喪中の場合のお歳暮マナーについて解説します。お歳暮は本来その年にお世話になった相手に感謝の気持ちをこめて挨拶の品を贈る習わしです。 自分が喪中の時であっても、あるいは相手が喪中の場合も「その年にお世話になった相手」に対する感謝の気持ちを表す」のがお歳暮ですから、お歳暮を送っても構わないとされます。では喪中の場合に注意すべき年末年始の贈答は何もないのか?下記で詳細を確認しましょう。 |
目次
1.喪中の場合のお歳暮は? |
お歳暮とは年の暮れに、一年間にお世話になった相手に贈り物を持参したり、品物を送ったりして感謝の気持ちを伝えるものです。 こうした意味から、お歳暮はたとえ喪中であっても送っても構わないとされます。 |
(1-1)相手先が喪中の場合のお歳暮(のし・のし紙) | ||
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しかしながら初七日が終わらぬうちは先方も何かと落ち着かないものです。初七日が終わらぬうちにお歳暮の品が届くように手配したり、四十九日や百箇日などの「法要の日」にお歳暮を持参するのはやはり避けた方が良いでしょう。 のし紙の表書は通常通り「御歳暮」で、紅白の蝶結びの水引のものを使いますが、手配の際にはデパートやお店などで相談し、外のしとして紅白の水引きの立派なのし紙を用いずに、この見本画像のように「短冊のし」「簡易のし」などのシンプルなのしにして頂く、等の心遣いをしても良いと思います。 また、ご不幸があって間もないお宅にお歳暮を贈る場合には、時期をずらして「寒中お見舞い」「寒中御見舞」「寒中お伺い」としても良いでしょう。 |
(1-2)自分が喪中の場合のお歳暮(のし・のし紙) |
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●自分が喪中であってもお歳暮を送って構いません。また、受け取るのもOKです。 実際に自分の身内にご不幸があった場合、初七日が終わらぬうちは世間との関わりを避け、身を慎むのが通例です。この期間はお歳暮の手配をすることは避ける形となります。初七日をすぎれば喪中であってもお歳暮を送る手配をしたり、また、受け取るのもOKです。 のし紙の表書は通常通り「御歳暮」で、紅白の蝶結びの水引のものを使いますが、紅白の水引に抵抗があれば、(1-1)で述べたとおり、簡易のし、短冊のし.にしても良いでしょう。 もし自分の近親者が死亡して間もない場合には、時期をずらして「寒中お見舞い」「寒中御伺い」などとしても良いでしょう。 |
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(1-3)会社・職場の場合 |
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●原則として法人が喪中ということはありません。社長や会長が喪中であっても、あるいは社長、会長、役員が亡くなっても会社あてにお歳暮を送って構いません。 ただし、相手先の企業の代表者が亡くなった場合には、お歳暮の送付先の代表者氏名(宛先・宛名)が故人の氏名となっていると大変失礼にあたります。必ずお歳暮を送る時点での先方の代表者の氏名を確認しましょう。 また、先方の会社で「社葬」「お別れ会」「偲ぶ会」などを行う場合は、その日に届くのは避けるようにしましょう。 |
2.喪中の場合のお年賀 |
お年賀は、新しい年を祝い、また一年お世話になる相手へのご挨拶の品としてお渡しするものです。本来は直接持参して手渡しされるものでしたが、現在ではデパートやお店から送ることもあります。 新年の挨拶状は年賀状です。年賀状>>> |
喪中の時のお年賀マナー |
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●喪中の相手には「お年賀」はNG。自分が喪中の時も「お年賀」はNG。 喪中でなければ、年の暮れには「お歳暮」、年が明ければ「お年賀」となります。例えばお歳暮の手配が遅くなってしまったときや、年明けすぐにご挨拶に伺うときに持参するご挨拶の品が「お年賀」です。 ただし、お年賀の「賀」の字には「祝う」「寿ぐ」といった意味があるため、喪中の相手に対して使うのはNGとされます。また、自分が喪中のときも「お年賀」の表書きは使えません。 ですからもし喪中の時には、松の内を過ぎてから「寒中御見舞」「寒中御伺い」などののし紙をかけて品物を持参するか、または送ります。 ※松の内は、1月1日から1月7日までの期間とされます。 |
3.喪中の場合のお返し |
お歳暮は、その年お世話になった相手にお礼のご挨拶の品として持参もしくは送られるものですから原則としてはお返しは不要です。 |
喪中の時の お歳暮のお返しマナー |
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●本来はお歳暮にお返しは不要ですが、現代ではお互いにやり取りをするのも慣例ともなっています。 喪中の時でもお歳暮をもらうのも送るのもOKなので、お返しにお歳暮を送っても構いません。ただし、お歳暮をもらってすぐにお返しにお歳暮を送るのもどうかと迷う場合には、お返しの時期をずらして松の内が明けた頃に「寒中御見舞」「寒中御伺い」などを送ります。 (喪中の時はお年賀という表書きはNGです。詳細は 上記2.喪中の時のお年賀へ>>>) |
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4.喪中の時の「お歳暮のお礼状」 |
あなたが喪中の場合でも、お歳暮を受け取ったらお礼状を出します。また、喪中の相手からお歳暮を受け取った時にもお礼状を出します。 |
あなたが喪中の時、お歳暮を頂いたお礼状 |
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●お歳暮を頂いたらお礼状を出しますが、使わないほうが良い言葉があります。 |
喪中の時のお歳暮のお礼状 文例・例文 |
【例文1】12月中に出すお礼状 拝啓 師走に入り毎日お忙しくお過ごしのことと存じます。 さてこのたびは結構なお品を頂戴し、本当にありがとうございました。早速家族全員で美味しく頂きました。いつも細やかなお心配りを頂き恐縮いたしております。 本日別便にて心ばかりの品を送りました。お口に合うかどうかわかりませんがご受納下さい。 寒さはこれからが本番です。どうぞご自愛ください 略儀ながら書中にて取り急ぎお礼申し上げます。 敬具 ・「ご笑納ください」の「笑」の文字を避けて「ご受納ください」としました。【例文2】1月になって出すお礼状 寒中お見舞申し上げます。 このたびはご丁寧なお心づかいを頂きましてありがとうございました。普段は口にすることがない本場の海の幸に家族全員で舌鼓を打ちました。奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。 今年の寒さはまた格別のように感じられます。皆様どうかご自愛下さい。 この年が皆様にとりまして心静かな年となりますようお祈り申し上げます。 ありがとうございました。 山下太郎 [ワンポイント] ・寒中見舞いは、1/5頃から2/4頃までの間の時期に出すのが一般的です。 ・喪中の相手には、年賀状を出せません。その代わりとして「この年が皆様にとりまして心静かな年となりますようお祈り申し上げます。」の一文を添えました。不要であれば削除してください。 |
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