四十九日法要の準備や流れとマナー・お布施の金額や服装など

四十九日の法要の準備と流れは?
まず遺族は法要の日程と、会食や納骨をするかを決めてお寺に相談・予約をします。次に案内状や引き出物・返礼品を手配し、当日までに祭壇を整え本位牌、お布施、お車代、会食がなければ御膳料、お供物等を用意します。 また、参列者は香典や供花などを用意します。
なお、四十九日法要の頃には香典返しも行います。
[参考ページ]
・四十九日 香典金額>>
四十九日 香典返し 挨拶状>>>
四十九日法要準備とマナー>>>
・四十九日法要 挨拶 >>>
・四十九日法要 服装>>>
・四十九日法要 食事>>>
・四十九日 納骨は? >>>
・法事のお返し、香典のお礼>>>
・四十九日の挨拶状>>>
・四十九日法要の案内文・案内状>>>
・四十九日 お布施>>>
・四十九日の法要お布施の相場>>>
・四十九日の法要お布施を渡すタイミングは?>>>
・四十九日の法要お布施は新札でもいいの?>>>
四十九日 数え方>>>
会葬礼状>>>
忌明けの法要・法事>>>

1.四十九日の準備と当日までの流れは?

亡くなってから四十九日目の頃に忌明けの法要として四十九日の法要を行います。以下にその準備と当日までの流れを解説します。

準備するもの、決めること

1.日程を決める

亡くなった日を1日めとして49日目に行うのが四十九日法要です。現代では遺族や参列者の仕事や学校に配慮し、四十九日よりも前の土日(四十九日を超えない土日)のいずれかに行います。
参考:四十九日の数え方>>>

2.会食・食事会・お齋(おとき)をするかどうか決める。
法要のあと食事会・会食・お齋をするかどうか決めます。
詳細:四十九日法要 食事は>>>
3.納骨・納骨式をするかどうか決める。
四十九日の忌明けを区切りとして納骨を行うことがあります。同日に納骨式を行うかどうか決めます。
詳細:四十九日法要 納骨は>>>
4.場所を決める。
法要は故人の自宅で行うほか、お寺や斎場、ホテルなどでも行うことがあります。納骨や会食を行うかどうかを考慮して場所を決めます。
5.お寺に連絡・予約をする

お寺に連絡し、四十九日法要の日程を伝え僧侶の都合を尋ねた上で予約をします。>>>

6.会食・食事会・御齋(おとき)
 6-①.会食・お齋をする場合には、仕出し料理や、斎場内レストランなどの予約をする6-②.会食をしない時>>>
会食を自宅で行う場合には仕出し料理などを。お寺や斎場、ホテルなどで法事法要プランを利用する場合には食事の会場や料理の予約を。レストランで会食をする場合にはレストランの予約をします。
予約の際には「おめでたい献立、お祝い献立」が出ないよう、法要のあとの会食であることを伝えます。
会食を行わないときは、持ち帰り用のお弁当や、お酒の小瓶などを人数分用意する。
7.につづく
準備するもの、決めること(つづき)
7.案内状を手配・作成し、発送する。

身内だけで行う場合には、電話連絡で済ませることもあります。故人の名前と、四十九日の法要であること、日時と場所を伝え、出欠および会食への参加、卒塔婆をつけるかどうかなどを確認します。
参考:四十九日の案内文・案内状>>>

8.本位牌を手配する。

通夜・葬儀からの白木位牌・仮位牌は、四十九日法要から本位牌になります。本位牌を法要までに準備しておきます。
本位牌は、お寺、仏具店、葬儀社のほかネット販売でも手配できます。裏面に俗名を、表面に葬儀の際にお寺から頂いた戒名を入れるのが一般的ですが、無宗教の場合などは表面のみに本名にて「見本二朗之霊 位」という形で作ることもあります。

11.仏壇を手配する。

仏壇が無いご家庭では、四十九日までに仏壇を用意します。家庭の事情に合わせてサイズやタイプを選び、上記9.の本位牌と合わせて仏具店で手配するほか、最近では仏壇という形式にこだわらず位牌と遺影だけを飾るモダンなインテリアタイプの仏壇を選ぶご遺族もおられます。
仏壇がすでにあるご家庭では、11.の後飾りは仏壇の前にしつらえるのが一般的ですが、部屋の広さによっては同じ部屋の西側、北側に。仏壇がなければ客間などに作ります。

10.引き出物を手配する。

四十九日の法要に参列して頂いた方に、香典の返礼品として引き出物をお持ち帰りいただきます。食品、お茶などの消え物または洗剤などの実用品が一般的です。 当日までに手配をしておきます。
参考:四十九日法要 引き出物は>>>

法要の前日に

11.祭壇を整える。

通夜・葬儀の際に設営した後飾り(あとかざり)は、四十九日法要まで使います。
後飾りは「後飾り祭壇」「中陰壇」などと呼ばれることもあります。
法要に合わせて供花(生花)を新しくし、お供え物をします。
飾り方に決まりはないのですが、通常は「後飾り祭壇」の最上段左側に仮位牌、右側に遺骨を置きます。二段タイプの祭壇でも、三段タイプも同様に最上段に位牌と遺骨を置き、線香立てやロウソクや香炉やお供え物は二段目、三段目になります。
祭壇の段数や祭壇の高さにもよりますが、二段タイプに遺影(故人の写真)を飾る時には上段の中央に位牌、その左に「遺影」右「遺骨」としたり、三段タイプでは位牌と遺骨を最上段にして二段目中央に遺影を置くなどし、いずれも線香立てや香炉などは一番下の段になります。

(この日に納骨をしない場合には納骨まで後飾り祭壇が使われることが多いようです)
法要では僧侶による読経や、参列者による焼香があるので、お供物は真正面を避けて一番下の段の両脇などに置きます。用意した本位牌は、法要の際に入魂式あるいは開眼供養、お魂入れを行いますので、後飾りの祭壇に安置しておきます。法要の際に僧侶に開眼供養を依頼する際に、指示に従ってください。>>>

12.お寺・僧侶への謝礼を用意する。

お布施お寺への謝礼としてお布施を用意します。墨の色は濃墨で、白い封筒に入れます。
11-1)四十九日の法要のお布施 金額相場は 3万円程度〜(★1)

 ★1.お布施の金額については予約の際にお寺に確認しておくと安心です。
11-2)お車代
 自宅など、お寺以外の場所で法要を行う場合にはお車代を用意します。
 金額は5,000円〜10,000円程度
11-3)御膳料
 食事会・会食があるのに僧侶が出席を辞退された場合には「御膳料」を用意します。金額は5,000円〜20,000円程度。
 食事会が無い場合には、当日の出席者全員および僧侶にお弁当とお酒の小瓶をお持ち帰りいただくこともあります。
11-4)位牌の開眼供養・お魂入れ・入魂式のお礼
 法要のお布施と合わせてお渡しする形となります。費用はお寺に確認しましょう。10,000円〜50,000円程度のようです。
11-5)仏壇を新調した場合の入仏式、開眼法要のお礼
 費用は10,000円〜30,000円程度のようです。この仏壇を開くお布施を単独で包む場合は紅白の結切の水引気を用いるのですが、法要と一緒に行う場合には慶事と弔事を合わせて行うかたちなので白い無地の封筒を使います。
{11-6)お墓の開眼供養のお布施}
11-7)納骨式のお布施
 四十九日と合わせて納骨式も行う場合のお礼も必要です。費用は予約の際にお寺に確認しましょう。お布施の一般的な相場は3万円程度。
 参考:もしも新しい墓に納骨する場合には、お墓の開眼供養も行います。この開眼供養の謝礼の金額相場は3万円程度が一般的で、10万円くらいまで。表書きは「御礼」「入魂御礼」「開眼式御礼」など。もし納骨式のお布施と開眼供養のお礼とで僧侶に渡す袋を分ける場合には、中身を同じ金額にするか、開眼供養を多めにします。
11-8)納骨式があればお墓のまでのお車代

もし、法要の場所から納骨のために移動する場合にはタクシー代実費か、お車代をお渡しします。金額は5,000円〜10,000円程度。
 以上をまとめると以下のようになります。

お礼・謝礼の内容表書き金額の相場
11-1)四十九日の法要のお布施お布施

30,000円程度〜

11-2)法要のお車代お車代5,000〜10,000円程度
11-3)法要のあとの会食に僧侶が欠席なら御膳料5,000〜20,000円程度
(または会食なしで、全員にお弁当とお酒の小ビン)

11-4)位牌…本位牌の
開眼供養・入魂式・お魂入れ

お布施、御礼、入魂御礼ほか1万円〜5万円程度合わせて3万円〜10万円として渡す
11-5)仏壇…仏壇を
新調した場合の開眼供養・入仏式
お布施、御礼、入魂御礼ほか1万円〜3万円程度
11-6)お墓…お墓を
購入した場合の開眼供養・入魂式・お魂入れ
お布施、御礼、入魂御礼ほか3万円〜10万円程度袋を分ける場合は、2つを同額にするか開眼供養を多めに。合算する場合には10万円、15万円、20万円など。
11-7)納骨…納骨式を
した場合のお礼
お布施3万円程度
11-8)納骨式のお車代
※ 移動した場合のみ
お車代5,000〜10,000円程度

上記 11-1)〜11-8)をまとめて渡す場合には
お布施とお車代の2つを渡す
お布施、お車代、御膳料の3つを渡す、のいずれかになります。

11-A)納骨式なし、四十九日法要と位牌の開眼供養・入魂式+仏壇の開眼供養のお布施をまとめる場合…11-1)11-4)11-5)をひとつのお布施として包む場合の金額めやすは 10万円以上(例えば10万円、15万円、20万円、30万円など)
11-B)納骨式までのお布施を一つにまとめる場合…四十九日法要、位牌の開眼供養、仏壇の開眼供養、納骨式、新しいお墓の開眼供養までのお布施をまとめる場合…11-1)11-4)11-5)11-8)11-7)をひとつのお布施として包む場合の金額の目安は20万円以上(例えば20万円、30万円、40万円、50万円など)

2.遺族が準備するものは?

四十九日法要に備えて遺族が準備するものは以下のとおりです。上記項目1と連動するものもあります。確認しておきましょう。

遺族が準備するもの一覧(チェックリスト)

① 服装を準備
・遺族・身内の四十九日の服装は喪服です。
・親族の四十九日の服装は喪服または略式喪服です。
参考:四十九日の服装>>>
② お寺に予約と相談
・日程の相談、法要の予約をする。
「お寺への予約・連絡で、これだけは確認したいことは?」>>>
③ 料理やお弁当、あるいは食事会場やレストランの手配
・自宅で会食をする場合には、膳またはテーブル、椅子や座布団、箸、コップ、湯呑、茶葉、飲み物なども確認する。
参考:四十九日の食事>>>
④ 香典の返礼品・引き出物の手配
・自宅で渡す場合には、持ち帰り用に手提げ袋などに入れておく。夫婦に渡す品など、中身が違うものは印をつける等、確認と準備。
参考:四十九日の引き出物>>>
⑤ お布施、お車代、御膳料の用意(上述
⑥ 後飾り用の祭壇を四十九日の法要・法事用に整える(上述
・供花を新しくし、お供え物をする。本位牌を用意しておく。
・僧侶の位置には、座布団を敷いておく。
⑦ 出欠の確認
・法要の案内状>>>、案内の電話など。
⑧ 線香、ロウソク
・自宅で法要をする場合、焼香の際に必要です。
・納骨式を行う場合には、袋などに線香、ライター、ロウソクなど一式を入れて持ち運びができるように。
⑨ 数珠
⑩ その他
・四十九日に合わせて「仏壇」を新しく購入する場合には「仏壇」を用意
・四十九日に合わせて「納骨式」を行う場合、お墓を新しく購入する遺族は「お墓」を用意
・納骨式を行う場合には「埋葬許可証」が必要
・先祖代々のお墓で納骨式を行う場合には、お墓の周りをきれいに掃除しておく
・卒塔婆供養をお願いする場合には、卒塔婆料を用意(>>>)。
など。
参考:四十九日法要 納骨>>>

3.お寺への予約・連絡で、これだけは確認したいこと とは?

法要の日程や打ち合わせの連絡をする時に、忘れずに必ず確認したい点を挙げてみました。
まずは通夜・葬儀でお世話になったお礼を述べてから、以下のことを確認しましょう。

お寺に確認すること

3-1)法要の目的、希望する日程と場所を伝え、僧侶の都合を確認する
・故人の氏名、あなたとの続柄、四十九日の法要であることを述べ、希望する日程と場所を伝えてお寺や僧侶の都合を確認する
・納骨式も合わせて行う場合には、その旨と場所を伝える。
3-2)食事会・会食・お齋(おとき)がある時には、お誘いする
・食事会については出欠を尋ねるというよりも「ぜひご一緒していただきたいのですが」とお誘いする
3-3)謝礼・お布施の金額を確認する
・以下の謝礼を確認する。「お気持ちでお願いします」と言われた場合は(>>>参照)
以下のようにお尋ねします。
A『「四十九日法要」と「位牌の開眼供養(位牌のお魂入れ)」のお布施はどのくらい用意すればよろしいでしょうか』
B『仏壇を新調したのですが、「四十九日法要」と「 位牌の開眼供養(位牌のお魂入れ)に合わせて「仏壇の開眼法要」もお願いしたいのですが、お布施はどのくらい用意すればよろしいでしょうか』
C『忌明けに合わせて納骨式もお願いしたいと考えております。位牌のお魂入れも四十九日の法要の中でお願いしたいのですが、「四十九日法要」と同日に「納骨法要」をお願いする場合のお布施はどのくらい用意すればよろしいでしょうか。』
などとお尋ねします。
3-4)本位牌の置き場所を確認
(本位牌をお寺に手配してもらった場合にはこの確認は不要です。受け取る際に確認して下さい)葬儀社やネットなどで本位牌を手配した場合には以下を確認しましょう。
・法要を自宅で行う場合には、葬儀後ずっと「後飾り祭壇」に飾っている「仮位牌」から、「本位牌」に魂を移す儀式が「お魂入れ・開眼供養・入魂式」です。法要当日には、本位牌をどこに飾るのかはお寺や宗派によって考え方が異なりますので、事前にお寺や僧侶に置き場所を確認しておきましょう。
確認のしかたは「当日“お魂入れ(おたまいれ)”をして頂く「本位牌」は、法要の際にはどこに置いておけばよろしいでしょうか」など。
(ちなみに事務局が確認したお寺では、以下のようにさまざまでした。
「自宅での法要の時には仮位牌と本位牌を並べて入魂式ができるようにしておく」
「前日までにお寺(菩提寺)に本位牌を持参して、僧侶にお渡ししておく」
などで、お寺や宗派によってしきたりや作法が異なるようです。)
3-5)卒塔婆の費用を確認
卒塔婆供養をお願いする場合の料金を確認しておきます。浄土真宗では卒塔婆は用いません。
・料金はお寺によって異なりますが、1本3,000円くらいから。白い封筒に表書きは「御卒塔婆供養料」「御卒塔婆料」など。

4.参列者が準備するものは?

四十九日の法要に参列する人が準備するものです。確認してみましょう。

参列者が準備するもの一覧(チェックリスト)

① 服装を準備
・親族の四十九日の服装は喪服または略式喪服です。
・参列者の四十九日の服装は略式喪服です。
参考:四十九日の服装>>>
② 香典
・仏教の場合には、香典の表書きは「御佛前」「御仏前」が一般的です。 ほかには「御供物料」「御香料」「御供花料」など。
・墨の色は濃墨(こずみ)。真っ黒い墨です。
参考:四十九日の香典書き方と金額>>>
③ お供物、供花
・香典とは別に、お供え物や供花を送ることがあります。飾る場所・スペースの都合もありますので、会場によってはお花は遠慮したほうが良いこともあります。
お供え物は、日持ちするものや、分けやすい個別包装のものなどが好まれます。
④ 数珠
⑤ その他
・もし施主から事前に卒塔婆供養の案内があった場合、卒塔婆供養をお願いする参列者は卒塔婆料を持参します。白い封筒に表書きは「御卒塔婆供養料」「御卒塔婆料」などです。
[参考ページ]
・四十九日 香典金額>>
四十九日 香典返し 挨拶状>>>
四十九日法要準備とマナー>>>
・四十九日法要 服装>>>
・四十九日法要 食事>>>
・法事のお返し、香典のお礼>>>
・四十九日の挨拶状>>>
・四十九日法要の案内文・案内状>>>
・四十九日 お布施>>>
・四十九日の法要お布施の相場>>>
・四十九日の法要お布施を渡すタイミングは?>>>
・四十九日の法要お布施は新札でもいいの?>>>
四十九日 数え方>>>
会葬礼状>>>
忌明けの法要・法事>>>
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