披露宴の流れ》挙式/結婚式 披露宴の流れ/心構え/式次第/準備/スケジュール

披露宴の流れ・式次第と手順のページ。披露宴は多くの場合、結婚式(挙式)のあとで行われ、身内・親族や友人・上司などに自分が選んだ伴侶を披露するための宴(うたげ)です。披露宴には決まった流れと手順があります。
ここでは、一般的な披露宴の流れ(式次第と手順)をご紹介します。
なお「結婚式」の流れについては、別ページをご参照下さい >>

目次

1.披露宴での新郎新婦の準備と心構え

披露宴の席では新郎新婦は主役であることは間違いありませんが、同時に出席者を招待する立場であることを忘れてはいけません。
 

1. 時間や手順を守るように心掛けましょう。

開宴前も、披露宴の最中のお色直しの際も、タイムスケジュールにそって行動できるように心掛けましょう。
披露宴前にはとくに招待客に挨拶をしてまわりたくなるものですが、そこは両親にまかせて、時間通 りに動くようにしましょう。
結婚式のあと、披露宴へと会場を移動する場合には、集合写 真などの予定が間に入っている場合もあります。会場の係りの人の指示に従うようにし、時間を守らなかったり、勝手に動き回るといった行動は謹みましょう。

2. 笑顔が何よりのおもてなしです。

幸せいっぱいのお二人の笑顔は、周りの人たちを幸せにします。
前の晩に眠れなくて疲れていても、気持ちを明るく持って、笑顔を心掛けましょう。

3. 司会者をサポートしましょう。

当日の司会者をお願いする人には、来賓をはじめスピーチや余興をお願いする方々の紹介の仕方などを事前に良く打ち合わせておきましょう。
特に当日は、披露宴前の慌ただしいスケジュールの中で、祝電選びをしなくてはなりません。披露宴の席上で祝電を紹介する順番などは、ご本人たちしかわかりませんので、忙しい新婦に代わり、新郎が中心になってサポートをします。

4. 主賓、来賓から祝辞を頂戴する際には、立ち上がって拝聴します。

披露宴での祝辞は感謝の気持ちを持って拝聴しなくてはなりません。語り手が「どうぞ腰掛けて下さい」「どうぞおかけください」「お楽になさってください」などとおっしゃったら座っても構いませんが、それまでは新郎新婦は立ち上がって拝聴します。友人や同僚からスピーチを頂戴する場合には起立の必要はありません。

5. 来賓や友人から頂く祝辞やスピーチには積極的に耳を傾ける姿勢を示しましょう。

主役が食べ物ばかりに気をとられているのは見苦しいものです。必ず語り手の方を見て、話を聞くようにします。
( 新婦はとくに披露宴の最中は食べづらいので、式の後または前に軽く何かつまんでおくと良いかもしれません。)

6. お酒は飲み過ぎないこと。

披露宴の席でお酒をすすめられたら基本的にはお受けしたいところですが、新郎も新婦もベロベロに酔っぱらってしまっては逆に台なしです。適度の緊張と上品さを保つようにしましょう。
(お酒が飲めない場合には、会場の係りの人にお酒が飲めませんと伝えておきます。ソフトドリンクを提供してくれるほか、飲めないお酒をこっそり入れるための容器などを足元に用意してくれたり、いろいろ相談にのってくれます。)

結婚準備について(結婚準備のスケジュール) につづく

結婚準備 結婚式までのスケジュール一覧表

下記は結婚準備のスケジュールをざっと示したものです。
これらの、結婚が決まってから結婚式までの準備と流れについては別ページで詳しく説明します。 >>>
1. 両親への挨拶
2. 両家の両親の顔合わせ
3. 結納の準備
4. 結納当日
5. 結婚が決まってから挙式まで タイムスケジュール
6. 結婚式と披露宴の手配
7. 結婚式と披露宴の準備
8. 新居の準備および荷造り
9. 新婚旅行の手配
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2.披露宴での両親・親族の準備と心構え

披露宴当日、新郎新婦は何かと忙しく、細かいところまで手がまわらないもの。
当日の受付け係りなど、お手伝いしていただいた方への心配りや、主賓や来賓の方へのお礼などは両親や親族が行ないます。

披露宴の時に両親が行いたいこと・準備

1. 新郎新婦に代わり、主賓や来賓に挨拶をする。

招待客が到着する頃は、新郎新婦が最も忙しい頃です。新郎新婦に代わり、控え室で主賓や来賓をはじめ招待客にひとりひとりにご挨拶をします。
新郎の父でございます。日頃は息子◯◯がお世話になっております。本日はお忙しい中をおこし頂きまして有難うございました
事前に招待者のリストを新郎新婦から入手しておき、招待客と新郎新婦との関係は頭に入れておくと、失礼のない挨拶ができます。また、お開きのあとでお車代などを渡すときにも粗相をせずにすみます。

2. 当日の係りの人に心遣いを忘れないようにします。

披露宴の形式や会場によっては、司会や受付係や撮影係の人が披露宴で食事を食べられない場合があります。その場合は親族が心配りをしましょう。時間が許せば軽食をとっていただいたり、時間が無い場合には「お礼」として謝礼を渡したりします。
但し、肩の凝らない友人同志で依頼した場合は「お互い様」ということで、逆に気を使う必要がない場合もあります。事前に新郎新婦に確認をしておくことをおすすめします。
会場付きの司会者や撮影係に依頼した場合は気にする必要はありません。

3. 白い封筒やお祝いの熨斗袋を余分に用意しておく。につづく

披露宴の時に両親が行いたいこと・準備 (つづき)

3. 白い封筒やお祝いの熨斗袋を余分に用意しておく。

主賓や来賓などにお車代として謝礼を用意しておくことはもちろんですが、当日、とっさに謝礼を渡さなくてはならない状況に備えて白い封筒や謝礼を包む熨斗袋は余分に用意しておきましょう。
千円札、五千円札なども余分に用意しておくことをおすすめします。お札はできれば新札、もしくはきれいなものを準備します。
※結婚式に関わるのし袋は、紅白の結び切りの水引のものを使います。
※参考ページ「謝礼」>>>

4. 披露宴会場入口で、招待客を出迎える。

披露宴会場入口では、新郎新婦、媒酌人とともに両親が招待客を出迎えます。最近の結婚式では、媒酌人をたてないケースが増えてきていますので、両親は新郎新婦の外側に並び、今一度ご臨席のお礼を述べます。

5. 主賓、来賓から祝辞を頂戴する際には、立ち上がって拝聴します。

披露宴での祝辞は感謝の気持ちを持って拝聴しなくてはなりません。
祝詞の語り手が
「どうぞ腰掛けて下さい」
「どうぞおかけください」
「お楽になさってください」
などとおっしゃったら座っても構いませんが、それまでは媒酌人と新郎新婦の両親は立ち上がって拝聴します。
なお、友人や同僚からスピーチを頂戴する場合には起立する必要はありません。

6. お酒は飲み過ぎないこと。

お祝いの席でお酒をすすめられるケースが多いと思いますが、親族を代表して謝辞を述べるケースもあるので(一般的に父親の謝辞は、披露宴の進行表では宴の締めかその前あたりに来ることが多い)、きちんと謝辞を述べられる程度に飲酒量を抑えたほうが良いでしょう。また、披露宴のお開き後も新郎新婦に代わってやるべきことが沢山あります。飲み過ぎないようにしましょう。
※披露宴の流れ・進行についてはこのページの3.披露宴の流れにて解説しています。>>>
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3.披露宴の流れ

キリスト教式結婚式、神前結婚式、人前結婚式、ガーデン結婚式、レストラン結婚式など形式やスタイルはさまざまですが、披露宴の流れはだいたい決まっています。
以下に、披露宴の一般的な流れをご紹介します。
※なお、披露宴に先立って行われる結婚式の流れ・挙式については別ページ「結婚式の流れ」をご参照下さい。>>>

結婚式の披露宴の流れ・進行・式次第

・司会者…司会は友人に依頼する場合と、プロに依頼する場合があります。
主賓や来賓の紹介のしかたなど、綿密な打合せが必要です。なお、祝電を披露する順番については、当日新郎が中心となって打合せをします。披露宴の30分前までに打合せを終えておきましょう。
式次第補足説明
1. お迎えと入場
・披露宴の開始時刻になると、会場の係員が
「皆様お時間が参りましたので、披露宴会場へ移動をしてください」
といった案内をします。
・ 披露宴会場の入口前の金屏風の前で、新郎新婦とともに媒酌人、両親が出迎えをします。迅速な入場をするためにも、招待客のひとりひとりと長々と話し込まないようにします。
・招待客の入場が済んでから、両親が末席につきます。媒酌人をたてない婚礼が増えていますが、その場合も同様です。
[披露宴会場の配置例]
テーブルの形や会場の広さによって配置が異なります。
新郎新婦は全員が着席した後、下記項目2.にて入場します。

[披露宴会場の配置例]

[高砂]
 媒酌人夫
新郎
新婦
媒酌人妻
 
   
[新郎側] [新婦側]
来賓 主賓 主賓 来賓
  職場関係 友人 職場関係  
 親族席 友人
および
親族
 友人
および
親族
 親族席 
2. 新郎新婦入場
 ・最近は媒酌人がいない婚礼が増えてきました。
・ 司会者が「新郎新婦入場」と宣言し、会場入口の扉が開けられます。BGMにのって新郎と腕を組んだ新婦が二人で入場します。
3. 媒酌人の祝辞
 ・媒酌人が新郎新婦の人と成りを紹介し、なれそめなどの話をします。列席者に今後の支援をお願いする形の挨拶となります。
・媒酌人がいない場合には、新郎新婦の紹介や結婚までの経緯の説明を司会者が行なったり、本人たちが自分で行なったりします。
4. 祝辞その1
 ・両家の主賓、来賓から、祝辞を頂戴します。
・参考:祝辞スピーチの文例のページへ>>
5. 乾杯
 ・全員のグラスに飲み物が注がれたら、司会者の合図で全員が起立をします。
・乾杯の音頭を取る人の号令で全員が「乾杯!」と声を発し、グラスを軽く掲げます。一口軽く飲んで拍手をし、腰をおろします。
6. ウェディングケーキ入刀
 ・新郎新婦が二人でナイフを手に持ちます。
・ 司会者の合図でケーキにナイフを入れます。写真撮影の好タイミングとして、ポーズをつけ撮影が行なわれます。
7. 歓談とお食事
 ・司会者の合図でしばらく歓談とお食事タイムになります。
8. 新婦はお色直しのため退場
 ・司会者の挨拶で、新婦はお色直しのためにしばらく席をはずします。
・新郎も少し時間をおいてから席をはずします。
・両親は主賓、来賓などの席に改めてご挨拶に伺います。飲み物などを注いでまわることが多いようです。
9. 祝電披露
 ・新郎新婦が席をはずしている間に、司会者により、祝電が披露されます。
10. 新郎新婦再入場
 ・お色直しを終え、新郎新婦が再び入場します。着席せずそのままキャンドルサービスに移るケースが多いようです。
11. キャンドルサービス
 ・新郎新婦は招待客のテーブル席をまわり、テーブルの上のキャンドルに点火をします。招待客は、新郎新婦がの自分たちのテーブルにまわってきたら、点火の時にお祝いの言葉をかけます。
12. 祝辞その2 および余興
 ・来賓、友人たちからの祝辞を頂戴します。
・余興などが行なわれます。
13. 花束贈呈
 ・新婦は新郎の両親に、新郎は新婦の両親に花束を贈呈します。
14. 謝辞
 ・新郎が招待客に謝辞を述べます。
(或いは、新郎の父が招待客に謝辞と今後の二人に対する支援を述べるケースもあります。)
・最近は花嫁の手紙が披露される場合も多くなっています(演出上、BGMを指定したい場合には事前に会場と打合せをしておくようにします。)
・参考:新郎または新郎の父の謝辞の文例ページへ>>
・参考:花嫁の手紙の文例ページへ>>
15. 閉宴宣言
 ・司会者がお開きを告げます。もう一度全員で新郎新婦に拍手を贈ります。
16. 退場
 ・入口近くにいる新郎新婦と両家の両親はそのまま会場の外にでて、招待客をお送りする体勢に入ります。
・招待客は引き出物や荷物をまとめ、できるだけ迅速に会場から出ます。
・会場出口のところでは新郎新婦と両家の両親はもう一度あらためてお礼を述べながらお見送りをします。
一声かけるご挨拶の例 「本日は本当にありがとうございました。なかなか行き届かぬ ところも多く、申し訳ございませんでした。どうか今後ともご支援をよろしくお願いします」

4.披露宴が終わったら

披露宴当日、新郎新婦は何かと忙しく、細かいところまで手がまわらないもの。
当日の受付け係りなど、お手伝いしていただいた方への心配りや、主賓や来賓の方へのお礼などは両親や親族が行ないます。

1. 親族は、新郎新婦に代わり、主賓にお礼をお渡しする。

あらかじめ用意しておいたお礼を渡します。
紅白の結び切りののし袋で、表書きは「御車代」「御礼」などとします。
金額は主賓の方とのご縁の深さによります。家族ぐるみでおつき合いのある場合を除き、職場でのおつきあいだけの会社の上司の場合お車代として1万円くらいが相場でしょう。
恩師や日頃から特にお世話になっている方に主賓をお願いした場合には、頂いたお祝い金と同額をお渡しします。
親族(できれば両親よりも兄弟姉妹など、目立たずに動ける立場の人が望ましい)があらかじめ受付けに頼んでおき、いただいたご祝儀の金額をすぐに確認しておくと失礼がない対応ができると思います。
披露宴が終わると、新郎新婦と両親は、披露宴会場の出口のところからしばらく動けない場合があります。親族の立場の人は主賓の方々に常に目を配り、建物の出口までお見送りをしましょう(できれば両親も一緒に主賓をお見送りするのが望ましいでしょう)。

2. 媒酌人には、新郎新婦および両親が揃ってお礼をお渡しする。

・媒酌人には頂いたお祝い金の倍額が相場です。本来は挙式後一週間以内に先方のご自宅に伺ってお礼を申し上げた上で手渡しするのが正式ですが、遠方であったり、忙しかったりということを考え、披露宴の後でお渡しするケースが増えているようです。披露宴がすべて終わってから両親と新郎新婦が揃ってもう一度お礼を述べます。「本来なら日を改めてお伺いしなければいけないところですが」と一言添えてください。
紅白の結び切りののし袋で、表書きは「御礼」などとします。

3. 司会者や着付けの人および介添え人への心づけなど。

披露宴の形式や会場によっては、プロの司会者、着付けの人、介添え人がつくことがあります。これらのスタッフに対する心づけは絶対に必要というものではありません。
どうしてもお渡しする場合は、気持ち程度ということで数千円で良いでしょう。紅白の結び切りの熨斗袋に入れてお渡しします。表書きは無くても良いですし、御礼などと書いてもよいでしょう。
友人に司会を依頼した場合には、謝礼をお渡しするのが礼儀だと思います。司会を引き受けてくれた友人がくれたご祝儀を「当日お世話になるのだから…」と辞退する話を良く聞きますが、ご祝儀はご祝儀として受け取って、同額を謝礼として用意します。友人だと「友だちどうしなので受け取れない」と、とかく辞退されがちですが、必ずお渡しするのが礼儀です。

4. 遠方からの招待客のお車代。

遠方からおこしいただく招待客の場合は、交通費あるいは宿泊代なども全額負担すべきところです。基本的には新郎の招待客は新郎側が、新婦の招待客は新婦側が負担します。
予算的にどうしても難しいという場合でも、交通費の半額だけでも負担したいものです。
ただし、友人同志の場合は、やがて先方の式にも呼ばれることになるので「お互い様」ということで無しにする場合もあります。友人との親交の深さや、どの程度遠方からおこし頂くことになるのかを踏まえて親族であらかじめ相談しておきましょう。
ホテルなどの宿泊代は招待客分を事前に振り込むケースが大半です。お車代として招待客に現金でお渡しする場合は、端数は丸めた金額にします。

5. 披露宴の支払い清算をします。

結婚式や披露宴の支払いは当日清算が原則です。誰が清算をするか、誰が立て替えるかなど、両家での分担割合をあらかじめ相談しておきましょう。新郎新婦が自分達で支払う場合も増えて来たようです。

6. 白い封筒やお祝いの熨斗袋を余分に用意しておく。

主賓や来賓などにお車代として謝礼を用意しておくことはもちろんですが、当日、とっさに謝礼を渡さなくてはならない状況に備えて白い封筒や謝礼を包む熨斗袋は余分に用意しておきましょう。
千円札、五千円札なども余分に用意しておくことをおすすめします。

7. 披露宴に招待できなかった方からお祝いだけ頂いたら。

会場の都合で、披露宴に招待できなかった方からお祝いだけを頂戴した場合には、いただいた金額の半額を目安としてお返しをします。
紅白の結び切りののしで、表書きは内祝いとし、下段に新郎新婦の名前を書きます。
品物を贈りますが、披露宴の引出物と同じものが用意できればそれでも良いでしょう。
・参考:お返しのページへ>>
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