結納とは、結婚が決まった両家の縁組みの儀式です。もとは新郎の家から新婦の家へ、婚礼の用意をするための費用や贈り物を贈り、新婦の側からは結納返しを渡すのがならわしでした。 現在では縁起の良い品一式が「結納品」「結納飾り」として販売されており、これを用いるのが一般的です。また最近では略式結納や、仲人をたてず、両家の両親と新郎新婦だけで行なわれる結納も多くなっています。このページでは結納の服装および略式結納の服装についてご説明します。 |
1.結納 |
結納とは、婚約が成立したしるしとして両家が取り交わす儀式です。皇族が行う「納菜(のうさい)の儀」が一般に広まったものとされ、1400年もの歴史があると言われます。 記憶に新しいところでは紀宮様と黒田さんの納菜の儀(2005.3.19)で、雌雄一対の鯛、清酒一荷(3本)、ドレス用の絹地2巻が結納品にあたります。 |
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現代の結納 |
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「結納」では新郎の家から新婦の家へ、婚礼衣装、嫁入り道具などを用意するための費用や贈り物を贈るならわしとなっており、新婦の側からは結納返しを渡します。 結納という儀式自体は、もともとは仲人をたてて行なわれるものでしたが、最近は仲人をたてず、両家の両親と、新郎新婦だけで行なわれる結納が多くなっています。 同居の兄弟姉妹も同席のうえで行われることもあるようです。 現代では、古式に則った儀式を行うことはまれで、結納品には縁起の良い品を揃えた「結納品」「結納飾り」を一式用意します。結納飾りは関東風・関西風をはじめ、地方によって形式も価格も異なります。 ※結納の準備や儀式の流れについては「結納」へ>>> 結納を行う日取りは、両家(および、仲人をたてる場合には仲人も含めて)都合の良い日を選びますが、土日祝日のうちお日柄の良い日を選んで午前中から執り行い、そのあとでお食事会(あるいは宴席)を設けることがほとんどです。 |
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2.結納の服装 |
結納の服装・衣装は両家のバランスが大切です。 一方が正装で、他方が略礼装というわけにはいきません。また、仲人だけが正装というのも失礼にあたります。正装〜略礼服というのが一般的です。 仲人をたてる場合には、事前に仲人を通して服装を簡単に打ち合わせすると良いでしょう。 |
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結納の服装(ケース別の服装) | |
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◎結納の服装を決める場合にまずポイントとなることがら | |
項目 | 説明 |
(1)仲人 | |
●仲人をたてて行うか、仲人をたてずに行うかを決めます。 | |
◎最近は仲人をたてず両家だけで行う結納が増えてきています。 ◎仲人が入る場合には、両家の服装について事前に仲人を通じて相談したり調整していただくことができます。 ◎仲人をたてない場合には、事前に両家または結婚する本人たちを通じて話し合い、服装のバランスを合わせます。 | |
(2)結納の儀式の内容 | |
●正式な結納を行うのか略式結納にするのかを決めます。 | |
◎正式な結納を行う場合には正装、略式結納の場合は準礼装や略礼装となります。 | |
(3)会場 | |
●結納を自宅で行うか、(ホテル、レストラン、料亭などの)外の会場で行うかを決めます。 | |
◎結納は女性の自宅で行うケースが最も多いのですが、結納の儀式のあとの食事会だけを外で行うケースや、ホテルなどで結納プラン、結納パックなどを利用するケースも増えてきています。 ◎結納を外の会場で行う場合には、両家のバランスだけでなく会場の格に合わせることも必要です。一般的にはホテルの場合には事前に予約すれば貸衣装や着付けなども利用することができます。 | |
(4)バランス | |
●両家の服装の格を合わせます。 ●両親については、夫婦の服装の格を合わせます。 ●結婚する二人も服装の格を合わせます。 | |
◎片方が礼装、片方が平服といったことがないように、事前に打ち合わせて服装を決めておきます。 ※服装の格(礼服の格)については、下記で詳しく説明します。 |
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男性の服装 | |||
●正式な結納を行う場合には正装が基本です(例えば上述の皇室で行われた「納菜の儀」(=一般 の結納にあたる儀式)では、男性は洋装でしたが、昼の正装・正礼装であるモーニングコートを着用していましたね) ●結納は午前中から執り行い、そのあとでお食事会(あるいは宴席)を設けることがほとんどです。下記の服装についても、夜の服装よりも昼の服装を中心にご紹介します。 ●なお現代では一般的には準礼装、略礼装でする場合がほとんどです。 | |||
正装・正礼装 | |||
結婚する男性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] モーニングコート(ズボンは黒とグレーの縞でサスペンダー使用、シャツは白でダブルカラーか前折、ダブルカフスのもの。ネクタイは縞、靴下と靴は黒。ベストは共布かグレーのフラノ。夏は白ピケなど) [和服・和装] 五つ紋付羽織・袴(黒の羽二重の染め抜き五つ紋付着物と羽織り。仙台平の袴。夏は絽、紗など) | |||
男性の結納出席者の服装 | |||
仲人男性 | 両家の父親 | 家族, 兄弟, 親族の男性 | |
男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 男性本人と同等またはできればやや格下の準礼装にする。 |
準礼装 | |||
結婚する男性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] ディレクターズスーツ(ズボンは黒とグレーの縞、シャツは白でダブルカラー、ダブルカフスのもの。ネクタイはシルバーか縞、靴下と靴は黒。ベストは共布かグレー) 夜ならタキシード [和服・和装] ※男性本人が和服を着るケースは少なくなってきています。 ・三つ紋付羽織・袴(黒羽二重の三つ紋付羽織り。無地の着物など) ・色無地の五つ紋付羽織・袴(グレー、茄子紺などの色無地の五つ紋付羽織り。着物など) | |||
男性の結納出席者の服装 | |||
仲人男性 | 両家の父親 | 家族, 兄弟, 親族の男性 | |
男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 男性本人と同等またはできればやや格下の略礼装にする。 |
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↓ 略礼装へと続きます ↓ | |||
略礼装 | |||
結婚する男性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] ブラックスーツ(上着とズボンは黒、シャツは白で、できればダブルカフスのもの。ネクタイはシルバー、靴下と靴は黒。) ダークスーツ(チャコールグレーの無地または無地に近いもの。シャツは白で、できればダブルカフスのもの。ネクタイはシルバー、靴下と靴は黒。) [和服・和装] ※男性本人が和服を着るケースは少なくなってきています。 ・三つ紋付羽織・袴 ・一つ紋付羽織・袴など | |||
男性の結納出席者の服装 | |||
仲人男性 | 両家の父親 | 家族, 兄弟, 親族の男性 | |
男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 男性本人と同等またはできればやや格下のダークスーツや地味で控えめな色のスーツなど。 |
略装・略服 | |||
結婚する男性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] ダークスーツ(チャコールグレー、シルバーグレー、紺の無地または無地に近いもの。シャツは白。ネクタイはシルバーやストライプ、靴下と靴は黒。) [和服・和装] ※男性本人が和服を着るケースは少なくなってきています。 ・黒に近い無地の紬やお召しに縫い紋の羽織など | |||
男性の結納出席者の服装 | |||
仲人男性 | 両家の父親 | 家族, 兄弟, 親族の男性 | |
男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 男性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 男性本人よりもやや地味で控えめな色のスーツなど。 |
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女性の服装 | |||
●女性は男性の服装に格を合わせます。例えば女性が振袖(正装)なら、男性がダークスーツ(略礼装)では、ちぐはぐになってしまいますので注意して下さい。 ●結納は午前中から執り行い、そのあとでお食事会(あるいは宴席)を設けることがほとんどです。下記の服装についても、夜の服装よりも昼の服装を中心にご紹介します。 昼の服装では肌の露出が少ない装いをするのが正式なマナーです。 | |||
正装・正礼装 | |||
結婚する女性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] アフタヌーンドレス(袖の長いものが正式。夏は七分袖、半袖も可。襟ぐりが大きく開いたものやノースリーブはマナー違反) [和服・和装] 大振袖、中振袖など | |||
女性の結納出席者の服装 | |||
仲人女性 | 両家の母親 | 家族, 姉妹, 親族の女性 | |
女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ただし、和服の場合は振袖は既婚者は着用しない。黒留袖、五つ紋の色留袖など。 | 女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ただし、和服の場合は振袖は既婚者は着用しない。黒留袖、五つ紋の色留袖など。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 女性本人と同等またはできればやや格下の準礼装にする。 |
準礼装 | |||
結婚する女性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] セミアフタヌーンドレス(上記のアフタヌーンドレスよりも気軽に着られるもの。ワンピース、ドレス、アンサンブル、スーツなど。正式には長袖だが、夏は七分袖、半袖も可。) l※注)夕方からの結納ならセミイブニングドレス [和服・和装] ・訪問着、色留袖の三つ紋または一つ紋。 色無地紋付。 | |||
女性の結納出席者の服装 | |||
仲人女性 | 両家の母親 | 家族, 姉妹, 親族の女性 | |
女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 女性本人と同等またはできればやや格下の略礼装にする。 |
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↓ 略礼装へと続きます ↓ | |||
略礼装 | |||
結婚する女性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] ワンピース、ツーピース、インフォーマルドレス、アンサンブル、ツーピース 肌を露出しないものを着るのがマナー。 ※注)夕方からの結納ならカクテルドレス [和服・和装] ・紋付色無地、紋付付下など | |||
女性の結納出席者の服装 | |||
仲人女性 | 両家の母親 | 家族, 姉妹, 親族の女性 | |
女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 女性本人と同等またはできればやや格下のワンピース、スーツなど。 |
略装・略服 | |||
結婚する女性本人の服装の格 | |||
[洋服・洋装] スーツ、ワンピース 肌を露出しないものを着るのがマナー。 [和服・和装] ・色無地、付下など | |||
女性の結納出席者の服装 | |||
仲人女性 | 両家の母親 | 家族, 姉妹, 親族の女性 | |
女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 | 女性本人と格を合わせる。 和服でも洋服でもOK。 ※仲人より格上の服装にならないように注意。 | 女性本人よりもやや地味で控えめな服装で。 |
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