結婚祝いのページ。このページでは結婚祝いについて説明しています。遠方であったり、或いは披露宴に招待されていない場合にはメッセージカードを添えて結婚祝いの品物を贈ることもありますが、最近では親族やごく親しい友人が実用品を贈る以外は、結婚式当日に結婚祝いとして現金を持参するケースが増えてきました。このページでは結婚祝の祝儀袋の書き方、金額の相場と目安、お返しなどについて、冠婚葬祭マナーと合わせてご説明いたします。 |
目次
1.結婚祝い・結婚お祝い | |
結婚祝いというと、最近は結婚式当日にご祝儀として現金をのし袋に入れて持参する形が多くなってきましたが、それとは別 に、新郎新婦とごく親しい間柄の人が現金とは別に贈る結婚祝いもあります。 結婚祝いは、遅くとも結婚式の1週間前までには贈るようにしましょう。持参して手渡すのが正式なマナーとされていますが、送付しても失礼にはあたりません。 また、昔は大安吉日に贈るのが良いとされてきましたが、最近は「大安」「友引」等に贈るといった暦(六曜)はあまり気にしません。 | |
結婚祝いの金額の相場…『お金』のページへ>> | |
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結婚祝いに品物を贈る |
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結婚祝いのマナー |
●結婚祝いののし紙の水引きは「結び切り」を用いる。 ●結婚祝いをわたすのがつい遅れて結婚式当日になってしまった場合は「現物」ではなく品物名を書いた「目録」を受付に渡します。 ●親しい相手なら予算を伝え、欲しいものを聞いても良いでしょう。 ●昔は「切る」もの(包丁、ハサミは避けられたが、今は贈る相手が こだわらなければ可。 ●結婚祝いの品物を送る場合には、できればメッセージを添えましょう。 |
お祝い例とポイント |
●のし、のし袋の水引きの結び方には、出産や合格祝いなどのように、何度でも繰り返してもよいお祝いごとに用いられる「蝶結び」と、一度だけで良い「結婚式などに用いられる「結び切り」があります。 結婚のお祝いに関するものは、すべて結び切りののしやのし袋を用います。 ●結婚祝いのアイディア ◎実用品 お洒落なものや高級なものは、自分ではなかなか買わないものです。友人どうしでお金を出し合ったり、職場でお金を出し合ったりしても良いでしょう。 例えば、食器、鍋などキッチン用品、コーヒーメーカーやオーブントースターをはじめとする家電品、ペアのパジャマなどの衣類、ペアの自転車など ◎記念に残るもの 時計など ◎お役立ちモノ 料理の本、家庭の医学など ◎花、花束、フラワーアレンジ お花のギフトは、結婚式当日に贈っても良いのですが、当日は何かと荷物が多かったり、翌日から新婚旅行に出かけたりして、なかなかお花のお持ち帰りが難しいものです。お花を贈るなら新婚旅行から戻ってくる日を狙って贈るのがオススメです。メッセージカードにお祝いの言葉を添えて贈りましょう。 |
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2.結婚祝 お金の包み方・表書きの書き方 |
御祝儀というと一般的には結婚のお祝いに渡すお金のことをさしますが、地域によっては謝礼や心づけのことも御祝儀と呼ばれます。 ここでは、のし袋の表書きを説明します。職場などで、結婚祝い金を贈る時にも、のし袋の書き方の参考になさってください。 |
●結婚式と結婚祝いの、のし、のし紙、のし袋について | |||
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【基本知識】 結婚祝いに使える熨斗、のし袋 | |||
のし、のし紙・のし袋の表書きと水引き | |||
結婚の場合、のし紙やのし袋の水引はすべて「結びきり」が正式です。 水引きは赤白、金銀などが用いられ、水引きの本数は2つに分けることができない数ということで、5本、7本、9本の奇数とされています。 右の画像は「あわび結び」または「あわじ結び」と言い、「結び切り」の結び目を豪華にあしらったものです。最近では、結婚のお祝い用としてあわじ結びや結びきりをアレンジした個性的な祝儀袋も市販されています。 ☆「あわび結び」「老いの波」とは☆ 水引の結び方の名称で、「結びきり」のバリエーションとして結び目に横向きのSがクロスしたような「あわび結び」、水引の先端をくるくるとカールさせた「老いの波」などの結び方があります。「あわび結び」は、「あわじ結び」ともいいます。 |
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▼ 結婚のご祝儀として結婚祝い(現金)を贈る | |||
ポイント | |||
●結婚祝いののし袋は、中に入れるお祝い金の金額に合った装飾・紙質の祝儀袋を使います。金額が少ないのにあまり豪華なのし袋を使うのはNGです。 ●お祝い金は、新郎新婦との関係が近い程、高額になります。金額のめやすは2万円〜10万円で、友人や会社関係の場合は3万円程度が一般 的です。 【…お金のページへ】 ●慣例的には新札(新しいお札)を包むのが一般的です。 | |||
表書き・のし・水引 | |||
寿・御祝・祝御結婚・御慶・御歓など。 ◎水引 白赤・金銀の結び切り・あわび結び(あわじ結び)・老いの波などを |
◎連名で結婚のお祝い金を贈る | ||||
●友人と一緒に連名で結婚祝を贈る | ||||
【職場でご祝儀を贈る場合のビジネスマナー】 ●連名にする場合には、肩書きが一番上の人の氏名が右に来ます(上司や目上の人が右、部下や目下の人が左となります)。 | ||||
●夫婦で結婚祝いを贈る場合の表書き | ||||
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●職場や友人など4名以上で結婚祝いを贈る場合の表書き | ||||
●会社の労働組合などから、結婚祝い金を渡すときもあります。その場合には下段は会社名に続き労働組合となります。上段は「御祝」「寿」などです。 | ||||
【はみだしコメント】 筆者も実際に行なった例ですが、学生時代の友人たちと数名でお祝い金を出し合って、結婚祝いの品を贈ったことがあります(ひとり分のお祝い金では予算をオーバーしてしまうような家電品を贈りました。商品の選択は新郎新婦に一任しました。)。 もちろん現金を贈るのも良いのですが、「記念に、形に残るもの」を贈りたかったからです。 品物を購入した残りのお金は、きりのよい金額にし、現金で披露宴当日に受付に持参しました。 この場合は「お祝い金」プラス「お祝いの品の目録」を受付に渡しました。 |
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◎職場の部下にお祝い金を贈る | |
●職場などで、部下の結婚式披露宴に招待されることがあります。会社を代表して出席する場合には、熨斗袋の下段に氏名を書く場合にも下記のように肩書きを書きます。 【以下、本来は縦書きです】 ○○○株式会社 代表取締役 ○○○○ ※同じ職場の上司として出席する場合、主賓・来賓として扱われるケースも多いため、取締役、部長、課長といった肩書きを書く方が良いでしょう。 |
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中包みの金額の書き方、お金の包み方 |
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【基本知識】 のし袋について |
◎のし袋は「水引き」「上包み」「中包み」の3つのパーツに分かれます。 熨斗袋は、中に入れる金額に応じたものを選ぶようにします。金額が少ないのに袋だけが豪華になるのはNGです。 お金は裸のままで包むのではなく、封筒または中包みに包んだものを、更に上包みで包み、最後に水引きをつけます。 |
▼ 中袋(封筒)または中包みに現金を入れる |
●市販のご祝儀袋・のし袋には、中包み用として封筒が付いているものと、付いていないものがあります。封筒を自分で用意する場合は、白無地の一重のものを用います。封筒の代わりに奉書紙や半紙を用いる場合には中包みの折り方やお金の包み方にも作法がありますので注意してください。封筒を書き損じた場合には、新しいものを使います。 |
御祝儀のお金の包み方 |
①半紙、奉書紙などは、裏側を上にし、お札の表が出るように置きます。お札が二枚以上の場合には向きを揃えます。お札を置く場所は、紙の中心よりも下になります。 まず最初に下から上に折ります。 ●お札が二枚以上の場合には、向きを揃えます。お札は新札を用いるのが慣例となっています。 また最終的に表側(人物の顔のある側)がのし袋の表側に来るように包むのが正式とされていますが、最近では気にしない人も増えてきています。 |
②お札の左を折ります。 |
③ お札の右を折ります。 |
④お札の部分を下から上に折ります。 これにより、お札の顔のある面は裏返しになります。 |
⑤先端の部分を下に折ります。 |
中包みを裏返します。これにより、お札の顔のある面が表になります。 回転させ、縦向きにします。 右図のように、少し紙が足りない部分がありますが、慶事・お祝い事の場合には、この部分が上部に来るようにします。 筆者は「ここから幸せが入ってくるように入り口を上に」と覚えるようにしています。 表面には金額を書きます。金額の書き方には決まりがありますが、書き方についてはこのページの後の方の別項目で説明しています(★)。 |
⑦奉書紙は、裏側が出るようにして、右図のように中包みを中心に置きます(表面を伏せた状態)。 中包みは、表側には金額を書き、裏側に贈り主の住所氏名を書きます。封筒の場合も同じです。書き方についてはこのページの後の方の別項目で説明しています(★)。 まずは左を折ります。 |
⑧次に右を折ります。 |
⑨次に上を折ります。 |
⑩最後に下を折ります。見本画像は、後ろから見た図です。のし袋の場合は、この状態で水引きをかけます。 ※参考…ちなみに、弔事の場合には、下を折ってから上を折ります。 |
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結婚祝いの中袋、中包みの金額の書き方 | ||
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結婚祝いのお金を贈る | ||
ポイント | ||
●結婚のお祝い金は、本来は一週間前までに相手に直接手渡すものですが、最近はご祝儀袋に入れたものを披露宴当日に受付に預けるのが一般 的です。 ●結婚のお祝いのお金を入れるときにはできるだけ新札を用意するのがマナーとされています。銀行などの金融機関で交換してくれます。もしどうしても用意できないときには、なるべくきれいなお札を入れましょう。 ●同僚や友人は2万、3万といった金額が良く用いられますが、兄弟姉妹などでは5万〜10万円を包むこともあります。お祝いの金額は新郎新婦とのおつきあいの深さや血縁の深さなどによって決めてください。 | ||
のし袋の書き方 | ||
◎のし袋の表書きは 「寿」または「御祝」が一般的。 下段にはフルネームを書きます。 ◎水引きの細工の立派なもの等もありますが、中に入れる金額を考えて、袋だけが立派にならないように袋のランクにも注意してください。 |
中袋(中包み) | |||||||||||||||||||
漢数字で書くと以下のような表記になります。現在では普通 の漢数字で書く方も多くなって来たようです。 例えば3万円の場合には、 金三万円、 金参萬円、 金参萬圓などと書きます。 金額の後に「也(なり)」は、つけてもつけなくても構いません(見本画像参照。見本は「也」がついたタイプ)。
その他に中包みで用いる文字の書き方
●披露宴当日に受付に預ける場合は署名の前に、「本日はおめでとうございます」などの祝いの言葉を述べ、ふくさから出して相手から見て名前が読めるように向きを変え、両手で渡します。 ●事情があって披露宴に出席できない場合や、遠方などの理由で郵送する場合は祝儀袋ごと現金書留封筒に入れて送ります。お祝いのメッセージや手紙を同封しましょう。 |
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