挨拶のマナーのページ。挨拶には、「おはよう」「こんにちは」のように人と人とが交わす会話や、おじぎ、会釈、握手、手を振るといった動作を伴うやりとりのほかに以下のようなものがあります。 1.挨拶状(新任の挨拶など文字通り挨拶目的の書状のほかに、お知らせ・通知・お礼のもくてきのものもある)、2.挨拶の言葉(スピーチ)、3.挨拶の品(儀礼的な意味合いで贈る品物) このページではこれらの挨拶についてご説明しています。 |
5.季節の挨拶状とは |
日本には、季節ごとに自分の近況を知らせたり、相手の安否を尋ねたり、相手を気づかう気持ちをこめて手紙を出す習慣があります。 下記にその一部をご紹介いたします。 |
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季節の便り | 二十四節気 | 時期 | 備考 |
寒中見舞い | ||||
二十四節気 | 時期 | 備考 | ||
小寒 | 1/5頃 |
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大寒 | 1/20頃 | |||
立春 | 2/4頃 | |||
余寒見舞い | ||||
二十四節気 | 時期 | 備考 | ||
[立春(上記)を過ぎて〜] | ・余寒見舞いは、立春が過ぎてから二月末までの間に出すとされていますが、寒い地方あてに出す場合には三月上旬くらいまで出しても構いません。 | |||
雨水 | 2/19頃 | |||
啓蟄 | 3/6頃 | |||
春分(3/21頃)、 立夏(5/6頃)、 夏至(6/21頃)ほか | 春から初夏までの季節です。 花々が美しく咲き、新緑の便りが聞かれる頃を過ぎてから、梅雨の時期まで |
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暑中見舞い | ||||||
二十四節気 | 時期 | 備考 | ||||
小暑 | 7/7頃 |
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大暑 | 7/23頃 | |||||
立秋 | 8/7頃 | |||||
残暑見舞い | ||||||
二十四節気 | 時期 | 備考 | ||||
[立秋(上記)を過ぎて〜] |
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処暑 | 8/23頃 | |||||
秋分(9/23頃)、 立冬(11/7頃)、 冬至(12/22頃)ほか | 秋から初冬までの季節です。 木々が次第に色付き、初霜や初雪の頃を過ぎた時期まで | |||||
次の年の年賀状の時期へと続く |
6.結婚式の挨拶、披露宴の挨拶 |
結婚式、披露宴の挨拶(スピーチ)には、来賓や友人が新郎新婦にお祝いの言葉を述べる祝辞と、新郎や新郎の父親などが披露宴の出席者に対して述べる謝辞があります。 |
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挨拶の種類 | 内容や役割 | 文例(例文・例)の一部 |
【祝辞】 来賓や友人などが、お祝いの言葉を述べる | ||||||
内容や役割 | 文例(例文・例)の一部・代表的なフレーズ | |||||
●結婚式では、「忌み言葉」は用いないようにします。 ※結婚式の忌み言葉=「別れる」「切れる」「離れる」「終わる」など 別れを連想させる言葉や、再婚を連想させる言葉は使わない
| ・ただいまご紹介に預かりました、新郎の一浪君の上司で、山本と申します。
・一郎君、花子さん、ならびに両家のご親族の皆様、本日はまことにおめでとうございます。 ・一郎君はスポーツマンらしい爽やかな好青年で、職場でも力仕事には積極的に手をあげて進んで手伝ってくれます。また4歳の頃から習っているというピアノはプロ級の腕前で……(以下省略)。 ・お二人で力を合わせて明るい家庭を築いて行って下さい。新郎新婦ならびにご両家の末長いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。 | |||||
【謝辞】 新郎や新郎の父などが、お礼の言葉を述べる | ||||||
内容や役割 | 文例(例文・例)の一部・代表的なフレーズ | |||||
●忙しい中を時間をさいて結婚式・披露宴に出席して下さったことに対するお礼と、新郎新婦の今後の生活に対する支援をお願いする言葉を述べます。
| ・本日はお忙しい中を私どもの披露宴に御出席賜りましてありがとうございました。 (中略) ・二人で助け合って、笑顔の絶えない、明るい家庭を築いて参りたいと思います。 ・どうか末永いご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 | |||||
結婚式 披露宴の謝辞マナー 披露宴の新郎謝辞例文 披露宴の新郎の父親の謝辞例文 |
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7.葬式の挨拶、葬儀の挨拶 |
葬式、葬儀、告別 式の挨拶(スピーチ)には、故人とおつきあいの深かった人が代表して哀悼の意を表しお悔やみの言葉を述べる弔辞と、遺族の代表である喪主が、会葬者に参列のお礼を述べる挨拶があります。 |
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挨拶の種類 | 内容や役割 | 文例(例文・例)の一部 |
【弔辞】 故人とお付き合いの深かった人が故人の死を悼む気持ちを述べる | ||||||
内容や役割 | 文例(例文・例)の一部・代表的なフレーズ | |||||
●葬式、葬儀、告別式では、「忌み言葉」は用いないようにします。 ※葬儀での忌み言葉=「重なる」「重ね重ね」など 不幸が重なることを連想させる言葉は使わない
| ・加藤と申します。本日ここに佐藤万寿君の友人を代表いたしまして、謹んで哀悼の意を表したいと思います。
・万寿君、君と初めて出会ったのは大学1年生の時だったね。同じ新潟県出身の僕たちは本当に馬が合い、休みの日は良く一緒に山登りもしたね。(中略) ・君の酒にかける思いは、残された二人の息子さんたちが受け継いで、必ずやこの寿酒造を盛りたてていってくれるでしょう。どうか安心して安らかに眠って下さい。 君の冥福を祈っています。 | |||||
【謝辞1】 遺族代表として喪主などが、お礼の言葉を述べる | ||||||
●忙しい中を時間をさいて葬儀や通 夜に出席して下さったことに対するお礼と、残された遺族の今後の生活に対する支援をお願いする言葉を述べます。
| ・本日はお忙しい中を亡き父の葬儀にお集まり頂きましてありがとうございました。
・皆様から温かいお言葉を頂戴し、父も喜んでいることと思います。 ・故人が生前に賜りましたご厚情に改めて御礼申し上げますとともに、今後とも亡き父同様、変わらぬご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。 | |||||
【謝辞プラス会食の案内】 葬儀のあとで会食がある場合には喪主が案内をする | ||||||
●葬儀や通 夜に出席して下さったことに対するお礼と、無事に葬儀を終えたことのお礼の言葉に合わせて食事の席を案内する。
| ・本日はお忙しい中を亡き父の葬儀にお集まり頂きましてありがとうございました。 ・おかげさまで滞りなく葬儀を終えることができました。 ・ささやかではございますが別室に粗宴を用意してございますので、 お時間のご都合がよろしければ、父の思い出などお聞かせ下さい。本日はまことにありがとうございました。 |
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8.法事の挨拶 |
法事では、僧侶による読経のあと、遺族の代表である喪主が、会葬者に参列のお礼を述べる挨拶があります。 |
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挨拶の種類 | 内容や役割 | 文例の(例文・例)一部 |
【謝辞】 遺族を代表して施主などが、お礼の言葉を述べる | |||||
内容や役割 | 文例の(例文・例)一部・代表的なフレーズ | ||||
●忙しい中を時間をさいて法事に出席して下さったことに対するお礼と、残された遺族の今後の生活に対する支援をお願いする言葉を述べます。
| ・本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございました。
・おかげさまで父の◯◯忌の法要も無事終えることができ、父も安心していることと思います。 ・これからも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。 |
9.季節の贈答品 |
その年、その期間お世話になった方へのお礼の気持ちをこめて贈る中元や、暑中見舞い、御歳暮なども、季節のご挨拶の一つです。 |
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季節のごあいさつ(贈り物) | |||
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挨拶の種類 | 時期 | 関東を中心とした平均的なエリアののしの表書き | 関西の旧盆地区では |
夏のご挨拶 | |||
時期 | 関東を中心とした平均的なエリアののしの表書き | 関西の旧盆地区では | |
7月上旬〜7月15日 | お中元、御中元 | 8月15日までは 御中元 | |
7月16日〜立秋(8/7頃) | 暑中御見舞。暑中お見舞、暑中お伺、暑中御伺 | ||
立秋を過ぎたら〜9月上旬まで | 残暑御見舞。残暑お見舞、残暑お伺、残暑御伺 | 8月16日〜9月上旬まで残暑お見舞い | |
年の暮れのご挨拶 | |||
時期 | 関東を中心とした平均的なエリアののしの表書き | 関西の旧盆地区では | |
12月上旬〜12月23日頃まで | お歳暮、御歳暮 | 12月10日を過ぎてから12月23日頃まで。御歳暮 | |
年始のご挨拶 | |||
時期 | 関東を中心とした平均的なエリアののしの表書き | 関西の旧盆地区では | |
〜1月7日頃まで | 御年賀 | 〜1月15日頃まで。御年賀 | |
冬のご挨拶 | |||
時期 | 関東を中心とした平均的なエリアののしの表書き | 関西の旧盆地区では | |
1月7日〜2月4日頃 | 寒中御見舞。寒中お見舞、寒中お伺、寒中御伺 | 1月15日〜2月4日頃まで。寒中御見舞 |
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