顔合わせの服装》両家・女性/男性/ワンピース/母親/兄弟/姉妹/結婚/食事会

両家の顔合わせの服装のページ。両家の顔合わせとは、結婚を控えた男女および両家の家族が一堂に会する行事です。主に
「1.結納の際に両家の顔合わせを行う」
「2.結納をしないで両家の顔合わせを行う」
「3.結婚式の前に親族も含めた両家の顔合わせを行う」
の3つのケースが考えられます。
ここでは、 1と2のケースの服装のマナーについて解説します。
[関連ページ]
2. 結納をしない場合の両家の顔合わせの服装 次のページ
[参考ページ]
結納の服装
結納のマナー
結納金
略式結納
結納の目録と受書
仲人のマナー
結婚式の準備

1.結納の際の両家の顔合わせの服装

結納は婚約が成立したしるしとして両家が取り交わす儀式です。
普通は結納に出席するのは、以下のメンバーです。
[1.仲人ありの場合]
  男性本人と両親、女性本人と両親、仲人夫婦
[2.仲人なしの場合]
  男性本人と両親、女性本人と両親
しかし結納は本来女性の自宅で行われるものですので、儀式が滞りなく進んだあとは、女性側の家族との間で顔合わせが行われることもあります。
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結納の際の両家の顔合わせの服装

両家の顔合わせの服装は、ここに注目して決める

項目説明
(1)内容
 結納の儀式だけをするのか、その後の食事会もするのかを決めます。
結納だけでも構わないのですが、大半のカップルが両家の親睦を兼ねて食事会も行います。
最近では結納を行わずに、両家の顔合わせの食事会だけを行うカップルも大変多くなってきています。
結納をする・しないについては結婚する二人だけでなく両家の両親の意向も聞いて、良く相談して決めましょう。
※ なお、結納をしない場合の両家顔合わせの服装については、このページの
「2.結納をしない際の両家の顔合わせの服装」で解説します。
(2)会場
 結納及び両家の顔合わせを自宅で行うか、(ホテル、レストラン、料亭などの)外の会場で行うかを決めます。
結納を女性宅で行い、その後会場を移して親睦のための食事会を行うこともあります。
服装は会場の格に合わせます。
●結納→食事会をすべて女性宅で行う場合
結納は女性の自宅で行うケースが最も多く、それに続く両家の顔合わせのための食事会も女性宅で行うカップルもいます。
お互いの家族を知るために会話の時間を十分にとることが目的ですので、食事会の料理は仕出しなどを利用すると便利です。
●結納(女性宅)→食事会(ホテル、レストラン、料亭等)に異動して行う場合
結納を女性宅で行い、その後会場を移動してホテルやレストラン、あるいは料亭などで両家の顔合わせの食事会を行うカップルもいます。
●すべてをホテルなどで行う場合
ホテルなどで企画している結納プラン、結納パックを利用するケースも増えてきています。個室での結納の後で食事会まで予約できます。
※ホテルの結納パックについて補足
「個室での結納の儀式+お食事会」がセットになったものと、「お食事会だけのもの」がありますので、予約の際に必ず確認し希望のプランのものを予約ましょう。
 結納だけを女性宅で済ませて、そのあと全員でホテルや料亭に移動し、食事会だけを外で行うこともあります。
(3)正式な結納にするかどうか
 正式な結納を行うのか略式結納にするのかを決めます。
●正式な結納を行う場合には正装、略式結納の場合は準礼装や略礼装となります。
※参考ページ「略式結納」>>>
結納の際の両家の顔合わせの服装 つづき
(4)仲人をたてるかどうか
 仲人をたてて行うか、仲人をたてずに行うかを決めます。
●最近は仲人をたてず両家だけで行う結納が増えてきています。
●仲人が入る場合には、両家の服装について事前に仲人を通じて相談したり調整していただくことができます。
●仲人をたてない場合には、事前に両家または結婚する本人たちを通じて話し合い、服装のバランスを合わせます。
(5)バランス
 結婚する二人は服装の格を合わせます。 事前に男性本人、女性本人を通して、両家の服装のバランスがとれるように当日の服装を打ち合わせします。
両家の服装の格を合わせるだけでなく、仲人とも服装の格を合わせます。
両親については、夫婦の服装の格を合わせます。
●片方が礼装、片方が平服といったことがないように、事前に打ち合わせて服装を決めておきます。

結納+両家の顔合わせをする場合の男性の服装

正式な結納を行う場合には正装を着用しますが、現代では一般的には準礼装、略礼装でする場合がほとんどです。
略式結納の場合準礼装や略礼装となります。結納に続いて行う両家の顔合わせでは同じ服装で出席する形となります。
ただし、 結納と両家の顔合わせを別会場で行う場合には、時間が許せば服装を変えることもできます。
正装の場合
現代では一般的には準礼装、略礼装でする場合がほとんどです。
正装はこちらで紹介します。
※参考ページ「結納の服装」>>>
準礼装の場合
 結婚する男性本人の服装
[洋服・洋装]
ディレクターズスーツ(ズボンは黒とグレーの縞、シャツは白でダブルカラー、ダブルカフスのもの。ネクタイはシルバーか縞、靴下と靴は黒。ベストは共布かグレー)
夜ならタキシード
[和服(着物)・和装]
※男性本人が和服(着物)を着るケースは少なくなってきています。
三つ紋付羽織・袴(黒羽二重の三つ紋付羽織り。無地の着物など)
色無地の五つ紋付羽織・袴(グレー、茄子紺などの色無地の五つ紋付羽織り。着物など)
 仲人家族の男性の服装
両家の父親家族・兄弟・親族の男性
男性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
男性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
男性本人と同等またはできればやや格下の略礼装にする。
略礼装の場合
 結婚する男性本人の服装
[洋服・洋装]
ブラックスーツ(上着とズボンは黒、シャツは白で、できればダブルカフスのもの。ネクタイはシルバー、靴下と靴は黒。)
ダークスーツ(チャコールグレーの無地または無地に近いもの。シャツは白で、できればダブルカフスのもの。ネクタイはシルバー、靴下と靴は黒。)
[和服(着物)・和装]
※男性本人が和服(着物)を着るケースは少なくなってきています。
三つ紋付羽織・袴
一つ紋付羽織・袴など
仲人家族の男性の服装
両家の父親家族・兄弟・親族の男性
男性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
男性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※男性本人よりも格上の服装にならないように注意。
男性本人と同等またはできればやや格下のダークスーツや地味で控えめな色のスーツなど。
略装・略服の場合
 結婚する男性本人の服装
[洋服・洋装]
ダークスーツ(チャコールグレー、シルバーグレー、紺の無地または無地に近いもの。シャツは白。ネクタイはシルバーやストライプ、靴下と靴は黒。)
[和服(着物)・和装]
※男性本人が和服(着物)を着るケースは少なくなってきています。
黒に近い無地の紬やお召しに縫い紋の羽織など
仲人家族の男性の服装
両家の父親家族・兄弟・親族の男性
男性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
男性本人よりもやや地味で控えめな色のスーツなど。

結納+両家の顔合わせをする場合の、女性の服装

●正式な結納を行う場合には正装を着用しますが、現代では一般的には準礼装、略礼装でする場合がほとんどです。
略式結納の場合は準礼装や略礼装となります。結納に続いて行う両家の顔合わせでは同じ服装で出席する形となります。
ただし、 結納と両家の顔合わせを別会場で行う場合には、時間が許せば服装を変えることもできます。
女性は男性の服装に格を合わせます。例えば女性が振袖(正装)なら、男性がダークスーツ(略礼装)では、ちぐはぐになってしまいますので注意して下さい。
正装の場合
 結婚する女性本人の服装
[洋服・洋装]
アフタヌーンドレス(袖の長いものが正式。夏は七分袖、半袖も可。襟ぐりが大きく開いたものやノースリーブはマナー違反)
[和服(着物)・和装]
大振袖、中振袖など
仲人

家族の女性の服装

両家の母親家族, 姉妹, 親族の女性
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。 ただし、和服(着物)の場合は振袖は既婚者は着用しない。黒留袖、五つ紋の色留袖など。
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。 ただし、和服(着物)の場合は振袖は既婚者は着用しない。黒留袖、五つ紋の色留袖など。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
女性本人と同等またはできればやや格下の準礼装にする。
準礼装の場合
 結婚する女性本人の服装
[洋服・洋装]
セミアフタヌーンドレス(上記のアフタヌーンドレスよりも気軽に着られるもの。ワンピース、ドレス、アンサンブル、スーツなど。正式には長袖だが、夏は七分袖、半袖も可。)
l※注)夕方からの結納ならセミイブニングドレス
[和服(着物)・和装]
訪問着、色留袖の三つ紋または一つ紋。 色無地紋付。
仲人

家族の女性の服装

両家の母親家族, 姉妹, 親族の女性
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
女性本人と同等またはできればやや格下の略礼装にする。
略礼装の場合
 結婚する女性本人の服装
[洋服・洋装]
ワンピース、ツーピース、インフォーマルドレス、アンサンブル、ツーピース
肌を露出しないものを着るのがマナー。
※注)夕方からの結納ならカクテルドレス
[和服(着物)・和装]
・紋付色無地、紋付付下など
仲人

家族の女性の服装

両家の母親家族, 姉妹, 親族の女性
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
女性本人と同等またはできればやや格下のワンピース、スーツなど。
略装・略服
結婚する女性本人の服装

家族の女性の服装

両家の母親家族・姉妹・親族の女性
[洋服・洋装]
スーツ、ワンピース
肌を露出しないものを着るのがマナー。
[和服(着物)・和装]
色無地、付下など
女性本人と格を合わせる。
和服(着物)でも洋服でもOK。
※仲人より格上の服装にならないように注意。
女性本人よりもやや地味で控えめな服装で。
[関連ページ]
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