四十九日 香典返し 挨拶状》例文・香典返しの際のお礼と礼状

 四十九日の頃に香典返しを送ります。香典返しには忌明けを迎えたことを伝える挨拶状を添えます。この挨拶状は会葬礼状とは異なり、無事に忌明けを迎えたことを伝えるとともに、通夜や葬儀の際に香典や供花、お供物などを頂いたお礼の気持ちを伝えるお礼状の役割もあります。
 また、弔電を頂いた相手やお悔やみ状を頂いた相手に、忌明けを伝えお礼を述べる目的で書くこともあります。
 このページでは四十九日の頃に送る挨拶状の例文をケース別にご紹介します。
[参考ページ]
・四十九日の挨拶状を自作する場合(封筒・用紙・薄墨?濃墨?)>>>
・四十九日法要 >>>
・四十九日法要 挨拶 >>>
・四十九日法要 準備 >>>
・四十九日法要 案内文・案内状 例文 >>>
・四十九日 香典金額 >>>
・四十九日 お布施 >>>
・四十九日 数え方 >>>
・四十九日 服装 >>>
・四十九日 食事 >>>
・四十九日 引き出物 >>>
・四十九日 納骨は? >>>
・会葬礼状 >>>
・忌明けの法要・法事 >>>

1. 四十九日 香典返しや挨拶状を出す相手は?

 四十九日の法要が済む頃に香典返しや挨拶状を出す相手は以下のとおりです。

香典返しや挨拶状を出す相手

香典返しは誰に送る?
・通夜、葬儀で香典を頂いた相手
・通夜、葬儀で供花やお供物を頂いた相手
挨拶状は誰に送る?
・香典返しを送る時、一緒に送る挨拶状(文例:2-1〜2-4)>>>
 (2-1一般文例、2-2仏教・戒名あり、2-3神道、2-4キリスト教 )
・お悔やみ状や、弔電を頂いた相手へのお礼状として送る(文例:2-5)>>>

2. ケース別 四十九日の挨拶状(忌明けの挨拶状)

四十九日の挨拶状は、忌明けの挨拶状とも言われます。下記にケース別に文例を紹介します。

(2-1)香典返しと一緒に送る場合 の例文
(通夜・葬儀に香典を頂いた相手に)

挨拶状は、カード、奉書紙、巻紙用紙などに印刷して封筒に入れると丁寧な形になります。封筒は郵便番号の欄のない白いもの(二重封筒は不可)を使います。封筒の正面には「御挨拶」と印字するか書き、封をして香典返しの品と一緒に送ります。

四十九日の挨拶状 香典返しと一緒に送る場合
 A 故人の氏名を掲載する文例

謹啓 (注)
亡父 見本太朗儀 葬儀に際しましては
ご多忙中にもかかわらずご会葬頂き且つご丁重なる御厚志を賜り厚く御礼申し上げます
葬儀の際は万事行き届かず申し訳なく存じております
お陰をもちまして◯月◯日に四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたします 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
茲に故人が生前に賜りました御厚情に感謝申し上げますとともに、今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます 
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます
     敬具 
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本次朗
親族一同
(注)時候の挨拶は入れなくても構いません。

[全体の流れ]
故人の名前…この例文では故人の氏名を書く形式にしています。
  「故 ◯◯◯◯儀」
  「亡祖母 ◯◯◯◯儀」
  「弊社社長 故◯◯◯◯儀」
  「弊社 代表取締役社長 故◯◯◯◯儀」といった形で使います。
 ※戒名を入れる場合の文例は>>>
お礼の言葉…忙しい中を時間を割いて葬儀告別式に参列して頂いたことへのお礼と、香典を頂戴したことへのお礼の言葉を入れます。
お礼状はあくまでも略儀…です。本来なら直接お礼を申し上げるところ、書状でのご挨拶となった旨を伝えます (文中の言葉「拝眉(はいび)」…会うという意味をへりくだって言うときに使う言葉。お目にかかる。お会いする。)
差出人…社葬の場合には、葬儀委員長の名前を筆頭に書きます。その横に喪主、親族が続きます。

(2-2)香典返しと一緒に送る場合 の例文
  (仏教 戒名を入れた場合の文例)

四十九日の挨拶状 香典返しと一緒に送る場合
 B 仏教 故人の戒名を入れた文例

謹啓
先般 亡祖父 見本金太郎 儀 永眠の際はご鄭重なる御厚志を賜り厚くお礼申し上げます
お蔭をもちましてこのほど
  ◯◯院◯◯◯◯居士
四十九日忌法要を相済ませました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたします 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶申し上げます
     敬具
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本次朗
親族一同

故人の名前
 「故 ◯◯◯◯儀」
故人の戒名…「◯◯院◯◯◯◯居士」の部分が戒名となっています。

(2-3)香典返しと一緒に送る場合 の例文
  (神道の場合の文例)

忌明けの頃に送る挨拶状 香典返しと一緒に送る場合
 C 神道の場合の文例

謹啓 
先般 亡祖父 見本一郎儀 永眠の際はご鄭重なる御厚志を賜り厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして五十日祭も滞り無く相済みました
つきましては偲び草として心ばかりの品をお送りいたします 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶申し上げます
     敬具
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本太郎
親族一同
神道では四十九日の法要はない
 五十日祭が忌明けとなります。
偲び草…しのびぐさ、と読みます。仏教で言う満中陰志に該当し、神道やキリスト教で香典返しの表書きに使われる言葉です。

(2-4)返礼品と一緒に送る場合 の例文
  (キリスト教の場合の文例)

召天の挨拶状 香典返しと一緒に送る場合
 D キリスト教(カトリック・プロテスタント)の場合の文例

キリスト教には忌明けという考え方がないのですが、亡くなって一ヶ月後に召天記念式(プロテスタント)、あるいは追悼ミサ(カトリック)が行われるので、この頃に香典の返礼品を送ります。
謹啓
先般 亡祖父 見本一郎儀 召天の際はご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして召天記念会も滞り無く相済みました
つきましては感謝のしるしとして心ばかりの品をお送りいたします 何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶申し上げます
     敬具 
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本太郎
親族一同
キリスト教では四十九日の法要はない…キリスト教には忌明けという考え方もありません。
●キリスト教式(プロテスタント)の場合には、「召天の際は〜御礼申し上げます 召天記念会〜相済みました}…
プロテスタントの場合には1ヶ月目に召天記念日があります。遺族、親族、知人、友人などが参列し、牧師による祈りた聖歌を斉唱したのち、茶話会などが行われます。
●カトリックの場合には「帰天の際は追悼ミサ〜相済みました」となります。
「感謝のしるしとして」
または偲び草としても使えます。…しのびぐさと読みます。仏教で言う満中陰志に該当し、神道やキリスト教で香典返しの表書きに使われる言葉です。

(2-5)お悔やみ状や弔電を頂いた相手に送る場合 の例文

弔電、お悔やみ状を頂いた相手にも四十九日の頃までには忘れずにお礼状を送ります。
※本来、お礼状は葬儀後なるべく早く送りたいものですが、四十九日の頃になってしまうこともあります。

[お礼状の文例]弔電を頂いた場合

拝啓 
先般 故見本創一郎儀 葬儀に際しまして
ご多忙中にもかかわらずご丁重な弔電を賜り厚く御礼申し上げます
お陰さまで葬儀告別式は滞りなく相済ませ はや ◯月◯日には忌明けと相成ります
茲に生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
早速拝眉の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます
     敬具 
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本太郎
はや…早くも
本来であれば葬儀後一週間くらいでお礼状を出したいものです。

[お礼状の文例]お悔やみ状・お悔やみの手紙を頂いた場合

[ワンポイント]
お悔やみ状・お悔やみの手紙を頂いた時の返信としてはがきを使った短いお礼状を出す時には、上記の文例で「ご丁重な弔電」の部分を「温かいお手紙」などと変更して使うことができます。
もし、便箋と封筒を使ったお礼状を書く場合には時候の挨拶を入れたり、近況を少し入れたりすると良いでしょう。
拝啓(新緑の候)(→) 
先日は父の葬儀に際し温かいお手紙を頂きましてありがとうございました。
お陰さまで葬儀告別式は滞りなく済み、◯月◯日には忌明けを迎えます。
ここ数日、ようやく落ち着いた時間を取れるようになりました。日にちが経つにつれて、少しずつ気持ちの整理がついてきたような気がしています。
頂いたお手紙のことがずっと気になっていたのですが、お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。残った家族が変わらずに元気でいることが父への供養…と、明るく過ごすよう心がけたいと思います。どうかこれからも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中を持ちましてお礼申し上げます。ありがとうございました。
     敬具 
 令和◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本翔太
注:時候の挨拶は省略できます。
時候の挨拶の例:
春:早春の候、春暖の候、新緑の候
夏:梅雨の候、盛夏の候、残暑の候
秋:初秋の候、紅葉の候、深秋の候
冬:師走の候、厳寒の候、余寒の候 など。
※参考ページ…時候の挨拶>>>
[参考ページ]
・四十九日の挨拶状を自作する場合(封筒・用紙・薄墨?濃墨?)>>>
・四十九日法要 >>>
・四十九日法要 準備 >>>
・四十九日法要 案内文・案内状 例文 >>>
・四十九日 香典金額 >>>
・四十九日 お布施 >>>
・四十九日 数え方 >>>
・四十九日 服装 >>>
・四十九日 食事 >>>
・四十九日 引き出物 >>>
・会葬礼状 >>>
・忌明けの法要・法事 >>>