贈り物のページ。贈り物のシーンはさまざまです。このページでは、主な贈り物として、お祝いやお悔やみの贈り物だけでなく、ふだんの生活の中でのお中元やお歳暮についても説明をしています。 生活の中で贈られる贈り物(=ギフト)は、差し上げる時期も大切ですし、贈り物につける「のし」にもしきたりがあります。 |
目次
[参考ページ] |
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・のしの種類と書き方 |
・お中元のマナーと時期 |
・お歳暮のマナーと時期 |
・内祝いのマナー |
・引越し祝い |
・結婚祝い |
・入学祝い |
・就職祝い |
1.贈り物の種類 |
下記にご紹介するのは、おつき合いに欠かせない様々な贈り物です。 慶事は結婚、出産、お子さんの成長や長寿のお祝いに係わるもの。 弔事は通夜、葬儀、法要に係わるもの。 その他の一般的な贈答品(お見舞いやお中元お歳暮など)という3つに分類してみました。 なお、贈り物のお返しに用いられる「内祝」という言葉には、「お返し」という意味合いだけでなく、もともとは、「自分の家のお祝いの記念として身近な人々に贈り物をすること、またはその贈り物」という意味合いがあります。 お返しについては、こちらのページでご説明しています>>お返し |
贈り物の種類(お祝い・慶事の贈り物) | ||||
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慶事(お祝い事・おめでたいこと・歓び)の贈り物 | ||||
分類 | ||||
贈り物の種類・名称 | ||||
あげる時期 | のしの表書き | 詳細 |
結婚 | ||||
結婚祝い | ||||
結婚祝いの贈り物は、挙式1週間くらい前までに 披露宴に招待された場合は当日現金をのし袋に入れて持参することも多い。 | 水引きは白赤または金銀の結び切りで、 表書きは、「寿」「御結婚御祝」「御祝」など | 結婚祝いのページへ | ||
引出物 | ||||
引出物は、披露宴の当日に出席者に渡す。 | 水引きは白赤または金銀結び切りで、のしの表書きは「寿」など | 引出物のページへ | ||
結婚祝いのお返し | ||||
挙式後1か月くらいまでに | 水引きは白赤または金銀結び切りで、 熨斗の表書きは「内祝」など | お返しのページへ | ||
出産 | ||||
出産祝い | ||||
7日目(命名日)以降、生後 1か月(宮参り)前後まで | 白赤蝶結びで、御出産御祝・御出産祝・御安産御祝・御祝 | 出産祝のページへ | ||
出産祝いのお返し | ||||
生後1ヵ月前後に | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ | ||
結婚記念日 | ||||
例えば銀婚式 | ||||
結婚25年目:半月前から当日まで | 白赤または金銀蝶結びで、寿・祝銀婚式 ・銀婚式御祝 | 銀婚式のページへ | ||
例えば金婚式 | ||||
結婚50年目:半月前から当日まで | 白赤または金銀蝶結びで、寿・祝金婚式 ・金婚式御祝 | 金婚式 ほか各年のページへ |
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贈り物の種類 つづき | ||||
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慶事(お祝い事・おめでたいこと・歓び)の贈り物 つづき | ||||
分類 | ||||
贈り物の種類・名称 | ||||
あげる時期 | のしの表書き | 詳細 |
七五三・ 初節句 | ||||
初節句のお祝い | ||||
半月前から、当日まで | 白赤蝶結びで、初節句御祝・御祝 | 初節句祝のページへ | ||
七五三 | ||||
半月前から、当日まで | 白赤蝶結びで、七五三御祝・御祝・御祝 | 七五三のページへ | ||
初節句や七五三のお祝いのお返し | ||||
当日またはその後早く | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ | ||
長寿 | ||||
還暦祝い、古稀祝い、喜寿、傘寿、米寿祝いなど | ||||
半月前から、当日まで | 白赤蝶結びで、寿・御◯◯祝・御祝 | 還暦祝 古希祝 ほか長寿祝のページへ | ||
長寿祝いのお返し | ||||
当日またはその後早く | 白赤蝶結びで、内祝・寿 | お返しのページへ | ||
入園・入学 | ||||
入学祝い、入園祝い | ||||
決定後、なるべく早く | 白赤蝶結びで、御入学祝・入学御祝・祝御入学・御祝 | 入園祝いのページへ 入学祝のページへ | ||
入学祝い、入園祝いのお返し | ||||
入学後なるべく早く | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ | ||
卒業 | ||||
卒業祝い | ||||
卒業祝いは卒業式前後一ヶ月くらいをめやすに。 卒業後、就職する場合には、 むしろ「就職祝」を差し上げ ます。 | 白赤蝶結びで、御卒業祝・卒業御祝・祝御卒業・御祝 | 卒業祝のページへ | ||
卒業祝いのお返し | ||||
基本的にお返しは不要。本人 が手紙や電話でお礼を。 お返しをする場合にはその後 なるべく早く | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ |
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贈り物の種類 つづき | ||||
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慶事(お祝い事・おめでたいこと・歓び)の贈り物 つづき | ||||
分類 | ||||
贈り物の種類・名称 | ||||
あげる時期 | のしの表書き | 詳細 |
就職 | ||||
就職祝い | 就職祝いは、就職決定後、なるべく早く。 身内のごく親しい人のみ贈る | 白赤蝶結びで、御就職祝・就職御祝・祝 御就職・御祝 | 就職祝のページへ | |
就職祝いのお返し | 就職後1〜2か月位 までに | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ | |
栄転 | ||||
栄転祝い | 栄転などの異動が決定後、なるべく早く。 | 白赤蝶結びで、御栄転御祝・御祝 | 栄転祝のページへ | |
お返し | 当日後なるべく早く | 白赤蝶結びで、内祝 | ||
定年退職御祝い | ||||
定年退職祝い | 職場での送別会は、退職日までに。 家族は、できるだけ定年退職の当日は全員で出迎えたいもの。お祝いは早めに。 | 白赤蝶結びで、御祝、御礼、御引退記念など | 定年退職御祝いのページへ | |
お返し | 基本的にはお返しは不要ですが、職場でお世話になった人にはお礼状を出します。 | 定年退職の挨拶状のページへ | ||
開店・開業 | ||||
開店祝い・開業祝い | 開業・開店後、なるべく早く。 | 白赤蝶結びで、御開店御祝・御開業御祝 ・御祝 | 開店・ 開業祝のページへ | |
お返し | 当日後なるべく早く | 白赤蝶結びで、内祝 | ||
新築 | ||||
新築祝い | 落成後、なるべく早く。 | 白赤蝶結びで、御新築御祝・御祝 | 新築祝のページへ | |
新築祝いのお返し | 入居または披露の当日後なる べく早く | 白赤蝶結びで、内祝 | お返しのページへ | |
病気全快 | ||||
病気全快祝い・お見舞いのお礼 | 闘病中に見舞を受けた方に、 退院もしくは床あげ後10日 以内くらいに | 白赤結び切りで、快気祝・全快祝・内祝 | 病気 全快祝、快気祝 のページへ |
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贈り物の種類(暮らしの中の贈り物・贈答品) | ||||
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暮らしの中の贈り物/一般的な贈り物 | ||||
分類 | ||||
贈り物の種類・名称 | ||||
あげる時期 | のしの表書き | 詳細 |
年中行事 | ||||
お年賀・お年玉 | ||||
正月3が日 | 白赤の蝶結びで、お年賀・お年始・新春ご 挨拶(同輩、年下の場合に限り「お年玉」) | 迎春の贈り物 | ||
お中元 | ||||
7月上旬〜15日頃までに | 白赤蝶結びで、お中元・中元御祝儀・粗品 | 中元へ | ||
暑中御見舞 | ||||
お中元の時期を過ぎて立秋(8月6日頃)までに贈る場合 | 白赤蝶結びで、暑中御見舞・暑中御伺い ・粗品 | 暑中見舞へ | ||
残暑御見舞 | ||||
暑中見舞の時期(立秋8月6日頃)を過ぎて贈る場合 | 白赤蝶結びで、残暑御見舞・残暑御伺い ・粗品 | 残暑見舞へ | ||
お歳暮 | ||||
12月に入り20日頃までに贈るのが望ましいが、基本的には 年内いっぱい31日までに | 白赤蝶結びで、お歳暮・御歳暮・歳暮御祝儀 ・粗品 | 歳暮へ | ||
見舞 | ||||
お見舞い | ||||
入院直後は避ける。 様子を聞いてから持参する。鉢植えの花は寝付く(根付く)といって嫌われるためNG | のしは白赤の結び切りで、お見舞・御見舞。短冊のしを用いても良い。 | 病気見舞のページへ | ||
楽屋見舞 | ||||
当日持参、もしくは送る。 当日は何かとあわただしいの で受け付けに名を告げ、渡し てもらってもよい。 | のしは白赤のちょう結びで、楽屋見舞・御部 屋見舞。 品物を贈るときは、左上に「◯◯さんへ」と 相手の名。自分の名は「楽屋御見舞」と書い た中央下に。 | |||
陣中見舞のページへ | ||||
当日持参、もしくは送る。 | のしは白赤のちょう結びで、陣中御見舞。 選挙事務所等なら祈念必勝・祈御健闘。 運動部の合宿等なら祈必勝でも。 | |||
災害見舞 | ||||
火事見舞のページへ | ||||
品物を送るのなら早めに。 現金は落ち着いてからでも。 | 水引き、のしはつけない。白封筒に御見舞 ・火災御見舞・地震御見舞など | |||
挨拶 | ||||
手土産 | ||||
他家を訪問する場合など | のしは白赤のちょう結びで、粗品・寸志 | |||
餞別 | ||||
引っ越しのときなど。 | のしは白赤のちょう結びで、御餞別 ・おせん べつ・おはなむけ | |||
謝礼 | ||||
のしは白赤のちょう結びで、御礼。 黄色・茶色のリボンは避ける。 |
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贈り物の種類(お悔やみ・弔事の贈り物) | ||||
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弔事・お悔やみごと・ご不幸に関する贈り物 | ||||
分類 | ||||
贈り物の種類・名称 | ||||
あげる時期 | のしの表書き | 詳細 |
仏事 | ||||
香典 | ||||
通夜、葬儀または告別 式当日 に持参 | 白黒・双銀・双白の結び切りで、 ご霊前(仏式、神式、キリスト教) 御香典・御仏前(仏式)、 御榊料・御玉串料(神式)、 御花料・忌慰料(キリスト教)など | 供え物のページへ | ||
香典返し | ||||
当日一般会葬者に贈る | 白黒の結び切りで、志・粗供養 | 祭場供養 (当日)のページへ |
届け先の近くのお花屋さんが直接手渡しでお届け。★当日配達もOK! |
2.お中元の時期・贈り方 |
本来は持参して渡すのが礼儀ですが、現実にはデパートやお店などから送ってもらうケースがほとんどですね。 持参しない場合には「送り状」を郵送します。品物が届くよりも早く「送り状」が届くようにしましょう。「送り状」には日頃お世話になっていることへのお礼や、お中元を送ったということをはっきり書くようにします。 |
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お中元のマナー |
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ポイント |
●のし紙の水引きは白赤の蝶結びで 表書は「お中元」「御中元」。 ●7月上旬から15日くらいの間に届 くようにする。 7月15日を過ぎて しまったら「暑中御見舞」または 「暑中御伺い」 ●8月に入って立秋を過ぎてしまっ たら「残暑御見舞」または「残暑 御伺い」 ●おかえしはしなくてよい。 |
例 |
●最近は産地直送品(いわゆる産直品)が流行してい ますが、相手の方の好みや家族 構成に配慮しましょう。 ●ほかには、ビール、コーヒーと いった嗜好飲料や、調味料、洗剤・石鹸等あとに残らない実用品 が良いと思われます。 |
★お中元の時期とマナーをもっと詳しく>>> ★ビジネスお中元>>> ★お中元のお礼状の書き方と文例>>> |
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3.お歳暮の時期・贈り方 |
本来は持参して渡すのが礼儀ですが、現実にはデパートやお店などから送ってもらうケースがほとんどですね。 持参しない場合には「送り状」を郵送します。品物が届くよりも早く「送り状」が届くようにしましょう。「送り状」には日頃お世話になっていることへのお礼や、お歳暮を送ったということをはっきり書くようにします。 |
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お歳暮のマナー |
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ポイント |
●のし紙の水引きは白赤の蝶結びで 表書は「お歳暮」「御歳暮」。 ●12月上旬から20日くらいの間に届くようにする (但し、鮭、昆布巻などのお正月用品は年末ギリギリに届 くように手配する)。 ●お歳暮とお中元と、どちらかを省く としたら「お中元」を省く。 ●お返しはしなくてもよい。 |
例 |
●最近は産地直送品(いわゆる産直品)が流行してい ますが、相手の方の好みや家族 構成に配慮しましょう。 ●ほかには、ビール、コーヒーと いった嗜好飲料や、調味料、洗 剤・石鹸等あとに残らない実用 品が良いと思われます。 ●お歳暮にはハム・鮭・入浴剤も 人気です。 |
4.のし、のし袋、水引の基本 |
水引の結び方には一度結んだらほどけない「結びきり」と、ほどいて何度も結ぶことのできる結び方の「蝶結び」があります。 [結びきり]は結婚、お悔やみごと のように二度とくり返してはいけないことに使い、[蝶結び]は何度もくり返してよい一般的な祝い事に使います。 |
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暮らし……誕生から長寿と「のし」 |
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●出産時のお祝いやお礼について |
産後の入院中は、母子共に安静を保ちたいものなので、お祝いの訪問はなるべく避けた方が良いでしょう。 出産した夫婦が お世話になった医師や看護婦さんにお礼をするなら、全員でつまめるお菓子などが喜ばれます。のしの水引きは蝶結びを用います。 |
●子供のお祝いについて |
人生の節目節目で行われるお祝いごとには、主に蝶結びの水引が用いられます。蝶結びはほどくことができるので、何度でもくり返したい一般的な慶事に使われています。 |
●長寿のお祝いについて |
平均寿命の延びた現在では、還暦をはじめとする長寿祝いは「まだまだ現役。お元気で長生きして下さい」という気持ちをこめて贈ります。 のしの水引きは蝶結びを用います。 |
【「のし」のページへ】 |
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結婚のお祝いと「のし」 |
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●結納について |
地域によって風習が異なる事が多く、事前に両家でよく打ち合わせる必要があります。最近では指輪など品物の交換のみで、現金のやり取りをしないケースも増えているようです。水引は一度結んだらほどけない「結びきり」を使います。 【結納に関する説明へ】 |
●結婚について |
結婚の場合、水引はすべて「結びきり」が正式です。 慶事の水引の本数は、5、7、9の奇数とされています。最近では、あわじ結びや結びきりをアレンジした個性的な祝儀袋も市販されています。あまりしきたりを気にしない方に贈るのには良いでしょう。 ☆「あわび結び」「老いの波」☆ 水引の結び方の名称で、「結びきり」のバリエーションとして結び目に横向きのSがクロスしたような「あわび結び」、水引の先端をくるくるとカールさせた「老いの波」などの結び方があります。「あわび結び」は、「あわじ結び」ともいいます。 【結婚に関する説明へ】 |
★二種類ある、「のし」の結び方★ |
一見同じように見えるのしの水引きには、下記のように二種類の結び方があります。使い方が異なりますので注意しましょう。 |
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●結び切りののし |
いちど結んだらほどけない結び方です。 結婚や葬儀(不祝儀)など、2度と繰り 返してはいけないことに用います。 |
●蝶結びののし |
なんども繰り返し、ほどいたり結んだりできる結び方です。 出産や一般的なお祝い事や、お礼など、何度も繰り返してもよいことに使います。 |