結納とは、結婚が決まった両家の縁組みの儀式です。もとは新郎の家から新婦の家へ、婚礼の用意をするための費用や贈り物を贈り、新婦の側からは結納返しを渡すのがならわしでした。 現在では縁起の良い品一式が「結納品」「結納飾り」として販売されており、これを用いるのが一般的です。また最近では略式結納や、仲人をたてず、両家の両親と新郎新婦だけで行なわれる結納も多くなっています。このページでは結納の服装および略式結納の服装についてご説明します。 |
目次
3.略式結納の服装 |
結納品には縁起の良い品を揃えた「結納飾り」を用意します。結納飾りは関東風・関西風をはじめ、地方によって形式も価格も異なります。 結納の儀式を作法通りに行うご家庭もある一方、最近は、さまざまな面を簡略化し、略式結納を行うご家庭も増えてきています。 下記に、主な略式結納と、正式結納の比較および略式結納の服装をご紹介します。 |
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正式な結納と略式結納はここが違う | |
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ここでは正式な結納と、略式結納を比較してご紹介します。 (1)〜(4)の項目の中でどれか1つでも簡略化したものは略式結納です。 | |
(1)仲人 | |
正式な結納 | 略式結納 |
●正式な結納では仲人をたてる ●縁談やお見合いの時点から仲人にお世話になっている場合には、基本的に仲人ありで結納を行います。 ●恋愛結婚の場合で、仲人を依頼するなら、結納、結婚式、披露宴の3ステップの仲人を依頼する場合もあり「頼まれ仲人」と呼びます。 ●結納は両家だけで行い、結婚式、披露宴の2ステップのみ仲人を依頼する場合は右欄→。 | ●仲人をたてない ●恋愛結婚の場合、結婚式、披露宴の2ステップの仲人を依頼する場合もあり「媒酌人」と呼びます。 ●最近では、挙式披露宴まで含めてすべてのプロセスを仲人・媒酌人なしで行うカップルもいます。 |
(2)場所・会場 | |
正式な結納 | 略式結納 |
●正式な結納では仲人が男性宅と女性宅を行き来して行う。 ●男性宅と女性宅が遠距離であるというカップルも多く、両家を行き来するのが大変なので、女性宅に両家が一堂に会して一度だけの機会ですべてを行うケースが多くなっています(仲人をたてる場合には両家および仲人が一堂に会して一度の機会ですべてを行う)。その場合は右欄→。 | ●現代では女性宅に両家(仲人をたてる場合には両家および仲人)が一堂に会して行うケースが多くなっています。 結納の儀式のあとの食事会は、母親や女性がキッチンに立たなくても良いように、結納膳などの仕出し料理を手配することもあります。 ●ホテルなどの結納プラン、結納パックを利用する例もあります。ホテルによりプランの内容が大きく異なります。 「 個室での結納の儀式+お食事会」がセットになったものと、「お食事会だけのもの」がありますので、予約の際に必ず確認し希望のプランのものを予約ましょう。 結納だけを女性宅で済ませて、そのあと全員でホテルや料亭に移動し、食事会だけを外で行うこともあります。 ●結納という形をとらずに、ホテル、料亭、レストランなどで、両家の顔合わせとお食事会だけを行うこともあります。 ●さらに結納とは別ですが参考情報として掲載します。 両家の親族や親しい人だけで、婚約式のようなオリジナルの形式をとることもあります。 またキリスト教では誓約書に署名する婚約式の後に婚約披露パーティーを行うこともあります。 |
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正式な結納と略式結納(つづき) | |
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ここでは正式な結納と、略式結納を比較してご紹介します。 (1)〜(4)の項目の中でどれか1つでも簡略化したものは略式結納です。 | |
(3)結納飾り・結納品・家族書 | |
.※結納飾り・結納品については、地域によって大きく異なります。 ◎例えば関西では各品目が別々の高台に飾られますが、関東では結納品すべてが一つの台に載せて飾られる事が多くなります。 ◎ 地方によってしきたりが異なるので、男性と女性の出身地が離れて いる場合は、本人たちを中心にし、両家で相 談します。一般的に男性側が結納飾りを用意するために、男性の住まいの地域の風習を優先するケースが多いのですが、東西間で「結納飾り」自体の価格もかなり異なるため、良く相談して決めると良いでしょう。 ↓ 主なものを紹介します ↓ | |
正式な結納 | 略式結納 |
●結納品・結納飾りは7品を中心に5品、9品と奇数の組み合わせで用意する。 ●主に関西と関東では結納飾りの縁起の品の大きさや飾り方などが異なる。 ●例えば、以下の7品。 ・目録(もくろく) ・長熨斗(ながのし) ・金宝包(おたからつつみ) ・寿留女(するめ) ・子生婦(こんぶ) ・友志良賀(ともしらが) ・末広(すえひろ) ●上記に以下を加えて9品。 ・勝男節(かつおぶし) ・家内喜多留(やなぎだる) ※補足 ・金宝包(おたからづつみ、きんぽうづつみ、とも読む) ・友志良賀(「友白髪」とも書く) ・末広(「末廣」とも書く) ●結納時に「家族書」「親族書」(三親等くらいまでの親族の名を記したもの)を取り交わす場合もある。 ※結納飾りについては「結納」のページで詳細に説明しています>>> | ●結納品・結納飾りを使わない ●最近は、結納品の代りに 結納金のみ、または 結納金と指輪のみ、または 指輪やネクタイピンなどの記念品の交換のみ で済ませる場合もあります。 ●最近は、家族書や親族書を省略するケースも増えていますが、挙式のことを考えるとこれらに代わる情報は最終的には必要になります。 |
正式な結納 | 略式結納 |
●結納品・結納飾りの目録(もくろく)と受書(うけしょ)を用意する。 ●宛名、差出人名の欄は、本来は双方の父親の氏名を記載するが最近は結婚する本人の氏名をそれぞれ記すケースが増えて来ています。 | ●目録、受書を用意しない、または使わない。 |
※結納金の相場、包み方などは「結納金」のページで詳細に説明しています>>> |
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正式な結納と略式結納(つづき) | |
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ここでは正式な結納と、略式結納を比較してご紹介します。 (1)〜(4)の項目の中でどれか1つでも簡略化したものは略式結納です。 | |
(4).結納の服装 | |
※ 結納の服装・衣装は両家のバランスが大切です。 | |
正式な結納 | 略式結納 |
●結婚する男性・女性、仲人、両家の両親のいずれも正装 ※正装・正礼装についてはこのページの上の項目へ>>> ●現代では、正式な結納であっても準礼装のこともあります。会場(場所)に合わせることや、両家のバランスをそろえることも必要です。 | ●結婚する男性・女性、仲人、両家の両親のいずれも準礼装、略礼装その他 ※準礼装、略礼装についてはこのページの上の項目へ>>> ●正装・正礼装以外の準礼装、略礼装での結納が一般的です。もあります。会場(場所)に合わせることや、両家のバランスをそろえることも必要です。 |
4.食事会(結納のあとの会食・結納膳) |
結納を行う日取りは、両家(仲人をたてる場合には仲人も含めて)都合の良い日を選びますが、土日祝日のうちお日柄の良い日を選んで午前中から執り行い、そのあとでお食事会(あるいは宴席)を設けます 正式な結納のあとでも、略式結納のあとでも、両家(および仲人で)お祝いの食事会をすることがほとんどです。 |
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結納のあとの食事会(結納膳、結納宴席) |
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結納の儀式のあと、おめでたい献立(結納膳=ゆいのうぜん)をいただきます。 |
お食事会の内容 |
1. 女性の自宅で結納を行う場合 |
●現代では女性宅に両家(仲人をたてる場合には両家および仲人)が一堂に会して行うケースが多くなっています。 ※結納の儀式のあとの食事会は、母親や女性がキッチンに立たなくても良いように、結納膳などの仕出し料理を手配すると良いでしょう。 料理の手配をする際に、目的が結納のあとの宴席であることを伝えましょう。おめでたい献立を用意してくれます。 結納の儀式だけを女性宅で済ませて、そのあと全員でホテルや料亭に移動し、食事会だけを外で行うこともあります。 |
2. 外の会場で結納を行う場合 につづく |
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お食事会の内容 つづき |
2. 外の会場で結納を行う場合 |
●ホテルなどの結納プラン、結納パックを利用する例もあります。 ※ホテルにより結納プランの内容が大きく異なります。 「個室での結納の儀式+お食事会」がセットになったものと、「お食事会だけのもの」がありますので、予約の際に必ず確認し希望のプランのものを予約ましょう。 ちなみに、事務局で調べたところ、ホテルによっては結納飾りを用意してくれるだけでなく、引き出物、お持ち帰り用お赤飯なども用意できるところがあります。 |
3. 結納を行わず、食事会だけを行う場合 |
●結納という形の儀式を行わずに、ホテル、料亭、レストランなどで、両家の顔合わせとお食事会だけを行うこともあります。 個室で、両家の顔合わせとお食事会を行います。「お食事会だけ」を行うことにして、結納を行わない場合でも、予約の際に目的を伝えるとホテルや料亭のほうで、おめでたい献立を用意してくれます。ぜひ相談してみて下さい。 |
その他 |
[身上書・釣書] 正式な結納であっても、略式結納であっても、また結納を行わない場合でも「身上書」「釣書」といったものを相手方にお渡しすることが慣例になっています。 現代ではお渡しするタイミングはさまざまで、両家の顔合わせの席でお渡ししたり、結納の席で交換することもあります。 [食事会での話題] 両家の両親が初めて顔を合わせてゆっくりと語らう機会となります。 話題に困らないように、男性・女性本人たちだけのことだけでなく、両家のご両親のことやご家族(兄弟姉妹)のことなど、ひととおり情報を頭に入れておきましょう。 通常は婚礼までの日程のこと、趣味のことなど無難な話題となります。 このときとばかりに「聞きにくいことを聞く最後のチャンス」として話題にするのもアリですが、後々まで両家の記憶に残ることになってしまうのでデリケートな話題を持ち出す時には注意しましょう。 |
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