一周忌 身内だけのときの香典の書き方

 一周忌 身内だけのときの香典の書き方のページ。最近は一周忌法要を身内だけで行うケースも増えてきました。自分の親の一周忌や、同居していた家族の一周忌などのように、香典が必要かどうか迷うケースも多いと思います。ここでは身内だけの一周忌に香典は必要なのかどうかについて解説し、合わせて一周忌法要の香典の書き方も紹介します。
 故人が亡くなってからちょうど一年めの一周忌には法要を行い僧侶による読経のあと焼香が行われ、食事の席が設けられたりします。
 なお、通常は一周忌を過ぎると次第に参列者は身内、遺族や親族のみになっていきます。
[参考ページ]
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1.身内だけの一周忌について

 一周忌とは、故人が亡くなってからちょうど一年めの同月同日「祥月命日(しょうつきめいにち)をさします。
 一周忌には、親族以外の知人や友人なども招いて法要が行なわれますが、最近では身内だけで一周忌法要を行うことも多くなっています。

 身内だけで一周忌を行う場合の身内の範囲には、特に決まりはありません。親族・親戚も招くこともありますが、家族とごく親しい親族のみの場合や、近親者のみで行うこともあります。

2.一周忌法要とは

 一周忌には、僧侶による読経や焼香など一連の法要の儀式が終わってからの食事の席を設けることも多く、この会食をお斎(おとき)と呼びます。お斎(おとき)については、別ページでご説明しています。>>>

 このほかに、一周忌に合わせてお墓参りや納骨式(納骨していなかった場合)が行われることがあります。
なお、各年忌法要の日取りについては、一周忌のページで説明しています>>>

3.身内だけの一周忌の香典のマナー 

(1)身内だけの一周忌に香典は必要なの?

身内だけの一周忌法要はお寺または自宅で行われます。たとえ身内であっても、一周忌法要に出席する場合には香典を持参しましょう。
法要の施主はお寺や僧侶に渡すお布施を用意したり、準備の飾りつけをはじめ、お供え物やお花、会食の手配などの費用が発生します。あなたが施主でなければ、持参する香典がその費用負担の一部となります。
 ただし、施主から香典辞退の申し出があった場合には現金の形で香典を持参せず、代わりにお供えやお花などを持参するほうが良いでしょう。

 また、親の一周忌の場合、社会人であれば香典を持参しますが、学生であったり、親の扶養家族の場合には香典は必要ありません。

(2)身内だけの一周忌法要の服装は?

一周忌法要をお寺で行う場合には喪服・礼服を着用しましょう。
親族・親戚が集まって僧侶を自宅に招いて行う場合にも、基本的には喪服を着用します。
遺族のみでごく小規模に自宅で行う場合には、略礼服で行うこともありますが、きちんとした服装で来られる僧侶に失礼がないようにします。
また、法要の形式にこだわらずに故人を偲んで身内だけで食事会だけを行うような場合には、喪服を着用せずに地味な服装で執り行うこともあります。

(3)身内だけの一周忌法要の香典袋の表書きは?

一周忌法要の香典袋は、故人や遺族の宗教によって異なりますが仏教の場合に最も一般的な表書きは「御仏前」です。「御佛前」と書くこともあります。
 宗教がわからない場合や、「御仏前」以外の表書きを使いたい場合には「御香料」「御供物料」「御花料」なども使えます。

4.身内だけの一周忌の香典の書き方

[一周忌は御仏前]

仏教の場合は、四十九日を過ぎるとのし袋の表書きが変わります。
一周忌法要は四十九日を過ぎてから行われますので、のし袋の表書きが「御霊前」から「御仏前」「御佛前」になります。
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一周忌 身内だけの香典の書き方とマナー

(1)香典袋の表書き

御仏前

●仏式の場合(一周忌と言います)
のし袋の表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」など

● 神式の場合(一年祭と言います)
のし袋の表書きは、「御神前」「御玉串料」など

●キリスト教式の場合(年ごとの儀式はありません)
ただし一年後には、ひとつの節目として故人を偲ぶ会などを催すことが多いようです。 水引の無いのし袋に「御花料」などと書きます。

(2)のし袋の水引き

●仏式、神式の場合
黒白、双銀、藍銀、黄白の結び切りの水引きのものを用います。黃白の水引は京都を中心とした地域で使われます。

●キリスト教の場合
水引きのない白い封筒や、十字架の柄や白い花のイラストのついた専用封筒などを使います。 

(3)名前の書き方

御仏前

のし袋の下段にはフルネームを書きます。
ご夫婦の場合は、夫の名前だけでも良いのですが、故人とのご縁が深かった場合には連名にします。夫の氏名を中央に書き、妻の名前だけをその左側に書きます。
一周忌 身内だけの香典の書き方とマナー つづき

(4)熨斗袋へのお金の入れ方、マナー

●お金の入れ方
お札の枚数が二枚以上になるときは、お札の向きが同じになるように揃えて入れます

●お金の向き
香典に関しては、お札の裏側が表に向くように入れるのが慣例のようです(悲しみで顔を伏せるという意味があるようです)。

●香典に入れるお札は新札でも良い?
一周忌があることは事前にわかっていたことなので 基本的には新札でも良いとされます。しかしながら新札は不祝儀には向かないという考え方をする方もいらっしゃいますので、もし気になる場合は新札を入れる際に2つに折って折り目をつけてから袋に入れると良いでしょう。」
あまりにも汚いお札やヨレヨレのお札は、むしろ失礼にあたるので使わないようにするのがマナーです。

●お札の枚数にも注意が必要
 お札の枚数は4枚、9枚といった枚数が「死、苦」を連想させるとして嫌われるため避けるようにします。
また、一般的に6枚,7枚,8枚などのキリの悪い枚数や◯万◯千円などのように端数が出る金額は避けるようにします。
 お札の枚数は、1,2,3,5,10,20,30,50枚といった枚数になるようにします(5,000円、1万円、2万円、3万円、5万円…)。2万円という金額については、偶数はNGという考え方をする地方もありますが、広く一般的には許容されているようです。
 

(5)一周忌のお供えものを手配する場合

一周忌のお供え物ののし紙の表書きは「御供」など。
水引きは、双銀、藍銀、黄銀、黄白の結び切り

一般的なお供え物としては、花、菓子、果物などのほか、法要のあとで参列者や遺族が取り分けられるものをお供えすることもあります。日持ちのしないものや、生ものなどは避ける方が無難でしょう。

最近では物をお供えする代わりに「御供物料」として現金を包んで持参する例も多くなっています。