お悔やみの手紙の封筒》入れ方・宛名・表書き・書き方

お悔やみの手紙の封筒の、宛名・表書きの書き方と手紙の入れ方を解説します。お悔やみの手紙、お悔やみ状は、何らかの事情があって通夜や葬儀、告別式に参列できないときに、弔問に伺う代わりに送るものです。
お悔やみの手紙を送るときにはどんな封筒を使うのか、宛名は書くのか、もし宛名を書くときには誰の名前を書くのか、ペンの色は?手紙の入れ方・折り方は?封はするのか、切手は?などの疑問に答えます。
▼お悔やみの手紙、お悔やみ状とは?
お悔やみの手紙、お悔やみ状は、何らかの事情があって通夜や葬儀、告別式に参列できないときに、弔問に伺う代わりに送るものです。基本的には便箋に手書きで書きます。
※ 手紙が丁寧ですが、「日頃から手紙を書くのは苦手」という方ははがきで簡単な一文を送るのもおすすめです。
お悔やみの手紙や、簡単なお悔やみのはがきの文例はこちら>>>

1.お悔やみの手紙の封筒 どんな封筒を使うの?

お悔やみの手紙は、白い封筒に入れます。封筒は白い一重のものを選ぶようにしましょう。手紙が郵送で届くのには2〜3日かかりますが、香典を同封して一緒に送ることもできます。
お悔やみの手紙の封筒 どんな封筒を選ぶ?
1.白い封筒を選ぶ
・茶封筒やカラー封筒は避け、白い封筒を選びます。
・喪主や遺族と親しい間柄の場合や、訃報を知らずに後になってから出すお悔やみ状であれば、弔事用として控えめな色調の和花などが描かれたなデザインの便箋とセットとなった封筒を使っても構いません。
2.和封筒を選ぶ
・できれば、洋封筒よりも和封筒を選びます。ただし洋封筒+洋風便箋でも白いものであればマナー違反ではありません。
3.二重封筒は避ける
・封筒は一重(ひとえ)のものを選びます。二重封筒、二重になったものは「不幸事が重なる」とされ、弔事には使用を避けるのが無難です。
4.香典と一緒に送る場合には、手紙は郵便番号欄のない白い封筒に入れ、現金書留で
・香典は香典袋に入れ、お悔やみの手紙は白い封筒に入れ、双方を一緒に現金書留用の封筒に入れて郵便局から郵送します。
・香典と一緒に送るときには、手紙を入れる封筒は郵便番号欄の無い一重の白い無地の封筒を選びます。また、香典袋はかさばらないよう水引きが印刷されているタイプを選ぶと良いでしょう。
(※ 参考ページ「香典の書き方」>>>

2.お悔やみの手紙の封筒 宛名は?書き方は?

お悔やみの手紙を入れた封筒の宛名について、手紙を郵送する場合と、香典と一緒に送る場合に分けて解説します。
お悔やみの手紙の封筒 宛名は?
2-1)お悔やみの手紙を郵送する場合
宛先
・あなたの友人や知人が死亡した場合には、喪主あて(または遺族あて)
・あなたの友人の家族・親族や、知人の家族・親族が死亡した場合には、あなたの友人や知人あて
封筒の書き方

封筒の書き方

・喪主や遺族にあてて出す場合には中央に氏名を書きます。
・喪主の氏名がわからないときには、この見本画像のような書き方が可能です。
お悔やみの手紙の封筒 宛名は?(つづき)
2-2)香典と一緒に送る場合
宛先
・あなたの友人や知人が死亡した場合には、喪主あて(または遺族あて)
・あなたの友人の家族・親族や、知人の家族・親族が死亡した場合には、あなたの友人や知人あて
現金書留と、手紙を入れる封筒の書き方

封筒の書き方

・香典は香典袋に入れ、手紙は白い封筒に入れ、これら2つを現金書留封筒に入れて送ります。
【現金書留封筒】
・喪主や遺族にあてて出す場合には中央に氏名を書きます。
・喪主の氏名がわからないときには、故人の氏名を書き、横にご遺族様と書きます。
【手紙を入れる封筒】
・手紙を入れる封筒の表書きは以下のいずれかになります。
①何も書かない
②中央に「ご遺族様」と書く
③中央に喪主あるいは遺族の氏名を書く「◯◯◯◯様」など です。

3.ペンの色は?

お悔やみの手紙を入れる封筒を書くときの筆記用具の色について解説します。
お悔やみの手紙と封筒 ペンの色は?
黒いペンで書く
・お悔やみの手紙は黒インクのペン(万年筆またはボールペン)で書きます。便箋も封筒の宛名も黒インクのペンで書きます。薄墨を用いなくても大丈夫です。
 もともと薄墨とは悲しみの涙で墨が薄くなりましたという意味で用いられるものですが、現代では手紙を書く際には「和紙に毛筆で書く」という形ではなく、「便箋にペンで書く」ため、その筆記具として薄墨インクのペンを用意する必要はありません。
 ただし、香典と一緒に送る場合の白封筒や、お悔やみの手紙を手渡しする場合の封筒の表書きは薄墨の筆ペンでご遺族様などと書いても良いでしょう。
(※ 香典と一緒に送る場合の白い封筒や、手渡す場合の封筒は無地でも構いません)
(※ 地方によってはお悔やみの手紙も薄墨で書く地域もあります。)
・遺族が用意する会葬礼状や香典返しに添える挨拶状の封筒は薄墨の色で印刷したものを用いることも多いようです。
・香典は四十九日までは薄墨(うすずみ)で書きます。

4.お悔やみの手紙の入れ方・折り方

お悔やみの手紙を封筒に入れるときの入れ方、折り方です。
お悔やみの手紙の折り方
便箋は三つ折りにする

便箋の折り方

・四つ折りは「四→死」につながることから、三つ折りにします。
イラストをわかりやすくするために右上に赤いマークをつけています。

便箋の折り方

①まずは下から3分の1のところを、下から上に折りたたみます。
読む人は、最後にここを開くことになります。

便箋の折り方

②上から3分の1のところを、上から下に折りたたみます。これで三つ折りが完成です。
読む人は、折りたたんだ便箋を開くと、すぐに「手紙のか書き出し」が見える形となります。
このときスマイルマークの部分は内側に入り、上下逆になります。
封筒への入れ方、③につづく
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お悔やみの手紙の封筒への入れ方

便箋の入れ方

③封筒を裏側から見たときに、右上の裏面(スマイルマークの裏面)が上部手前にくるように封筒に入れます。
④便箋を入れたら封をします(糊付けします)。
※糊付けした箇所には、カタカナのメに似た〆(しめ)のしるしを書きます。
香典と一緒にお悔やみの手紙を送るときは向きを揃える
現金書留専用の封筒に香典や香典入り封筒を入れる時には、現金書留封筒の宛名を書いた面と、のし袋や香典入り封筒の表の面が同じ向きになるようにします。
表側から見て、手紙、香典袋の順に重ねます。
 

5.お悔やみの手紙の封筒 封はするの?

封筒に入れて糊付けし〆のしるしを書く
お悔やみの手紙を封筒に入れたら封をします。糊付けした箇所には〆のしるしを書きます。〆の印は黒いインクのペンで書いて構いません。
(参考/綴じ目に「封」の字を書くのはビジネスの場合が一般的です。また、緘の字は厳重に管理する書類を入れた場合に使われます。)
お悔やみの手紙を入れた封筒にセロテープで封をするのは失礼にあたります。セロテープは同じような書類を多数の相手に送る場合などに、効率重視の観点から使われるもので、あくまでもビジネス用です。
香典と一緒に現金書留封筒に入れる場合でも、封筒は糊付けして「〆」を書きます。

6.切手は?

切手は普通の切手でOK
お悔やみの手紙を送る場合も、香典と一緒に送る場合も、使う切手は普通の切手で構いません。ただし慶弔切手の慶事用は使わないようにしましょう。