結婚式のマナー》挨拶・スピーチ・招待状・返信・服装・髪型・余興・二次会

結婚式のページ。結婚式は人生のうちで最も輝かしい儀式のうちの一つです。結婚式のマナーと一口に言っても、招待される側の立場と新郎新婦や両親など招待する側の立場ではマナーが異なります。自分が主役となって迎える結婚式はもちろんのこと、結婚式や披露宴に初めて招かれた時にも、失礼がないようにしたいものですね。ここでは結婚式の一般 的なマナーをひととおりご紹介します。
[関連ページ]

【2】 結婚式(新郎・新婦および両親)

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(※2-1)結婚式の準備→→※別ページ「結婚式の準備」へ>>>
(2-2)結婚式当日のタイムスケジュール 次のページ
(2-3)結婚式の服装     次のページ
(2-4)結婚式の挨拶、披露宴の挨拶(新郎の挨拶、新郎の父挨拶) 次のページ

【3】 二次会

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(3-1)二次会の幹事、手伝い 次のページ
(3-2)二次会の司会を頼まれたら    次のページ
(3-3)2次会の流れと余興 次のページ
[参考ページ]
(※4-1)披露宴の流れ→→「披露宴の流れ」へ>>>
(※4-2)結婚式・披露宴招待状→「披露宴の招待状」へ>>>
(※4-3)結婚祝いの金額の相場→ 「お金」へ>>>
(※4-4)結婚の挨拶状→→「結婚の挨拶状」へ>>>
(※4-5)引出物→→「披露宴」へ>>>

【1】 結婚式に招待されたら

(1-1)結婚式・披露宴の招待状がきたら

披露宴の招待状には、「新郎・新婦が結婚という儀式に立ち会いを求めたり、伴侶を紹介するお披露目の宴(うたげ)にお招きする案内状」というだけでなく、「先方がその返信をみて料理や引出物の数量 を決める」という役割があります。
結婚式・披露宴の招待状を頂いた場合には早めに返事(出席状)を出しましょう。また、出席できない場合にも具体的な理由を書いて残念な気持ちが伝わるようにします。

招待状の返信の出し方(招待状の返信はがき)

結婚招待状の書き方と返し方ポイント

招待状の返信の書き方見本

●招待状の返事はなるべく早く出す
・ 先方は返信を見てから披露宴の料理や引出物の数量 を決めるので、締切りの期日を守るというよりも、招待状の返事はなるべく早く出すようにします。
[裏面の書き方]
(1)「御出席」「御欠席」の いずれかを選び、選んだ方の「御」の字 は二本斜線で消して、「出席」 または「欠席」の2文字だけを ◯で囲みます。
 さらに、選ばなかった方も縦二本線で、消すと丁寧になります。
(2)「御住所」「御芳名(氏名)」 欄の「御」と「御芳」の文字も二本線・二本斜線で忘れずに消します。
(3)出欠の返事だけでなくハガキの空きスペースにメッセージを添えると良いでしょう。
[メッセージ文例]
「ご招待いただきありがとうございます。仲間うちで評判の、綺麗な花嫁さんにお目にかかるのを楽しみにしています」
「ご結婚おめでとうございます。喜んで出席させていただきます」 など
[表面の書き方]
(4)返信ハガキの表面…
宛名の 「見本次朗 行」の「行」は二本 斜線で消し、「様」と書きます。 
●欠席をする場合は、「出張のため」「出産日間近のため」
 など、先方に事情を理解してもらえる理由を具体的に書き添えます。
 弔事で欠席する場合のみ、具体的な事由を書かず「やむをない事情で」程度の書き方にします。
 「残念です」と伝えるようにします。
※結婚式招待状について、もう少し詳しい説明を見たい方へ
 招待状の書き方、結婚式の返事、返信はがき(または出欠はがき)の書き方、返し方なども画像入りで説明しています。
  …別ページ「披露宴の招待状」へ>>>

(1-2)結婚祝いのご祝儀を用意する
   (結婚祝い・結婚式祝儀)  

新郎新婦に渡す結婚のお祝い金について説明します。「ご祝儀」とも言いますね。
結婚祝い金は、本来は相手に直接渡すのが礼儀ですが、最近は披露宴当日に持参して受付に渡す場合がほとんどです。郵送で贈る場合は必ずメッセージを添えましょう。
【お祝い金の相場は】【このページのトップに戻る】

結婚祝のお金を贈る

結婚祝ののし袋

結婚祝のし袋
結び切り

◎お祝いの熨斗袋ののしの水引きは白赤もしくは金銀の『結び切り』で、表書きは
 「寿」「御祝」が一般的。
 中に入れる金額を考えて、袋だけが立派にならないようにします。
◎結婚祝いののしのページでは、
 熨斗袋の表書きの書き方や、
 中包みの金額の書き方、
 お金の包み方や、
 連名で結婚式祝い金を贈る場合の袋の書き方など、
画像入りで説明しています。
結婚お祝い金のし袋のページへ>>>
結婚祝儀・結婚祝いポイント
●本来、結婚祝いは一週間前までに相手に直接手渡すものでした。最近はご祝儀袋に入れた現金を披露宴当日に受付に預けるのが一般的になっています。
遠方などの理由で結婚祝を郵送する場合は祝儀袋ごと現金書留封筒に入れて送ります。
●慣例としては、結婚祝に「新しいお札(新札)」を使う習慣がありますが、手元に新札がない場合には、きれいなお札であれば問題ありません。
 
●お祝いに包む金額のめやすは、2万円〜10万円くらいで、友人や会社間系の場合は3万円程度が一般的です。
◎披露宴当日に結婚のお祝い金を持参する場合には、署名をする前に受付係に渡します。
「本日はおめでとうございます」などの祝いの言葉を述べながら両手で渡すようにします。
※結婚祝をもらった人へのお返しについて…披露宴に招待した人に対しては当日のお料理や引出物がお返しになるがお招きできなかった人へは半返しを目安に品物でお礼を。
【お返し】参照
 

(1-3)会費制の披露宴パーティーの時は?

会費制の披露宴では原則として結婚式のお祝い金は不要です。しかし新郎新婦とのお付き合いの程度や間柄を考えて結婚祝いを差し上げる場合もあります。結婚祝いとして品物をあげるのも良いですし、お祝い金を渡す場合には、当日会場でではなく事前に渡します。
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会費制の結婚パーティーに招待された(会費制の披露宴では)

会費制結婚式ポイント
[会費]
●会費は当日受付に出します。祝儀袋に入れる必要はありません。
[服装]
●会費制という主旨や、会場を考えてあまり派手な服装にならないようにします。
事前に出席する友人同士で相談すると良いでしょう。
 アクセサリー等だけでも十分にドレスアップできます。
備考
◎原則として結婚式お祝い金は不要ですが
どうしても事前にお祝いをあげる場合の熨斗の水引きは、白赤もしくは金銀の『結び切り』で
 表書きは「寿」「御祝」等、普通の結婚祝いと同じ表書きとなります。
◎会費制にした趣旨を考えて、現金で結婚祝いを渡すよりも品物の方がベターだと思います。
【のし袋】参照
 

(1-4) 結婚式・披露宴に招待されたときの服装、髪型

●結婚式に主賓として招かれた場合には、正礼装〜準礼装が望ましいのですが、職場の同僚や、友人として出席する場合には準礼装〜略礼装の出席となります。
●男性はブラックのスーツが多くなるため、女性はきれいな色の衣装を着用すると会場が華やかになります。ただし純白は花嫁の色ですので出席者は純白の衣装は避けるようにします。
●服装以外にも、例えば女性はドレスや着物に合わせて髪型をアップにするとフォーマルな感じが出ます。その他にも簪(かんざし)を使ったり、フラワーでアレンジしたりするのも良いでしょう。ただしアップの髪型は服装が平服だと似合いませんので注意して下さい。なお、最近はドレスに合わせた巻き髪スタイルもパーティーで人気の髪型です。
●アクセサリーや小物、特にバッグや靴などには光る素材のものを使うとぐっと華やかになります。
●会場に更衣室がある場合は、利用すると便利です。ホテルや結婚式場なら更衣室がありますが、レストランウェディング等の場合、心配なら事前に式場に電話して有無の問い合わせをしておきましょう。混みあうことも考えて、早めに出かけることをおすすめします。
◎立食パーティーの場合は、パンツスーツにショルダーバッグなど、動きやすい服装で。バッグ
は両手が自由になる肩掛けが便利です。場にふさわしい素材、小物使いを心がけるようにし、振袖などは避けたほうが無難です。
下記は招待客の結婚式服装・衣装についてご紹介しています。
新郎、新婦、両家の親族の服装については「結婚式・披露宴の服装」のページへ>>>
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[結婚式、披露宴での、招待客の服装]

主賓の服装

男性
[昼の披露宴]
モーニングコート …昼の正装とされます。上着は黒で、剣襟が正式です。 ワイシャツは白、ネクタイはシルバーまたは白黒のストライプを。カフスはパールや白蝶貝などを用います。
靴、靴下共に黒。
[夜の披露宴]
テールコート …またの名を燕尾服と呼ばれます。夜の正礼装で、公式の儀式や、格の高い披露宴に着用します。ネクタイは白の蝶ネクタイとなります。靴、靴下は共に黒です。
ズボンは上着と共布で、脇にストライプが2本入っています。
女性
[和装]
◎振袖…未婚の女性なら振袖を着用することもできます。但し、新婦の衣装よりも格上にならないように注意してください。
帯は金銀の豪華な袋帯などを蝶結びなどにします。草履やバッグも派手なものを用います。
◎色留袖…既婚の女性の正装で、黒留袖に準じる格となります。帯はおめでたい柄の帯を用い二重太鼓に結びます。
黒留袖は両家の母親か、媒酌人が着用しますので、主賓は色留袖となります。
[洋装]
◎アフタヌーンドレス…昼の披露宴に着用します。
◎イブニングドレス…夜の披露宴に着用します。

来賓の服装、上司の服装

男性
[昼の披露宴]
ディレクターズスーツ…昼の準礼装とされます。上着は黒で、ストライプのズボンを合わせます。
ワイシャツは白、ネクタイはシルバーまたは白黒のストライプを。カフスはパールなどを用います。
靴、靴下共に黒。
[夜の披露宴]
タキシード…本来は夜の準礼装です。
プリーツの入った白いワイシャツに黒い蝶ネクタイが基本です。黒のカマーバンドをつけます。ズボンは上着と共布で、脇にストライプが1本入っています。
女性
[和装]
◎訪問着
◎色無地
帯は袋帯を二重太鼓に結びます。
[洋装]
昼の披露宴であれば、肌の露出のないアフタヌーンドレス。
夜の披露宴であれば、カクテルドレス、イブニングドレスなど。

同僚の服装、友人の服装

男性
ブラックスーツ…上下黒のスーツです。
ワイシャツは白、結婚式用ネクタイの色はシルバーまたは白黒のストライプを。カフスは金、銀、パールなどを用います。
靴、靴下は共に黒。
女性
[和装]
付け下げ、訪問着など
[洋装]
昼は肌の露出のないアフタヌーンドレス。ワンピース、夜はイブニングドレスなど。
結婚披露宴の服装は、男性は黒い色が多いため、女性は暗い色ののフォーマルスーツよりも明るいカラーの衣装を心がけると良いでしょう。
 

(1-5)結婚式・披露宴の手伝い(受付係など)を頼まれたら

●披露宴に書かせない大事な役割を果たすのが、受付係や司会者など、当日のお手伝いです。
新郎・新婦の友人に依頼したり、職場結婚なら職場の同僚や後輩に依頼したりします。
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[結婚式、披露宴でのお手伝いを頼まれたら]

結婚式・披露宴の受付係
 役割
披露宴会場の受付で、招待客をお迎えする係です。
●芳名帳に記帳していただく
●結婚祝の御祝儀をお預かりする
●披露宴会場でのお席をご案内する
●トイレや控え室、更衣室などを案内する
●その他
・ 新郎新婦の親族に依頼されて来賓にお車代を渡すこともあります。
ポイント
●披露宴の1時間前(または受付開始の30分前)には会場に到着し、新郎新婦や両親にご挨拶をすませておきます。
「本日はまことにおめでとうございます。精一杯お手伝いを勤めさせて頂きますのでよろしくお願いします」など。
●披露宴が始まってから、披露宴が終わるまでの御祝儀の管理のしかたを新郎と打ち合わせておきます。通 常は式場などで鍵のかかる保管庫に預かってもらうなど、厳重に管理します。
●芳名帳、筆記用具、席次表は受付係りのテーブルの上に用意しておきます。
●特に重要な来賓、主賓の名前を確認しておきます。
[受付係の役割]
◎招待客が来たら、主催者側の立場でお礼を述べます。
「本日はお忙しい中お越し頂きありがとうございます」
◎ 御祝儀を差し出されたら「ありがとうございます」と受け取り、「こちらに御住所とお名前を御記入下さい」と芳名帳を示し、筆記用具を渡します。
◎記帳が終われば席次表を渡し、控え室を案内します。
結婚式・披露宴の司会
 ※披露宴の司会の役割とポイントについては下の項で(1-6)
※披露宴の司会進行表と役割についてはこちらのページでさらに詳しく説明しています>>>

その他

●撮影係
 ●カメラマンの場合とビデオ係の場合があります。ビデオの場合は、友人や親族からのお祝いコメントも収録すると喜ばれます。
●できるだけ結婚式の前には会場に到着します。 披露宴が始まってからだけでなく、結婚式の前の様子、披露宴を待つ控え室の様子なども撮影しましょう。
●二次会の幹事
 ◎披露宴が終わったら、スムーズに二次会の会場に移動できるように案内します。
◎余興やゲームなど、出席者全員が参加できたり楽しめるような企画を用意しましょう。
※二次会の幹事の役割についてはこちらのページで詳しく説明しています>>>
 

(1-6)披露宴の司会を頼まれたら

●披露宴の進行役を務める司会者。思い出に残る結婚式にするためには非常に重要な役割を担います。楽しい結婚式になるのも、感動的な結婚式になるのも司会者によるところが大きいため、プロに頼む場合も多いようです。人前結婚式の場合は結婚式の進行役もつとめます。
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結婚式・披露宴の司会

役割
披露宴の進行役を務めます。人前結婚式の場合は結婚式の進行役もつとめます。
●会場の制限時間内にすべての予定が進行ができるようにする。
●新郎・新婦の人となりが出席者につたわるように。
●来賓や出席者に失礼がないようにする。
※披露宴の司会進行と役割についてはこちらのページで詳しく説明しています>>>
ポイント
●披露宴の1時間前(または受付開始の30分前)には会場に到着し、新郎新婦や両親にご挨拶をすませておきます。
「本日はまことにおめでとうございます。精一杯お手伝いを勤めさせて頂きますのでよろしくお願いします」など。
●披露宴が始まる前に、披露宴で披露する祝電を新郎に確認しておきます。目上の人の祝電から披露します。
●披露宴が始まる前に、会場責任者と最後の打ち合わせや確認をしておきます。
●進行表に目を通しておきます。
●会場チェックをします。
自分の立つ位置の確認
挨拶やスピーチをするマイクの位置の確認
新郎・新婦が入場してくる入り口の場所の確認、
余興や入場に使う音楽BGMの確認、
お色直しのタイミングの確認など。
●「別れる」「切れる」「終わる」など、使ってはいけない忌み言葉があるので注意します。
 

(1-7)披露宴のマナー(受付で、披露宴会場で)

●式場やホテルの更衣室を利用して着替える場合には、混み合うことも考えて、遅くても40分前までには着くように余裕をもって出掛けましょう。また、着替えを済ませてから出掛ける場合は、20分前までには着くようにしましょう。
披露宴が始まる前には、化粧室で髪の乱れやネクタイの曲がり、メイクなどをチェックしておきます。
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披露宴のマナー

1.披露宴会場、式場には早めに着くように。
 挨拶やマナーの流れポイント
●受付は遅くとも披露宴開始の15分前には済ませるようにします。
ホテルや結婚式場では、荷物や着替えなどを預かってくれるクロークがあります。着替え等を済ませてから荷物をクロークに預け、受付に向かいます。
◎この時点で荷物と一緒に携帯電話をクロークに預けるか、披露宴開始10分前には、携帯電話の電源を切ります。
2.受付での挨拶とご祝儀の渡し方
 挨拶やマナーの流れポイント
●受付は遅くとも披露宴開始の15分前には済ませるようにします。荷物や着替えな
●披露宴会場の受付は新郎側、新婦側に分かれていることが多いので、受付で氏名を名乗り、お祝いの言葉を述べます。
「新郎の友人で鈴木と申します。本日はまことにおめでとうございます」
受付係が挨拶をしたら、ご祝儀を渡します。
●祝儀袋はふくさから出して、受付係の人に向けて差し出します。
「お祝いの気持ちです」
「ささやかですがお納めください」
などと、ひと言添えて手渡します 。
●受付係が「ありがとうございます。恐れ入りますがこちらにご記名をお願いします」と言うので、指示にしたがって、芳名帳に記帳します。記帳を辞退したり、代筆を頼んだりするのはタブーです。
●芳名帳に書き終えたら、一礼をして受付を終わります。席次表を渡されるので、披露宴会場での自分のテーブルを確認しておきます。
◎ふくさの正しい扱い方
 1.右手で胸ポケット(またはバッグ)からふくさを取り出し、自分の体の正面 より左に寄せて台の上に一旦置きます。
 このとき、取り出す面が表にくるように置きます。
 2.まず、右手でふくさを右に開き、次に左手で下、上、左の順に開きます。
 3.祝儀袋を両手で取り上げ、体の正面に置き、ふくさを手早くたたみます。
 4.祝儀袋を時計回りに180度回転させ、両手で受付係に渡します。
2.披露宴が始まる前(控え室で)
 挨拶やマナーの流れポイント
●新郎新婦が同席している場合は「おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べます。
親族には「本日はお招きいただき、ありがとうございます」と、あいさつをします。
●招待客だけにウェイティングバー形式で飲み物がふるまわれることもあります。披露宴開演前ですのであまり飲み過ぎないようにしましょう。
◎初対面の方にも軽く会釈する、あるいは初対面 の相手にも自己紹介をし会話につとめるなど、周囲の人と和やかに開宴を待つようにつとめます。 【このページのトップへ】
3.披露宴会場に入場する
 挨拶やマナーの流れポイント
●披露宴会場の入口に新郎新婦と両親、媒酌人夫妻が並んで出席者を迎えます。おじぎをしながら短くお祝いの言葉を述べるようにします。
「本日はおめでとうございます。」
後ろの人もいるため入場はすみやかにおこないます。
◎御両親にはお招きのお礼、媒酌人夫妻には「おめでとうございます」と、はっきり述べる。新郎新婦には、「おめでとう。とてもお似合いよ。」など、ほめ言葉を。
披露宴のマナー つづき
4.自分の席に着席する
 挨拶やマナーの流れポイント
●披露宴会場に入ったら席次表に従い移動し、テーブルの上の名札を確認してから着席します。
●両隣りの人、同じテーブルの人に軽く会釈をしてから座るようにします。
◎席が近い人どうしで自己紹介をしあったりしてなごやかな雰囲気づくりを心掛けます。但し、披露宴が始まったら司会者の指示に従います。また開宴中はスピーチが始まったら耳を傾けるようにします。
5.披露宴での乾杯、歓談、食事中
 挨拶やマナーの流れポイント
●乾杯は、右手にグラスを持ち、乾杯の音頭に合わせ「乾杯」と声を出し目の高さに上げます。シャンパングラスなど薄いガラスは「カチン」と合わせるのはマナー違反です。
一口飲んで杯をテーブルに置き、「おめでとうございます」と拍手を忘れずに。
●料理は、同じテーブルの人全員に配られてから手をつけるようにします。目上の人が同じテーブルであれば、その人が食べ始めてからいただくなどの心配りをしましょう。
●スピーチ中は、静かに食事を続けながら耳を傾けるようにします。スピーチが終わったら心からの拍手を。
◎乾杯には普通、シャンパンが用いられる。お酒が飲めないという人はセレモニーと割り切ってグラスに口をつけるまねだけでもしましょう。
◎食事は、まわりの人とスピードを合わせるようにします。談笑しながらリラックスして楽しみましょう。
テーブルにセッティングされたナイフとフォークは外側から使うようにします。
【食事のページ】参照
◎宴の途中でトイレに立つ場合には、席を立つタイミング、戻るタイミングに気をつけるようにします。
 特に戻るときは式場の係の人に宴の進行を見計らってもらうとよいでしょう。 
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6.披露宴が終わったら(閉宴のとき)
 挨拶やマナーの流れポイント
●司会者からのお開きのあいさつで閉宴になります。席次表や名札は持ち帰るのがマナーです。
●出口では、新郎新婦と両親(および媒酌人)が見送ります。出口は混み合うため、あいさつは手短かにしましょう。
 仲人や両親には、お招きのお礼や「よいお式でした」と感想を添えたあいさつを。新郎新婦には、幸せを願う気持ちを言葉に表します。
◎退席するときは、ナプキンを軽くたたんでテーブルの上に置くと、「退席します」という意味になります。
◎会場の外に出ても、披露宴の批評をしたり批判したりすることは慎みましょう。
◎披露宴会場の外では、友人たちとスナップ写真などを撮影することがあります。式場によっては、次の披露宴のグループの予定が控えていたりするので、時間や場所をとらないように、節度をもって行います。
 

(1-8) 結婚式・披露宴でのスピーチ
  (来賓、上司、友人の祝辞)

来賓や上司の祝辞、あるいは友人代表のスピーチを依頼された場合、以下の内容を必ず盛り込みます。
1)新郎または新婦との関係を話します。
2)新郎または新婦の人となりを紹介します。
3)お二人に対してお祝いの言葉を述べます。
下記に使えそうなフレーズをご紹介します。実際のスピーチ例はこちら>>>
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主賓・来賓の祝辞(スピーチ) のポイント 【結婚式のスピーチ例のページへ】

1)まずは冒頭の挨拶をします。冒頭のあいさつの例は下記の通り
1)-1丸山、角川ご両家の皆様、本日はまことにおめでとうございます。
1)-2本日はお日柄も良く、新郎・新婦ならびにご両家の皆様に心よりお祝いを申し上げます。
1)-3一郎君、花子さんおめでとうございます。ご両家の皆様に心よりお祝いを申し上げます。
2)自己紹介と、新郎または新婦との関係を話します。使えそうなフレーズは下記の通り
2)-1ただ今ご紹介に預かりました水野でございます。新郎の一郎君とは、彼が当社に入社して以来のおつきあいとなります。
2)-2本日はおめでたい席にお招きいただきまして本当にありがとうございます。
私は新郎の一郎君、新婦の花子さんが所属していた当時、吹奏楽部の顧問をつとめさせていただきました、◯◯中学の水野と申します。
2)-3ただ今ご紹介に預かりました水野と申します。私は新婦の花子さんの高校時代の担任の教師でございます。
3)新郎新婦の人となりを紹介します。参考例を下記に記載します。
3)-1一郎君は、真面 目を絵に書いたような人物で、職場でも周りからの信頼が厚く、介護主任という重要なポジションをまかされております。
「おばあちゃん子」だという本人の弁そのままに、どのお年寄りにも非常にやさしく、ご両親やおじいさま、おばあさまの深い愛情に包まれて育ったことがすぐにわかる、文字どおりの好青年です。
3)-2花子さんたちと一緒に◯◯フィルのコンサートに行ったときのことです。引率として生徒たちを取りまとめることに精一杯だった私に、「先生、私が先に行って切符を買ってきますね。」「先生、3番ホームです。」「先生、開始までまだ少し時間がありますから、今のうちにお昼ご飯を済ませてしまいましょうか。」と、テキパキと提案をしてくれてびっくりしたのを覚えています。
こんなしっかりした女性を花嫁に選ぶとは、一郎さんは本当にお目が高い。
4)新郎新婦に対し、お祝いの言葉を述べ、結びになる言葉を述べます。
4)-1一郎君、花子さん、本日は本当におめでとうございます。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます 。
4)-2本日はお招き頂きまして本当にありがとうございました。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
4)-3◯◯さんも一郎君のような立派な跡継ぎを得られて、さぞかし御安心でしょう。これからも夫婦二人で助け合って、◯◯家の◯代目としてしっかりと地に足のついた幸せな家庭を築いていかれることをお祈り申し上げます。
本日はまことにおめでとうございました。
 

(1-9)結婚式・披露宴での余興

結婚式の披露宴では、堅苦しいスピーチだけではなく、余興も披露されます。
下記に代表的な余興を御紹介します。
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結婚式の披露宴で行われる余興の例

ジャンル余興の内容
新郎または新婦の友人が、結婚式にちなんだ歌を歌います。
生演奏主にプロの演奏家がBGMを演奏する場合がほとんどですが、新郎新婦のいずれか(もしくは両方)が生演奏を披露することもあります。
筆者が実際に出席した披露宴では食事と歓談タイムにbgmとして弦楽四重奏の生演奏がおこなわれたケースや、余興のひとつとして新郎がジャズピアノの腕前を披露したケースがありました。
ビデオ上映新郎・新婦のプロフィールや思い出の写 真、なれそめの寸劇などを上映します。
新郎あてクイズ新婦に目隠しをします。新郎と、新郎の友人2〜3名に立ってもらい、手探りで本物の新郎をあててもらいます。
その他・新郎や新婦の特技の披露…筆者が実際に出席した披露宴では、二人で社交ダンスを踊ったカップルがいました。
・2次会のネタとしては、ビンゴゲームが定番です。詳細は二次会のページをご参照下さい>>>

【2】 結婚式(新郎・新婦および両親)

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【3】 二次会

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【4】 結婚式についてその他の関連ページ

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