内祝い》内祝いとは・結婚内祝い・出産内祝い・還暦内祝い・七五三・お礼状

内祝いのページ。「内祝い」という表書きは、お祝いを頂いたお返しとしてよく用いられますが、本来は「自分の家のお祝い事の記念に、親しい人に贈り物をすること、またはその品物」をさします。 このページではさまざまなお祝いや冠婚葬祭の行事(結婚祝い、出産祝い、長寿祝い、初節句その他)におけるお返しと内祝いのマナーについてご紹介しています。

1.内祝いとは

現代では「内祝いとはお祝い返しのこと」だと思っている方も多いですよね。内祝いとは、もともとはお返しではなくお祝いの記念に配るものなのです。
現代の内祝いには、以下の(1)(2)の2つの側面があります。
贈り物やお祝いやお見舞いを頂いたら、 おつきあいの上からも、頂きっぱなしというわけにはいきません。 すぐに「お礼の手紙を出す」または「お礼の電話をかける」のは基本中の基本です。このときにお返しの品物を贈るのなら、そのお返しの品物が「内祝い」となります。
 ただし、子供の成長のお祝い(初節句、七五三や入園入学祝)を頂いた場合や、 父の日・母の日の贈り物、お中元・お歳暮には、基本的にはお返しは不要です。
しかし、本来の「内祝い」の意味は、お祝いを頂いたかどうかとは関係なく、自分の家のお祝い事の記念に親しい人に贈り物をすることをさします。例えば子どものお祝いごとの記念として初節句や七五三などに際して内祝いを配ることがありますがこの場合の内祝いは相手からお祝いを頂いたかどうかに関係なく配ることが多いようです。
 内祝いは、自分の家のお祝い事の記念の品物ですから、内祝いイコール「幸せのおすそ分け」と考えることができます。こんなふうに考えるとお返しをすることも楽しくなってきませんか?
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内祝いの意味

(1)自分の家のお祝い事の記念に、親しい人に贈り物をすること、またはその祝い事の記念の品物
(2)お祝いやお見舞いに贈り物を頂いた場合のお返しの品物

2.結婚祝いのお返し、結婚内祝い

結婚祝いをいただいた場合には、「披露宴に招き、引出物を渡す」ことがお返しとなります。
もしお招きできなかった方からお祝いを頂いた場合には品物でのお返しが必要です。
遅くとも結婚式の1か月後くらいまでには贈るようにしましょう。
一方、結婚式披露宴に祝電を頂いた場合には、祝電のお返しは必要ありませんが、結婚の報告と挨拶を兼ねてお礼状は必ず出しましょう。
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結婚祝いのお返しマナー

結婚祝いの品物をいただいたら、お礼状はなるべく早く出しますが、それとは別 にお返しをします。
(※結婚祝いのお礼状、お礼の手紙の書き方>>>
結婚お祝いの品物やお祝い金を頂いた方とのおつき合いの程度や、 品物を頂いたタイミングに応じて、お返しを考えなくてはなりません。
お返しとなることがらポイント
●披露宴にご招待する
 ・ご招待することと、お料理や引出物が、結婚祝いを頂いたお返しになります。
 
●新居にお招きする
 ・職場などで、みんなでお金を出し合って結婚のお祝いを頂いたような場合には、こうしたお返しでも良いでしょう。
 
●新婚旅行にお土産を買ってくる
 ・職場などで、みんなでお金を出し合って結婚のお祝いを頂いたような場合には、こうしたお返しでも良いでしょう。
 
●内祝いを差し上げる
 ・結婚式にお招きできなかった場合には、挙式後1ヶ月以内くらいまでに品物をお送りします。

・ のしの水引きは、一度結んだらほどけない「結び切り」のものを使います。白赤または金銀の結び切りで表書きは「内祝」「寿」などとします。
下段に本人たち2人の名を書きます。
・費用のめやすは、頂いた金額の半分〜1/3程度を目安にします。
・お返しの品は、実用品を中心に選びます。
※結婚祝いを頂いたお礼状の文例ページへ>>>

3.出産祝いのお返し、出産内祝い

出産内祝いの場合には、お祝いを頂いていなくても、家族のお祝い事の記念として親しい人に内祝いを贈ることがあります。
出産祝いをいただいた場合には、まずはお礼状をお出しし、できれば生後1ヵ月ころには内祝いの形でお返しをします。
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出産祝いのお返しマナー

出産祝いの品物をいただいたら、お礼状はなるべく早く出しますが、それとは別にお祝いを下さった方全員にお返しをします。
(※出産祝いのお礼状の書き方はこちらで詳しく説明しています>>>
お返しは必要なの?
出産のお祝いをいただいた方とのおつき合いの程度や、 品物を頂いたタイミングに応じて、内祝いという形でお返しをするのが一般的です。
●内祝いを差し上げる
 ・お祝いをいただいてない方にも、新しい家族のお披露目を兼ねて内祝いを配ることがあります。
・出産祝いを頂いたお返しとして贈る場合には、生後一ヶ月くらいまでに内祝いの品物をお送りします。
 

・出産は、何度あっても嬉しい祝いごとなので、のしの水引きはくりかえし結べる「蝶結び」のものを用います。紅白の蝶結びで表書きは「内祝」とします。
下段には赤ちゃんの名前を書きます。読み方が難しい場合には、必ず読みがなをつけます。
・費用のめやすは、頂いた金額の半分〜1/3程度を目安にします。
・出産祝いのお返しの品は、赤飯や鰹節などの縁起の良いものや、海苔、石鹸、タオル など実用品が一般的です。
 お礼の手紙と一緒に、スナップ写真でも構いませんので赤ちゃんの写真を添えると更に喜ばれるでしょう。
 
※出産祝いを頂いたお礼状の文例ページへ>>>

4.長寿祝いのお返し、長寿の内祝い

家族からもらう長寿祝いには、お返しはしなくても構いません。
もしお返しをする場合には、家族のお祝い事の記念として親族に記念品を「内祝」として贈ることがあります。
長寿祝いをいただいた場合にも、お礼状は出すようにしましょう。

長寿祝いの名称

60歳還暦[かんれき]
70歳古稀(古希)[こき]
77歳喜寿[きじゅ]
80歳傘寿[さんじゅ]
88歳米寿[べいじゅ]
90歳卒寿[そつじゅ]
99歳白寿[はくじゅ]
100歳百賀[ひゃくが]
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●長寿祝いのお返し

お祝いのお返しについてのポイント
●家族からもらう長寿のお祝いに対してはお返しはしなくても構いませんが、還暦、古稀、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿など、節目となる長寿祝いの場合には、記念の品を内祝いとして配ることがあります。内祝いを贈る時期としては、当日もしくは、その後なるべく早く行います。
●白赤の蝶結びの水引きで表書は「内祝」または「寿」。
 そのほかに、例えば還暦祝いのお返しなら「還暦内祝」のように「○○内祝」といった書き方をすることもあります。
 記念品として、茶器、ふろしき、ふくさなどを一律に配る場合があります。

長寿の呼び方と由来や意味

60歳還暦
[かんれき]
十干(甲、乙、丙、丁、戊、庚、辛、壬、癸)と、十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)を組み合わせた60干支が60年でちょうどひとめぐりし、もとの干支に戻ることから、ちょうど生まれた年の干支に戻る(還る=かえる)という意味で還暦という。
※詳細は還暦のページへ>>>
70歳古稀(古希)
[こき]
中国の詩人杜甫の「人生七十古来稀なり」という詩に由来する。
77歳喜寿
[きじゅ]

喜寿の喜の字の草書体が七十七と書くことから、七十七歳を喜寿という。
80歳傘寿
[さんじゅ]

傘寿の傘の字の略字が八十と書くことから。八十歳を傘寿という。
88歳米寿
[べいじゅ]
米寿の米の字は、分解すると八十八になることから、八十八歳を米寿という。
90歳卒寿
[そつじゅ]

卒寿の卒の字の略字が九十と書くことから、九十歳を卒寿という。
99歳白寿
[はくじゅ]

百という漢字の一番上にある一を取ると白という字になることから、百から一を引いた、九十九歳を白寿という。
100歳百賀
[ひゃくが]
百歳以降は、「賀」を使う。百歳は「百賀」、百一歳は「百一賀」という。
●内祝いを差し上げる
 ・お祝いをいただいてない方にも、家族のお祝いとして内祝いを記念品として配ることがあります。
・家族から頂いた場合にはお返しは必要ありませんが、もしお返しをする場合ののしの表書きは「内祝」となります。


・長寿祝いは、何度あっても嬉しい祝いごとなので、のしの水引きはくりかえし結べる「蝶結び」のものを用います。紅白の蝶結びで表書きは「内祝」とします。
下段には本人の名前を書き、右肩のあたりに年齢を書きます。右の例のように長寿の呼称を書いても良いですし、七十歳、七十七歳、八十歳などと年齢を書いても良いでしょう。
・現代では、還暦はまだまだ現役とされ、大袈裟にお祝いせず、70歳の古稀くらいからお祝いされるようです。

5.初節句・七五三のお返し「初節句の内祝・七五三の内祝」

子供のお祝いには原則としてお返しは不要ですが、
儀礼を重んじ、丁寧になさるご家庭ではお返しに実用品を用意します。
また、内祝いとしてお赤飯などを配るご家庭もあります。筆者の実家では甥や姪の初節句には内祝いを配りました。
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●初節句のお祝いのお返し
●七五三のお祝いのお返し

お返しとなることがら初節句の内祝い・七五三の内祝いポイント
●子どものお祝いにはお返しは不要ですが、お礼状を出しましょう。
ご丁寧になさるご家庭では内祝いをお返しとして贈ります。当日もしくはその後なるべく早く
●白赤の蝶結びの水引きで表書は「内祝」。下段には子どもの名前を書きます。
● 初節句のお返しではお赤飯や半額〜1/3程度の金額の実用品
● 七五三のお返しでは、赤飯や千歳飴を配るほか1/3程度の金額の実用品でお返しをします。
●子どもの成長のお祝いを頂いたお礼状には、スナップ写 真などを添えると喜ばれます。
●内祝いを差し上げる
 ・子どものお祝いにはお返しは不要ですが、内祝いとしてお赤飯などを配ることがあります。

・子どもの成長のお祝いは、何度あっても嬉しい祝いごとなので、のしの水引きはくりかえし結べる「蝶結び」のものを用います。紅白の蝶結びで表書きは「内祝」とします。
下段には子供本人の名前を書きます。
・初節句の内祝いには、赤飯などの縁起の良いものや、菓子など実用品が一般的です。
 お礼の手紙と一緒に、スナップ写真でも構いませんので子供の成長の様子がわかる写 真を添えると更に喜ばれるでしょう。

6.入園祝い、入学祝いのお返しのマナー

入園祝い、入学祝いを頂いた場合、 ごく親しい間柄ならお返しは不要です。
まずは本人からお礼の電話をかけさせます。それとは別 にお礼状を出すようにしましょう。
例えば、商売上の取引先などからお祝いを頂いたり、お仲人さんからお祝いを頂いたり…など、お返しをする場合には、のしの表書きは内祝いとなります。
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●入園祝い・入学祝いのお返し

お返しとなることがら入園祝いの内祝い・入学祝いの内祝いポイント
●子どものお祝いにはお返しは不要ですが、お礼状を出しましょう。
子供が字がかける年齢なら直筆のお礼状も一緒に送るようにします。
●おつきあいの都合上、もしお返しをする場合には、1/3程度の金額の実用品でお返しをします。
●子どもの成長のお祝いを頂いたお礼状には、スナップ写 真などを添えると喜ばれます。
●内祝いを差し上げる
 ・子どものお祝いにはお返しは不要ですが、おつき合いの都合上お返しをする場合には、内祝いとして実用品を送ります。

・子どもの成長のお祝いは、何度くりかえしても嬉しい祝い事なので、のしの水引きはくりかえし結べる「蝶結び」のものを用います。紅白の蝶結びで表書きは「内祝」とします。
下段には子供本人の名前を書きます。
・内祝いには、菓子などが一般的です。
子供本人が字がかけるようなら、本人の直筆のお礼状を添え、お礼の手紙と一緒に送ります。

7.お見舞いのお返し、快気祝い・快気内祝い

快気祝いとは、病気の全快を祝うことや、病気が全快したときに、病気中にお見舞いを頂いた相手にお返しを兼ねて病気の全快を報告する贈り物のことをさします。
もともとは、病気が完治したお祝いとしてお赤飯を贈るしきたりがありました。現代ではお見舞いを頂いたお礼と、病気全快の報告として快気祝を贈ります。
お見舞いをいただいた方に限らず、「病気が全快しました」という報告とお祝いをかねてお祝いやお礼をする場合には「快気内祝」または「快気祝」となります。
「快気内祝い」には、お礼という意味合いよりも近親者や親しい人で病気の回復を祝うという意味合いがあります。
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●病気見舞いのお返し

お返しとなることがらお見舞い返しのポイント
●お見舞いをいただいた場合には、まずはお礼状を出します。
お心づかいをいただいたお礼と、病気や怪我の回復具合などを伝えます。本人が書くのが難しい場合には家族が代筆しても良いでしょう。
●快気祝の品物について…快気祝いの品は「きれいさっぱり治った」「あとに残らないもの」という意味から、食べてしまってなくなるもの、使ってしまうもの、消えてなくなるもの(菓子、石鹸、洗剤など)が多いようです。
病気のお見舞いをいただいたら、お礼状はなるべく早く出しますが、それとは別にお返しをします。
●病気の回復度合いによって、のしの表書きが変わって来ます。
 

快気祝い

【のしの表書き】
・病気全快のお返しは、病気が治ったお祝い事なので紅白の水引きを使いますが、病気は二度とくりかえしたくないので、一度結んだらほどけない「結び切り」の水引きを使います。
表書きは「快気祝」のほかに、下記のようなものがあります。
下段には本人の姓または氏名を書きます。
病気が完治していない場合でもお悔み用の熨斗は縁起が悪いので使いません。必ず紅白の水引きの熨斗を使いますので注意して下さい。
●快気祝、快気内祝い
 ・病気が全快した場合に、お見舞いを頂いた方にお返しをします。その場合ののしの表書きは快気祝となります。
・「快気内祝」には、お礼という意味合いよりも近親者や親しい人で病気の回復をお祝いする意味合いがあります。お見舞いをいただいた方に限らず、ご心配をおかけした人に配る時に使える表書きです。
●退院内祝
 ・退院はしたものの、病気が全快とまではいかない場合に使う表書きです。
入院中にお見舞いを頂いた方にお返しをします。
●御見舞御礼
 ・まだ入院が長引きそうな場合に使う表書きです。お見舞いを頂いた方にお返しをします。
※快気祝のページへ>>>

●病気や怪我以外のお見舞いのお返し……火災や災害のお見舞いのお返し

病気見舞いや怪我見舞い以外のお見舞いのお返しのポイント
 

●火災、地震などの災害や被害の際にお見舞金を頂戴した場合には、お返しは必要ありません。
しかし必ずお礼の手紙を出します。

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