備するもの・必要なものは?

それでは、いざ地鎮祭をすると決めた場合に必要となるものをご紹介しましょう。

地鎮祭に必要なもの 準備するもの

地鎮祭を執り行う場合には、大きく分けると以下の5つの準備が必要となります。神事の規模については略式で行うこともできますので、施工会社や神社と相談しましょう。
1)祭壇
祭壇は施工会社に準備してもらう形が多いようですが、どうしても困ったときには神社に問い合わせると良いでしょう。
2)お供え物の準備
・祭壇にお供えする物は施主が用意します。
3)半紙の準備
・施主が半紙1帖(20枚)を用意します。
4)お金の準備
・神社・神職に支払う謝礼(表書きは「御初穂料」「御玉串料」など)
・神職に渡すお車代
・施工会社に支払う謝礼(祭壇の準備等の費用も含む)
5)直会の準備
・お神酒を頂く場合の紙コップや、紙皿、湯呑など。
6)挨拶の品の準備
・地鎮祭のあと、「騒音や工事車両の出入りでご迷惑をおかけします」と施主はご近所にご挨拶をしてまわります。このときに持参する挨拶の品は施主が用意します。
その他に企業のビルや公共建築物を建てる際には来賓へのお土産品として挨拶の品を用意するケースがありますが、これらも「絶対に必要なもの」ではありません。
7)テントや折りたたみの椅子など
・出席者が多い場合にテントや椅子を設営することがありますが、必須ではありません。設置等は工務店と相談します。
 

2-1)祭壇

地鎮祭の祭壇

祭壇の飾り方には決まりがあります。
祭壇の手配は施工業者に依頼すると良いでしょう。
榊は施主が用意します。
※祭壇にはお供えを飾りますが、その際に盛り付けする三方や祭壇は、神社で借りられる場合もあります。(祭壇と同様に施工業者が持っている場合もあります。)
※地鎮祭の祭壇についても、もし施工業者が持っていない場合には神社に電話してみて下さい、相談に乗ってくれます。
・祭壇、しめ縄
施工会社が用意
・榊
施主が用意。花屋さんで買えます。
・三方
施工会社または神社が用意

2-2)お供え物

必要なお供え物は施主が用意します。

・お米(一合)
・お酒(一升)

・お供物(海の幸、山の幸、野の幸)
・塩(一合)
・水(一合) 
詳細はこちら>>>

地鎮祭の流れ(つづき)

2-3)半紙

・半紙は事務用品店で販売しています。通常100円〜500円程度です。施主が用意します。
※半紙は、三方の上に敷いてお供物を乗せたり、玉串の紙垂(しで)をしつらえるのに使ったりします。
ちなみに切麻(きりぬさ)については、通常は神職が用意しますが、念のため予約の際に準備する必要があるかどうかを神社に確認しましょう。切麻についての詳細はこちら>>>

2-4)お金

当日必要となるお金は以下のとおり。
神社への謝礼
・施主は、神職への謝礼(神社へのお礼)のお金を用意します。神社に支払う謝礼を初穂料、玉串料などと言います。
・紅白の蝶結びののし袋に謝礼を入れます。「御初穂料」「御玉串料」「御神饌料」「御礼」などの表書きも使われます。下段は個人の場合は施主の姓、法人の場合は施主の社名を書きます。
・個人で用意する場合の初穂料の金額の相場は2〜5万円です。
あらかじめ金額が決められている神社もあります。地鎮祭を予約する際に神社(社務所)に「地鎮祭の祈祷の初穂料の金額」として確認をすると良いでしょう。
神職に渡すお車代
・神職が自分の車やバイクで来られる場合には、白い封筒に入れてお車代を渡します。金額の目安は5,000円〜10,000円くらい。
施工会社に支払う謝礼(祭壇の準備等の費用も含む)
・祭壇その他の準備は施工業者に一任することが多いようです。
1万円〜5万円くらい。テントなどを設営してもらうと更に金額が上がります。
個人の自宅の地鎮祭の場合、一式を神社で借りる方が安くあがることもあります。
この他に、当日棟梁、大工、職人、現場監督、作業員の方にご祝儀を渡すことがありますが、これは必須ではありません。

2-5)直会の準備

お神酒をいただくための紙コップや湯呑

お神酒やお供えを参列者全員でいただく儀式を直会(なおらい)と言います。地鎮祭の中で神様への祈りを終えたら、神様にお供えしたお神酒を参列者で頂きます。また、お供え物のお下がりを頂く場合には、紙皿なども用意します。
お神酒を頂く際には土器(かわらけ)を使うこともあります。
※その場でお神酒をいただくほか、場所を変えてお祝いの会をすることもあります。地方によっても異なります。
※運転する人は飲酒しないようにしましょう。

2-6)ご挨拶品

ご近所への挨拶の品

地鎮祭を終えたら、施主は菓子折りなどを用意し、ご近所の方に挨拶をして回るのが望ましいでしょう。「これから工事に入ります。工事の騒音や工事車両の出入りなどでご迷惑をおかけすることがあるかも知れませんが、何卒よろしくお願いします」などときちんとご挨拶を済ませます。紅白の蝶結びののしで「ご挨拶」「御挨拶」「ごあいさつ」などの表書きです。
※このご挨拶品は必須ではありません。

来賓にお持ち帰り頂く品
会社の自社ビルや商業施設などの地鎮祭の場合、施主である企業が来賓にお持ち帰り頂く品を用意することがあります。紅白の蝶結びののしで「御祝」などの表書きです。
※個人宅の地鎮祭ではこのような品は必要ありません。また、会社の場合もこの品は必須ではありません。
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