初穂料》お宮参り・初穂料とは・地鎮祭・のし袋・封筒・七五三・金額・新札

初穂料とは、神社に対し、祈祷やお祓い、祝詞の謝礼として渡す金銭の表書として用いられるものです。(初穂=読み方「はつほ」)古来より、神様に祈りを捧げる儀式の際には農作物が供物として奉納されてきました。初穂とは、その年に最初に収穫した農作物のことをさします。初穂料とは、この初穂(神様に捧げる農作物)の代わりとする金銭のことを言います。このページでは神社に納める初穂料について、用途、金額のめやす、のし袋の書き方などをご説明します。

■1.初穂料とは?

・神道において、初穂の代わりとして納める金銭を初穂料と言います。(初穂料=読み方は「はつほりょう」)
(初穂=その年に初めて収穫された農作物)
・古来より、神様に祈りを捧げる儀式の際には農作物が供物として奉納されてきました。初穂とは、その年に最初に収穫した農作物をさします。もともとは、主として稲(米)、さらに穀物をさす言葉でしたが、やがて野菜やくだものなどの農作物全般をいうようになりました。
・神社に対し、祈祷やお祓い、祝詞の謝礼として渡す金銭の表書きに「御初穂料」という名称を用います。
★神社への謝礼として初穂料が用いられる例…合格祈願、安産祈願、交通安全、厄除け(やくよけ)、お宮参り、七五三
・このページでは「初穂料」についてご説明しています。
◎熨斗袋へのお金の入れ方や、漢数字の書き方は「のし袋」のページを御覧ください>>>
◎お参りの正式な作法については「参拝のしかた」のページをご覧ください>>>

1-1.玉串料と初穂料の違いは?

●神社に渡す謝礼の表書きとしては、「御初穂料」「初穂料」「御玉串料」「玉串料」「御礼」「御祭祀料」「御祈祷料」などがあります。
一般的に良く用いられるのは「初穂料」「玉串料」「御礼」です。
では、初穂料と玉串料はどう違うのでしょうか?
●初穂とは、その年の最初に収穫された稲、穀物などの農作物をさし、神仏への捧げものとして毎年奉納されていました。現在ではその代わりとする金銭を初穂(はつほ)、初穂料、お初穂料などと言います。
◎初穂料……各種祝い儀式(七五三、お宮参り)、結婚式、各祈祷、厄払い、地鎮祭などの際に神社に納める謝礼として金銭を渡す際の表書きにも「御初穂料」という表書きを用います。
また、お守りや、お札を神様から授かる時にも「初穂料」という言葉を使います。こうしたことから、神社で販売しているお札(おふだ)や、お守りなどの値段を「初穂料」としている場合もあります。
(これに対し、玉串料は文字どおり「玉串の代わりとして納める金銭」なので、お守りやお札を授かる際には用いません。)
●玉串とは、榊の枝に紙垂(かみしで)をつけたものをさし、神社において、参拝者や神職が神前に捧げるものです。玉串料はこの玉串の代わりとして納める金銭のことを言います。
◎玉串料…………通夜際、葬儀(葬場祭)、各種祝い儀式(七五三、お宮参り)、結婚式、各祈祷、厄祓い・厄払いの際に神社に納める謝礼として金銭を渡す際の表書きにも「御玉串料」という表書きを用います。
また、通夜際、葬儀(葬場祭)に参列する人が持参する香典の表書きにも用います。
(これに対し、葬儀の際、参列者が持参する香典の表書きには、初穂料という表書きは使いません。
1-2.初穂料ののし袋 につづく

1-2.初穂料ののし袋

   ※ 熨斗袋の書き方  初穂料の表書きの書き方は?
●神社への謝礼として使う場合の、のし袋の書き方

◎神社での正式参拝(祝詞をあげてもらう・祈祷やお祓いを受ける)の際に神社に渡す謝礼は、白赤の蝶結びの熨斗袋に入れて用意をします。
白封筒でもOKです。
◎地鎮祭や竣工式などでの神事や、修祓(しゅばつ)神事、神前結婚式での祝詞(のりと)奏上などのときに神社に渡す謝礼にも「御初穂料」「初穂料」という表書きを用います。
◎のし袋に入れる場合、水引きは蝶結びのものを用意します。「のし」はなくても構いません。ここでいう「のし」とは、右図の熨斗袋の右端にある赤い紙を折り畳んだ部分をさします。
◎表書きは「御初穂料」「初穂料」「御礼」「御神饌料」「御玉串料」などです。
◎下段には、祈祷を受ける人の姓または、氏名。
会社の場合は正式な社名に並べて社長名を書きます。
※右上の熨斗袋の表書きの見本の画像をご覧ください。水引きは「蝶結び」になっています。一般的な祈祷や祝詞ならこれを用いますが、婚礼の場合は「結び切り」のものを使います。間違えないようにご注意下さい。
 

●七五三の初穂料…七五三の際に祈祷を受けた場合にも、「御初穂料」や「御玉串料」という表書きで謝礼を用意し、下段は子どもの名前を書きます。
子どもの名前はフルネームで書くのが一般的です。
地方によっては、名前の左側に七歳、五歳、三歳などと、子どもの年齢を書き添える地方もあります。
●お宮参りの初穂料…お宮参りなら、上段は「御初穂料」「御玉串料」「御礼」など。下段は赤ちゃんの名前になります。この場合もフルネームで書きましょう。

1-3.初穂料の金額のめやすは?

●神社に支払う謝礼としての初穂料の金額、初穂料の金額のめやす
◎ 神社によっては、料金を規定しているところもあります。事前に電話などで問い合わせることをおすすめします。
お宮参りのお金、七五三のお金(謝礼としての初穂料)
合格祈願、安産祈願、交通安全、厄除け(やくよけ)、お宮参り、七五三など、それぞれの目的によって異なりますが、個人が参拝する場合のご祈祷料、初穂料、玉串料の相場は、5,000円〜が大半です。会社の場合は10,000円〜が多いようです。(地方では3,000円〜)もちろん、消費税はかかりません。
なお、料金は御祈祷を受ける人数によっても異なります。
◎ 神社によっては、祝詞奏上や祈祷や厄払いのあと、お守りや縁起ものなどを「おさがり」として下さる場合もあります。
そうした場合は祈祷料として10,000円くらい必要です。
(規定料金を設定している場合、5,000円からというところが多いようですが、学業成就などについては、3,000円や4,000円で祈祷をしてくれる神社もあります)
神前結婚の謝礼としての初穂料
神前結婚の時に納める御玉串料(御初穂料)は、上記よりも高額で、100,000円くらいからですが、挙式料一式の中に含まれている場合もあります。予約の際に確認してください。
また、神社での神前結婚式と、ホテルや結婚式場で神式の結婚式を挙げる場合では玉串料が異なります。ホテルや結婚式場で行うほうが玉串料(初穂料)がややお手ごろで、50,000円くらいから設定されています。
神前結婚式の場合に用いる初穂料の熨斗袋は、水引が「結び切り」のものを用います。下記の見本画像の水引きは蝶結びになっていますが、結婚式のように「一度だけで良いもの」については、一度結んだらほどけない「結び切り」を用いる…と覚えて下さい。
地鎮祭の謝礼としての初穂料(地鎮祭のお金)
地鎮祭の場合の初穂料のめやすは、個人宅の場合は2万円〜5万円くらい。会社の場合には、もう少し高額になります。建物の規模や、施主の企業や団体の大きさによって異なります。
神社に予約をする際に規定料金があるかどうかを確認してください。

下段には、祈祷を受ける人の姓または、氏名。会社の場合は正式社名にならべて社長名を書きます。
神職を現地に呼ぶ場合には、「御初穂料」以外に、お車代3,000円〜を別 に包みます。
お車代を入れる袋は、普通の白封筒でかまいません。
地鎮祭の祭壇の飾りに用意するものなどは、工務店、施工会社に相談すると良いと思います。
地鎮祭については別ページ>>>
※参考ページ(他社サイト)「初穂料の書き方と相場」>>>
[はみだし知識]
安産祈願・お宮参りと氏神様
氏神様とは、住んでいる土地の人々を守っている神様のことをいいます。産土神(うぶすながみ)とも呼ばれます。
※【産土神】=うぶすながみ。生まれた土地の守り神のことをさします。
※【産土参り】=うぶすなまいり。生まれた土地の守神にお参りすることをさします。
●安産祈願は、お産の軽い犬にあやかって戌の日(いぬのひ )に参拝します。健やかな赤ち誕生と無事な出産を祈ります。
●お宮参りは、赤ちゃんが生まれたあとで、その誕生を祝い、健康と長寿を祈る儀式をお宮参りと言います。赤ちゃんが生まれた土地の守り神である産土神様にお参りするのが一般 的なのですが、このお宮参りの際に、お母さんの安産のお礼参りも兼ねてお参りをする風習もあります。
お宮参りの際には神社に電話をし予約が必要かどうかを尋ねます。神社によっては初穂料の金額が決まっているところもありますので、予約の際に確認をしましょう。
※お宮参りの初穂料はいつ払う?誰が払う?
当日社務所(受付)に声をかけた際に「お宮参りに伺いました◯◯と申します。」と声をかけ「本日は宜しくお願いします。」と初穂料を渡します。初穂料は赤ちゃんの両親が出すことが多くなりましたが、地方ごとの慣習に従う他、赤ちゃんの祖父母が出すケースもあります。
※参考ページ…お宮参り>>>

1-4.初穂料には新札を包む?

●安全祈願や七五三などの際の初穂料は、必ずしも新札でなくてはならないということはありません。ただしあまり汚いお札や破れたお札を使うのはNGです。
もちろん、初穂料の本来の意味や目的からすると、その年に収穫された初めての稲穂を神様に捧げる代わりに用いるものですから、新札を包むことでよりいっそう気持ちまでが引き締まります。こうしたことから新札を用いる方もいらっしゃるようです。

2.玉串の捧げ方について

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神道において、神前にお供えするものとして用いられるものに「玉串」があります。
例えば、神前結婚のほか各種式典やセレモニーなどで、祭壇の前にしつらえられた玉串案(玉串を乗せる祭壇)に神様への捧げものとして奉納します。
玉串とは、榊などの常緑樹に紙垂(かみしで)をつけたものです。
玉串を祭壇に捧げることを玉串奉奠(たまぐしほうてん)と言い、玉串の持ち方からすべて作法が決まっています。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)のしかたについては、こちらのページでイラスト入りでご説明しています。
※玉串奉奠(たまぐしほうてん)>>>
[はみだし知識]
初穂料の勘定科目(経理上の仕訳について)
初穂料を神社に納めた時に、経理上の勘定科目はどのようになるのでしょう。
※下記は一般的な仕訳の例です。詳しくは税理士などの専門家に確認または税務署に確認して下さい。
1)地鎮祭の場合の初穂料
…「建物」の取得価額に含めて処理。税区分は対象外
2)車のお祓いを受けた場合の初穂料
…原則として「寄付金」。税理士の考え方によっては、車を購入した時のお祓いは「車両費」にすることも(上記の建物と同じ考え方に基づく処理)。それ以外は(本来の処理の仕方とは違うものの)ごく少ない金額であり年間トータルでも金額が少なければ「雑費」で処理することも。
3)神社に、祭礼などに際して納める初穂料
…一般的には「寄付金」
4)神社参拝の際の初穂料
…基本的には寄付金。但し、本来の処理の仕方とは違うもののごく少ない金額であり年間トータルでも金額が少なければ「雑費」で処理することも。
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