地鎮祭のお供え物 酒》祭壇にお酒をお供えする作法・しきたり、お祝いの酒

地鎮祭のお供え物のお酒は?地鎮祭のお供え物のお酒には以下の3つがあります。(1)瓶子(へいし)に入れて、神様に近い祭壇の奥の方の場所に飾るお酒、(2)奉献酒(=ほうけんしゅ)として一升瓶などで祭壇の手前の方にお供えするお酒、(3)地鎮祭が終わったあと、神様のお下がりものとしていただくお酒(御神酒=おみき)があります。このページでは地鎮祭のお供え物のお酒について解説します。地鎮祭とは工事の無事と家・建物の繁栄を祈る儀式です。

[参考ページ]
・地鎮祭の準備>>>

・地鎮祭のお供え物 セット>>>

・地鎮祭の流れ>>>・(同上) 酒>>>
・地鎮祭ののし袋の書き方>>>・(同上) 持ち帰り>>>
・地鎮祭のお金の入れ方>>>・(同上)乾物>>>
・地鎮祭の挨拶>>>・(同上) 魚,野菜,米,菓子,食べ方>>>
・地鎮祭の服装 >>> 
・地鎮祭の服装 男性>>>・地鎮祭の服装 会社>>>
・地鎮祭の服装 女性>>>・地鎮祭の服装 子供>>>
・地鎮祭の服装 ジーパンでもいい?>>>
・地鎮祭 参列者,費用,流れ>>>
・地鎮祭のお金、相場、工務店への謝礼>>>
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・地鎮祭 必要なものと費用は?>>>
・地鎮祭 流れと時間,所要時間,時間帯>>>

1.地鎮祭のお供え物のお酒とは

地鎮祭でお供え物のお酒と言えば、以下の3つとなります。

地鎮祭のお供えもののお酒と言えば

(1-1)瓶子に入れてお供えするお酒
・地鎮祭では祭壇をしつらえますが、その祭壇の上部の神様に近い場所に瓶子(へいし、へいじ)という容器に入れたお酒をお供えします。>>>
(1-2)奉献酒としてお供えするお酒
・祭壇の前の方に、一升瓶などのお酒をお供えします。このお酒は奉献酒としてお供えするものです。>>>
(1-3)地鎮祭が終わったら、お供えしたお酒をどうするの?
・地鎮祭が終わったあと、お供えしたお酒を神様からのお下がりとして、参列者でいただきます。>>>

(1-1)瓶子に入れてお供えするお酒

瓶子・へいし

画像の容器は神様にお酒(お神酒=おみき)をお供えするための容器です。二本一組がセットになっている神具で、瓶子(読み方=「へいし」「へいじ」とも読む)と呼ばれます。地鎮祭では祭壇の上段の神様に近い方にお供えします。

中に入れるお酒の量は決まりはありません。180ml〜がめやすとなります。お酒を入れ、蓋をして二本飾ります。
ふつうは瓶子も祭壇と一緒に借りられますので、工務店・施工業者に聞いてみましょう。あるいは神社に相談します。
借りるのが難しい場合には(1-2)のような一升瓶をお供えします。
新しく建てる建物の中に神棚を設置する場合には、新設する神棚でこの神具を使うことができます。新しく購入しても良いでしょう。なお、事務局で調べたところ、瓶子はネット通販でも手に入るようです。

三方・三宝瓶子は祭壇にそのまま置くのではなく、三方(さんぽう)という台の上に乗せて、祭壇に飾ります。
ひとつの三方の上に、対になる瓶子を2本とも乗せます。三方の上の天板(折敷)のやや奥に、左右にバランス良く配置します。
三方とは右の画像のようなもので、台座部分の正面と左右に穴があいていることから、三方と呼ばれます。
穴が開いていない面を神様の方向に向けます。
ふつうは、三方も工務店、施工業者で持っている事が多いのですが、無い場合には神社に相談するか、神仏具店などでも購入できます。
三方を借りるか、もしくは購入したうえで、お酒(瓶子に入れる)、米、塩、海の幸、山の幸、野の幸などを施主が用意します。
ちなみに神道では三方と呼びますが、寺院では三宝と呼ぶこともあるようです。
三方についても、もし新しく建てる建物の中に神棚を設置する場合にはそのまま使うことができます。
事務局で調べたところインターネットでも販売しているショップがあります。

(1-2)奉献酒としてお供えするお酒は?

奉献酒

奉献酒とは地鎮祭のときに神前に献ずるお酒のことです。
祭壇の前に海の幸や山の幸、野の幸などと一緒に一升瓶のお酒をお供えします。一人の施主が献ずるのは、一本または二本が一般的です。
一升( ※ 一升=1.8リットルです)
・酒屋に「地鎮祭用」と説明して蝶結びのお祝い熨斗(祝儀用ののし紙)をつけてもらいます。
熨斗の表書きの上段は「奉献」下段は、施主(または施工者)。
お酒は通常は施主が用意します。この画像の例では、施主を想定して「見本」の名称の熨斗がついています。
・この画像のように一升壜でOK。お酒の種類は日本酒でなくても焼酎でも良いようです。
※縁起物として「祝儀樽」という、慶事・お祝い用の樽を使うこともあります。

瓶子でお供えしたお酒と、奉献酒があります。

(1-3)地鎮祭が終わったら、お供えしたお酒をどうするの?(お祝いの酒?)

地鎮祭の儀式の最後に、「神酒拝戴 (しんしゅはいたい)」という式次第があり、一同で御神酒をいただくことになります。
地鎮祭の最後に、神職が祭壇から瓶子に入ったお神酒をいただいて来ます。
これを参列者一同で頂戴する儀式を神酒拝戴(しんしゅはいたい)と言います。
このあと直会(なおらい)が行われます。供え物のお神酒や神饌をいただくことを「直会(なおらい)の儀」と言います。

・用意した湯のみまたは紙コップを参列者に手渡し、祭壇にあがっていたお神酒を注ぎます。お神酒が、参列者に行き渡ったら、全員で戴きます。式典の場合には、神職に乾杯の音頭をお願いすることがあります。
全員にお神酒が行き渡ったら 「それでは◯◯神社神職様のご発声によりお神酒を頂戴いたします」など。
・現代では、このあと工務店や施工業者が工事や作業に取り掛かる予定となっている場合や、参列者や工事関係者に車の運転をする人、機械の操作をする人などがいる場合もあり、飲酒自体をしないことも多くなっています。
また、大手の施工会社の場合には、現地から場所を移して直会(なおらい)を行う場合もあります。場所を移す場合には飲酒も行われます。
水、酒、米、塩
お供えしていた塩、酒、米、お神酒を土地の四方の方角の土の上に撒きます。神職にやり方を教わると良いでしょう。
果物や野菜などは施主が頂いて帰ります。
・一升瓶でお供えされた奉献酒のほうは、大規模な地鎮祭の席では参列者に神様からのお下がりとしてふるまっても良いのですが(もし直会の席で参列者が拝戴しない場合には)、神職にお持ち帰り頂くこともあります。また、施主が持ち帰ることもあります。
 
[参考ページ]
・地鎮祭の準備>>>

・地鎮祭のお供え物 セット>>>

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