地鎮祭のお供え物》魚(鯛)・昆布・野菜・米・お菓子・食べ方

地鎮祭では、祭壇に神様へのお供え物をし、工事の無事と家・建物の繁栄を祈ります。地鎮祭が終わると、米、塩、水、酒は四方に撒き、お供えしたお酒は直会(なおらい)という行事のなかで一同でいただきます。それ以外のお供え物である海の幸(魚、乾物)、山の幸(果物など)、野の幸(野菜)や(地方によっては菓子、もち)、米、塩などは施主が持ち帰ります。
ここでは持ち帰ったお供え物の食べ方をご提案の形で紹介します。

[参考ページ]
・地鎮祭の準備>>>

・地鎮祭のお供え物 セット>>>

・地鎮祭の流れ>>>・(同上) 酒>>>
・地鎮祭ののし袋の書き方>>>・(同上) 持ち帰り>>>
・地鎮祭のお金の入れ方>>>・(同上)乾物>>>
・地鎮祭の挨拶>>>・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>>
・地鎮祭の服装 >>> 
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1.地鎮祭のお供え物、持ち帰ったらどうする?

地鎮祭で祭壇にお供えしたお供物は、儀式が終わったら御神酒などは「直会」の席などで一同でいただきます。また、お供えされた一升瓶の奉献酒は神職にお持ち帰りいただきますが、その他のお供物は施主が持ち帰ります。
(実際には、現代では車の運転や工事作業をする人への配慮から、現地ではお酒を飲むような直会は行わず、場所を移して行うケースも増えて来ています)
持ち帰ったお供え物はそのあとどうするのか、悩む人も多いはず。そこでこのページではご提案の形で食べ方を紹介します。

持ち帰ったお供え物の食べ方

持ち帰ったお供え物は、神様からのお下がりとしてありがたくいただきます(食べます)。
このお下がりについて、地域によっては「火事を想起させることから、地鎮祭のお供え物は焼いてはいけない。縁起が悪い。」という説があります。
もちろん本来最も大切にしたいことは「工事の安全や家・建物の繁栄を祈りながら、神様からの賜り物としてありがたく頂戴する」という気持ちですから、調理方法は気にしなくても良いという考え方もあります。それに季節によっては生で食べるのを避けたほうが良い時期もありますね。そこで、ご提案としてお供え物の食べ方を紹介することにしました。

(1-1)魚の食べ方は?

海の幸…魚介類

魚と乾物を用意します。
魚はおめでたい鯛が代表的ですが、それに代わる魚でも可(魚ならなんでもOK。尾頭付きを用意します)と、昆布またはワカメなどの乾物を用意します。
 海の幸の魚は尾頭付きのお魚が用いられます。一番人気はおめでたいイメージのある鯛(タイ)です。夏期には生の魚を避けて、干物のイカを使う地域もあります。
 地鎮祭の場合には、お供えされた魚の最も一般的な食べ方は生で食べる「刺し身」ですが、季節によっては火を通して食べたいものです。そんなときには焼くのを避けて「煮る、蒸す」などの調理法にしましょう。たとえば鯛(タイ)の場合、煮付けも美味しいのですが、酒蒸しにするとお供え物の昆布やお酒も活用できます。
 生で食べる場合には、同じくお供え物の昆布を使って鯛の昆布締めも美味しいですね。昆布の表面を酒を含ませたペーパータオルで拭き、鯛の身をはさみます。 
海の幸の乾物としては、昆布やわかめなどが用いられます。紅白の棒寒天をそのままお供えする地域もあるようです。特に昆布は「喜ぶ」「よろこんぶ」の語呂合わせから人気です。
 昆布は普段の料理のなかで使うほか、おせち料理でも人気の煮しめの中にある結び昆布や昆布巻きなどもおすすめです。
 寒天は、白は牛乳、赤はいちご、アセロラ、ぶどうジュース、グレナデン・シロップなどを利用して紅白寒天にすれば、おめでたいデザートになります。

(1-2)果物の食べ方は?

山の幸…果物、きのこ、筍など。

果物、きのこ、たけのこなどを用意します。
季節のものを中心に、できればその土地で穫れたものが好ましいでしょう。
季節が合えば、筍も縁起が良いお供え物になります。
 旬の果物などが用いられます
フルーツは調理せずにそのまま食べます。きのこ類は料理に使いますが、乾物の干し椎茸であれば、煮物などにも使います。
椎茸は飾り切りの「亀甲切り」にすれば、さらに縁起が良くなります。
(1-3)野菜の食べ方につづく

(1-3)野菜の食べ方は?

野の幸…野菜類

土の上にできるものと、地面の中にできるものを用意します。
おすすめは、おせち料理にもあり昔から日本でおめでたいときに作られる代表的な献立、筑前煮(がめ煮、煮しめなどとも呼ばれます)です。お供え物の野菜を美味しく頂くことができます。
材料の一部を紹介すると、例えば、地面の中にできる里芋は子芋をたくさん作ることから子孫繁栄の象徴とされます。蓮根は先が見通せるとされ、これも縁起の良い野菜です。ごぼうも根を張ることから建物や家にぴったりですし、人参はおめでたい赤ですが、さらに縁起良く「松竹梅」の梅の形にします。
(1-2)山の幸で亀甲切りにした椎茸や(1-1)海の幸の昆布も結び昆布などにして使えます。
地面の上にできる材料で筑前煮に使えるものとしては、絹さやがおすすめです。煮物の中の色どりとしてだけでなく松竹梅の「竹の葉」をイメージして入れるとされます。
もう一つ、地面の上にできる食材として使えそうなお供え物の候補は、乾物の「豆」。なかでもササゲは、名前もささげもの=献上物ということで、神様へのお供物にふさわしいだけでなく、下記の(1-4)米と合わせてお赤飯にするのもおすすめです。

(1-4)米の食べ方は?

お供えしたお米は、塩、水、お酒と同様に、まずは土地の四方の方角の土の上に撒きます。

残りの米は持ち帰ります。普通に炊飯して食べてももちろん構わないのですが、おすすめは上記(1-3)でお供えしたささげ豆と一緒にお赤飯にすることです。

(1-5)お菓子は?

お菓子のお供えは必須ではありませんが、地方によってはお菓子をお供えすることがあります。
お供えしたお菓子は直会の席で皆に分けたり、施主が持ち帰って頂いたりします。
[施主が持ち帰らないお菓子とは?]
①大規模な地鎮祭では、来賓などの参列者にお持ち帰り用のお菓子を用意することがあります。手土産用として施主が用意します。
②地鎮祭が終わったあと、近隣の挨拶回りをするときには施主がお菓子を持参します。工務店や施工業者と一緒に挨拶に回るのが一般的です。

[参考ページ]
・地鎮祭の準備>>>

・地鎮祭のお供え物 セット>>>

・地鎮祭の流れ>>>・(同上) 酒>>>
・地鎮祭ののし袋の書き方>>>・(同上) 持ち帰り>>>
・地鎮祭のお金の入れ方>>>・(同上)乾物>>>
・地鎮祭の挨拶>>>・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>>
・地鎮祭の服装 女性>>> 
・地鎮祭の服装 男性>>> 
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