親戚へのお中元のお礼状の書き方と例文・文例

 親戚のお中元のお礼状のページです。
お中元が届いた時、きちんとお礼の気持ちを伝えていますか?親しい間柄なら電話やメールでお礼を伝えることもありますが、本来はお礼状(お礼の手紙)を出すのが社会人のマナーです。例えば親戚からのお中元や、結婚して初めてのお中元が義理の母から届いた場合などには「お中元を頂いたお礼や挨拶をきちんとする」のが社会人のマナーとなります。
 ここでは、親戚のお中元へのお礼状として、義母・義父へのお中元のお礼状や、実家あて、義理の兄姉へのお礼状、義理の弟妹へのお礼状、叔父叔母、伯父伯母あてのお礼状の例文を紹介します。7月、8月など時期に合わせた書き出しも解説します。
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[参考ページ]
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■1,お中元の時期とお礼状の書き出し(7月・8月時期別)

▼お中元を頂いた場合には、なるべく早くお礼の気持ちを伝えましょう。

・ お中元が届いたら、なるべく早くお礼の気持を伝えます。送り主からすれば自分が手配した品物が届いたかどうか心配しているかもしれません。きちんと品物が届いたことを伝える、確認の意味もあります。
 親しい間柄なら電話で「ありがとう」の言葉を伝えても良いでしょう。また、友人にはメールでお礼を伝えることもあるかもしれません。しかし電話やメールはあくまでも略式です。正式には、お礼状を出すのがマナーです。
・お中元が届いた時期に合わせてお礼状の書き出しを季節感あふれるものに変えると、ワンランク上のお礼状になります。
・朝顔、ヨット、かき氷の絵柄など、季節感あふれるイラストの入った葉書を使うのも良いでしょう。

お中元の時期とお礼状
●7月上旬〜7月15日(関東を中心とした平均的なお中元の時期)
以下のいずれかの書き出しがおすすめです。
「暑中お見舞申し上げます」
・この時期にお中元が届いた場合には、暑中見舞いを兼ねた形でお礼状を出すことができます。
 ちなみに暑中見舞いを出す時期は、7月初旬から立秋(およそ8月7日頃)までの間となります。暑中見舞いには、一年で最も暑い時期に相手の健康を気遣う意味があり、お中元のお礼状と兼ねて出しても失礼にはあたりません。
「拝啓」などの頭語に続いて、時候の挨拶を入れる
・この時期に使いやすい時候の挨拶はこちら

この時期のお中元のお礼状に使える時候の挨拶/季節の挨拶語

文例・例文
7月盛夏の侯、猛暑の候、大暑の候、炎暑の候、夏祭の候
降りしきる蝉の声に夏の盛りを感じる頃になりました。
天の川がひときわ美しい季節となりました。
七夕の笹がわずかな風に揺れています。
連日厳しい暑さが続いています。
海開きの便りが聞かれる頃になりました。
海山が恋しい季節になりました。
空の青さが真夏の到来を告げています。
入道雲が空に映え、まぶしい夏の到来を告げています。
暑さ厳しき折
梅雨末期の蒸し暑い毎日が続いています
梅雨空に七夕飾りも寂しそうです
お中元の時期とお礼状(つづき)
●〜8月15日(関西では7月上旬〜8月15日頃までがお中元の時期)
8月残暑の侯、秋暑の候、晩夏の候、立秋の候、処暑の候
立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いています。
土用あけの暑さひとしおの侯
残暑お見舞い申し上げます
連日厳しい残暑が続いています。
秋まだ遠く、厳しい残暑が続いています。
立秋を過ぎ、暑さもようやく峠を越したようです。
吹く風に、ゆく夏の気配を感じる頃となりました。

・結婚したら、妻がお礼状を出すの?

 結婚したら妻が夫に代わってお礼状を出す家庭が多いようです。これは「お礼状を書くのは妻」という決まりがあるわけではなく、「よろづ奥向きのことは妻任せ」、あるいはもっと端的に「面倒なことは妻任せ」という一般男性の心理を反映してきた結果かもしれません。
 夏目漱石のようにふだんから手紙を書くのが好きな男性なら、苦もなくお礼状を書くことでしょうが、やはり妻が代理でお礼状を書くケースが多いようです。現代では共働き世帯も増えてきたことですし、ぜひ夫にも積極的にお礼状を書いてほしいものです。
 それはさておき、ここでは妻が代理でお礼状を出す場合のポイントをまとめてみました。
妻が代理でお礼状を出す場合のポイント
① 義父・義母あてのお礼状なら(夫の実家あてに出すお礼状なら)敬語を使う
 夫の実家から届いたお中元のお礼状は、できればくだけた感じではなく、きちんとした敬語を使いましょう。
② もし夫の代理で書く場合にも、親戚あてなら差出人の氏名は夫と妻との連名でOK
 会社関係などビジネスのお中元のお礼状を出す場合には、夫の名前で出したり、夫の氏名に添えて「内」と書いたりします。しかし、親族や親戚からのお中元のお礼状を妻が代理で出す場合なら、できれば夫と妻の連名で出しましょう。ふだんのお付き合いの程度によっては妻の氏名だけでも構いません。
③ なるべく早めに出す
 夫の代理で出すお礼状に限らず、お中元を頂いた場合のお礼状はなるべく早めに出します。

■2,親戚のお中元のお礼状 例文、文例(個人用)

便箋またはハガキに、手書きします。
会社関係などの正式なお礼状は便箋に縦書きをするのが基本ですが、親戚あてであれば、ハガキを使っても問題はないでしょう。一番大切なのは、すぐにお礼の気持ちを伝えることです。

(2-1)親戚のお中元のお礼状(義父、義母からのお中元のお礼状)文例

A.結婚して初めてのお中元 義父規模へのお礼状
暑中お見舞申し上げます。
 毎日暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
 さて、このたびは美味しい明太子を送って頂き、ありがとうございました。こちらではなかなか手に入らない品に、太朗さんも懐かしい味と喜んでおります。私も本場のものは初めて食べました。やっぱりご飯がすすみますね。今の季節は暑さでつい食欲が落ちがちですが、これがあれば元気に乗り切れそうです。ありがとうございました。
 お盆にはまた太郎さんと一緒に伺うつもりです。久しぶりにお会いできるのを楽しみにしています。まだしばらくは厳しい暑さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さい
お礼まで     
見本太朗
藍子

B.義父義母からのお中元 お礼状

 拝啓 梅雨明けが待ち通しい毎日です。お変わりなくお過ごしでしょうか?
 このたびは美味しいアイスを送って頂き、ありがとうございました。子どもたちも「ふだん食べているアイスとは違うね」と喜んでいました。いつも珍しい品をありがとうございます。
 夏休みにはまた家族全員で伺いたいと思っています。子どもたちも久しぶりにお二人とお会いするのを楽しみにしています。大勢でご迷惑をおかけしますがどうぞ宜しくお願いいたします。まだしばらくは厳しい暑さが続きますがどうぞくれぐれもご自愛下さい。

敬具 
見本太朗
藍子
7月上旬という時期なので、上記Aの文例では暑中見舞いの体裁の文章としてみました。
[全体の流れ]
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・まずはお礼を述べる。
・自分のことだけでなく、家族が喜んでいる様子を具体的に書く
・先方の体調を気づかう言葉など
・結びの言葉
※もし縦書きの手紙にする場合には、日付けの書き方やレイアウト例など、暑中見舞いについての細かい体裁については、別ページで詳しくご説明しています。
暑中見舞いの書き方と例文

(2-2)実家からのお中元 お礼状 文例

 暑中お見舞申し上げます。
 皆様お変わり無くお過ごしでしょうか。このたびはとうもろこしを送って頂き、ありがとうございました。いつもながらうちのスイートコーンは本当に美味しいですね。先日ご近所から関東産のものを頂いたので、「これが北海道のとうもろこしです」とお返しを差し上げたところ、甘味の強さに驚いたと言われました。なんだか我が事のように嬉しく思いました。
 今年の夏は帰省できそうにありませんが、とうもろこしをモリモリ食べて元気に過ごそうと思います。ありがとうございました。
 暑さはこれからが本番です。皆様どうぞご自愛ください。

お礼まで
 令和□□年□月□日
見本藍子
実家からのお中元には、お礼状を出さずに電話だけで済ませることも多いと思います。たまには季節感のある絵はがきなどで暑中見舞いを兼ねてお礼状を出してみてはいかがでしょうか。

(2-3)親戚のお中元のお礼状(伯父伯母からのお中元、叔父叔母からのお中元

お中元のお礼状

おじ、おばからのお中元のお礼状です。
この例文は、しばらく先方と会っていないという前提で作りました。
また、ある程度親しい間柄を想定して、ちょっとした冗談っぽい内容も入れています。
もう一点工夫した点としては、単純に「暑さ厳しき折柄、ご自愛ください」といった書き方でなく「この夏は天候不順が気になります」とした点です。
近年の気候変動を念頭に置いています。

 暑中お見舞申し上げます。
 お変わり無くお過ごしでしょうか。このたびは美味しいアイスをありがとうございました。子供達も大喜びで、学校から帰るとつい冷蔵庫に直行してしまうので「手洗いは?うがいは?」と大声を出しつつも、自分たちの分はしっかり確保しています(笑)・
 この夏は天候不順が気になりますが、皆様くれぐれもお元気でお過ごしください。またお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました。
  

 令和□□年
盛 夏 

(2-4)親戚のお中元のお礼状
(義理の兄姉からのお中元、義理の弟妹からのお中元)

お中元を頂き、お返しの品を送る場合のお礼状の文例・例文 横書きの場合
※お中元には、本来お返しは不要です。
とは言え、おつき合いの程度によっては、お返しをする場合もあるでしょう。そのようなケースで使える文例をご紹介します。
拝啓 大暑を過ぎ暑さが一段と厳しくなりました。皆様いかがおすごしでしょうか。
 さて、このたびは美味しいビールを送って頂き、ありがとうございました。この季節、冷えたビールは最高です!早速美味しくいただきました。いつも細やかなお心配りを頂き、恐縮しています。
 本日別便にて心ばかりの品を送りました。お口に合うかどうかわかりませんが、こちらで今人気の◯◯◯です。ご笑納下さい。
 次に会えるのはお正月でしょうか。暑さはまだまだ続くようです。どうぞご自愛ください。
敬具
 令和□□年7月
高橋 三郎
◆お礼状の書き方
上記の文章では、お返しを別便で送る場合のお中元の礼状の例です。
もし、お返しの品に手紙を添えて一緒に送る場合
 「別便にて心ばかりの品を送りました」の代わりに、
 「本日は心ばかりの品をお送りします」などと、
文章をアレンジして下さい。
[全体の流れ]
・頭語(拝啓)
・時候の挨拶(季節を表わす言葉)
・頂いたお中元について、必ずお礼の言葉を
・別便で、お返しを送ることを伝える
・先方の健康を気づかうことば
・結語(敬具)
上記は「はがきの書き方」や「手紙の書き方」のマナーに即したものですが、兄弟同士で「拝啓」「敬具」といった言葉を使うのは照れくさいという場合には、はがきを使って「こんにちは」と書き始めたり、冒頭部分に「◯◯様」などと書き始めても良いでしょう。
※なお、お返しを送る場合には、「お中元」のお返しにまた「お中元」の表書きのものを贈るよりも、時期を少しずらして、品物ののしの表書きを暑中御見舞や、残暑御見舞として贈るのも良いと思います。
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・お中元のお礼状文例2(会社やビジネス用)>>>
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[参考ページ]
・お中元の時期はいつからいつまで?>>>
・お礼の手紙 ビジネス 文例>>>
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