目次
■ 面接とは?
ここでいう面接とは、就職試験や採用試験の時に行なわれる面接試験のことをさします。採用(求人)においては、ほぼ100%、何らかの面接が行なわれます。履歴書や職務経歴書といった書類上だけではわからない「その人の人物、人となりや人柄の一面」を見るためのものです。社員、アルバイト、パートなどいずれの職種でも行なわれ、合否を決める際に重要な役割を担います。面接は、グループ面接と個人面接とに分けられます。(一次選考、二次選考など、数次にわたる選考が行なわれるような場合には)グループ面接は初期の専攻に近い部分で実施され、最終選考に近いものは、個人面接である場合が大半です(最終面接)。また、グループ面接に関しては実施されない場合もあります。
面接試験の種類 | |
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1.グループ面接 | |
・同時に数人の面接試験を行ないます。応募者数人に対し、面接官も数人で実施します。 ・選考の初期段階(例えば一次選考など)で実施されることが多い面接です。こうした場合には人数を絞ることを目的にしている可能性が高いものです。面接官に好印象を持ってもらうこと及び印象に残ることが大切です。 | |
2.個人面接 | |
・応募者(求職者)1名に対し、面接官1名〜数名で面接を実施します。 ・選考の終盤(例えば最終選考など)で実施されることが多い面接です。場合によってはグループ面接を行なわず個人面接だけという場合もあります。積極性や熱意をアピールすることが大切です。 |
面接試験の重要性 | |
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1.マナーや態度のチェック | |
企業人として、また社会人としてふさわしい礼儀、マナー、態度が身に付いているのかをチェックします。 | |
2.熱意、人柄のチェック | |
仕事に対する熱意、情熱、やる気について、質問を通して判断します。 また、書類だけではわからない“人柄 ”の部分についても面談を通じて理解しようとします。 |
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■ 面接の服装とマナー
採用面接・就職面接では、その企業や団体の一員としてふさわしい人かどうかを判断されます。社会人としての基本的なマナーや服装も判断材料となります。1.最初の印象を大切に |
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服装やマナーで損をしないようにする。 |
・グループ面接は、選考の初期段階で行なわれることが多いため、ほんの些細なことで不利な判定をされないように、基本的な身だしなみやマナーなどはきちんと身につけておきます。 |
1-(1). ビジネスシーンにふさわしい服装かどうか | |
基本となる服装 | |
●スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、革靴を基本にします。 ●上着やズボンのしわをチェックし、きちんとアイロンまたはプレスをします。同じスーツを連続着用するとスーツの形がくずれやすいので、一日着用したらきちんと肩に丸みのあるハンガーにかけておきましょう。 | |
ワイシャツ | |
●襟や袖口は清潔なものを。また、きちんとクリーニング(またはアイロンかけ)したものを着用しましょう。サイズをきちんと計り、身体に合ったものを身につけてください。 ●無難なワイシャツの色は白です。ブルーは男らしさや精力的なイメージがありますが濃いブルーは面 接試験にふさわしくありません。 またピンクはお洒落なイメージがありますがこれも職種によっては面 接試験にはふさわしくないでしょう。顔色を明るく見せる方が好印象を与えるため、ダークなカラーシャツは控える方が良いようです。 ストライプのシャツは若々しさと知的なイメージがありますが、派手で目立つストライプのシャツの着用は人によってはイメージを損なうおそれがあり、注意が必要です。派手なものは避け、控えめなものをおすすめします。 ●カラーシャツは面接にはあまり向きませんが、カラーシャツを着る場合にはネクタイの中のカラーを1つ選び、その色の系統のシャツと合わせるとコーディネイトが簡単にできます。 | |
ネクタイ | |
●ビジネスシーンにお薦めなのは、ストライプ、ドット(水玉 )などです。 チェックや、全体に柄が規則的に配置されたものなども良いでしょう。 ●ネクタイを結ぶときのコツは、ベルトのバックルがネクタイの先で隠れるくらいの長さをめやすにして結んでください。 | |
ポケットチーフ | |
●ここ数年、急にポケットチーフが普及してきました。シャツの色とコーディネイトするだけで簡単にお洒落が楽しめます。その日のネクタイに使われているの色の中から一色を選んで、その色のポケットチーフを用いるのも良いでしょう。 ●シャツが柄物のときは、ポケットチーフはできるだけ無地か、細かい目立たない柄のものにすれば失敗はありません。シャツが無地で、ノーネクタイであれば、ポケットチーフも柄モノで楽しむこともできます。 | |
靴・靴下 | |
●ビジネスシーンでは、黒または茶色の靴を履きます。 ●白いソックスはNGです。スーツの色、靴の色に合わせてダークカラー(グレー、紺、黒、茶系など)の靴下を履きます。 靴下は必ず靴の色と合わせてください。 | |
髪型、腕時計、ビジネスバッグ | |
●一般的に就活の際には男女共に金髪はNGです。清潔感のある髪型を心掛けてください。 ●男性のヒゲについては(職種によりますが)きれいに剃ります。 ●腕時計については、あまりカジュアルすぎるものは避けます。 ●ビジネスバッグ、ショルダーバッグなどについても就職活動にふさわしいものを心掛けて下さい。書類を持参する場合に備え、A4サイズが収納できるものをおすすめします。 | |
クリエイティブな仕事の場合 | |
●一般的にクリエイティブな仕事の場合には、服装の自由度が高い職場と言えます。とはいえ、他の人に不快感を与えない服装を心掛ける必要があります。 ●襟や袖口は清潔なものを。また、きちんとアイロンがけ(またはクリーニング)したものを着用しましょう。 |
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1-(2). 基本的な挨拶や態度 | |
名前を呼ばれたら返事をする | |
●例えばグループ面 接などでは、面接会場と、控え室とに分かれて会場がセッティングされることが多いようです。控え室に待機し、名前を呼ばれたら、きちんと返事をして立ち上がるようにします。 ●面接を実施している最中にも名前を呼ばれたり、呼び掛けられたりします。返事の際にはきちんと聞こえるように声を出します。 | |
面接マナー | |
[入室] (1)入室の際にはノックを3回(または4回)します。 (※海外では4回が正式ですが、日本のビジネスマナーでは3回が主流です。2回はトイレなどで行なう空室チェックのノックとされます) (2) 中から「どうぞ」と声がかかってから「失礼します」とドアをあけます。 (3)ドアを開けたらおじぎをして中に入ります。一歩進んで氏名を名乗り、一礼します。椅子の近くに行くように案内されます。 (4)椅子の横で立ち止まり、一礼します。「どうぞ」あるいは「着席してください」と言われてから着席します。 [面接試験が終わったら] (1)終了と言われたら、着席の状態で「ありがとうございました」と声に出して挨拶し、一礼します。丁寧におじぎをしてください。 (そのあと、グループ面接の場合にはケースバイケースですが、立ち上がってからもう一度椅子のところで一礼することもあります。) (2)退室する前にドアの前で立ち止まり、身体の向きを変えて面 接官に「失礼します」と一礼します。 (3)ドアを開けて、身体が外に出たら、軽く礼をしてドアをしめます。 |
2.相手に好かれるようにする |
好印象をもたれるように心掛ける。 |
・ひとことで「好印象をもたれる条件」といっても難しいものです。ここはひとつ逆の発想から考えてみることにします。 「相手に悪い印象を与えてしまうような条件をなくす」ことから、正解へとアプローチしてみることにしましょう。 |
2-(1). 暗い表情、聞き取りにくい言葉は避ける | |
笑顔、明るい表情 | |
●暗い表情で、ぼそぼそと話す相手と同じ職場で毎日顔を合わせて一緒に働きたいと思いますか? やはり表情は明るく、笑顔で話すようにしましょう。話をするときには、質問者(相手)の目を見て笑顔で答えること。 意見を求められた場合にも笑顔で話すようにします。 | |
言葉や返事ははっきりと | |
● ぼそぼそと聞き取りにくい言葉を話す相手とはコミュニケーションがとりにくいものです。言葉や返事はハッキリと述べましょう。面 接では最も必要な部分です。 |
2-(2). 相手が質問や説明をする際には積極的に聞く姿勢を示す | |
うなずく、同意する、積極的に聞く | |
●お互いの会話がスムーズに進むためには、聞く姿勢も大切です。 面接官からの問いかけには、目を見て笑顔で返事をする、うなずく、声に出して同意するなど、積極的に聞く姿勢を示すようにします。 但し、わざとらしくならないように注意して下さい。 ●また、他の受験者が回答しているときもきちんと聞くようにします。 |
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■ グループ面接について
それでは、グループ面接についてもう少し詳しく説明します。グループ面接とは、上記で述べたとおり同時に数人の面接試験を行なうものです。応募者数人に対し、面接官も数人で実施します。
1.印象に残るようにする |
・グループ面接では、人数の絞り込みを目的とするため、面接官の印象に残るようにします。 ●体験談やエピソードはあなたの個性を表わす大切な話題です。失敗談や苦労した話も、時には成功談以上に印象に残ります。 ● 話が長過ぎると間延びしますので、要点を簡潔に伝えたり、具体的に伝えたりする練習をしておくと良いでしょう。 ●意見を聞かれた時に、前の人が理由→結論という順番で回答を述べたら、自分は先に結論を述べたあとで理由を述べて説明するなど、話の組み立てでインパクトを持たせるというのも効果的です。 ●身ぶり、手ぶりを使ったり、最初にポイントを説明したりする話法も効果的です。 |
2.グループ面接の注意点とポイント |
グループ面接ならではの注意点 |
・グループ面接では、個人面接とは異なる注意点があります。 |
2-(1). 自分の意見を述べる | |
●面接官の質問に対して回答しようとした答えが、前の人とたまたま同じというケースがありますね。たとえ同じ回答でも「同じです」とだけ答えるのはNGです。これでは目立たないだけでなく、自分の意見を持たない人だと判断されてしまいます。 面接官は自分の意見をしっかり言える人かどうかを見ています。 仮にほとんど同じ意見だとしても、 「私も先ほどの方と同じような意見ですが、◯◯◯◯だと思います」と、自分の言葉で意見をしっかり述べたのち、「なぜならば…」と理由を明確にしたり、「例えば…」と具体的な例を挙げたりするなど、自分だけの考えや提案などを付け加えるのがベストの回答です。 | |
2-(2). 他の応募者の批判をしない | |
●面接官の質問に対する答えが他の人と違う場合にも、他の応募者の意見を批判するのはあまり印象が良くありません。 | |
2-(3). 他の応募者の意見をしっかり聞く | |
●自分の意見をまとめるだけでなく、人の意見をしっかり聞くことも必要です。他の人の意見に対し、賛成・反対などのコメントを述べたり、自分の考えとの違いをきちんと述べたりする臨機応変な対応も求められます。 |
個人面接と共通する注意点 | |
・グループ面接に関しても個人面接と共通する注意点があります。 |
2-(4). 提出した書類(履歴書や職務経歴書、志望動機など)との整合性を | |
●事前に提出した応募書類の内容について質問されたとき 面接官の手元には提出済みの書類があります。記載した内容に関する質問をされた場合には、回答の辻褄が合わないことのないようにしてください。 |
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■ 個人面接について
個人面接は、ほとんどの採用試験において実施されます(または単に面接試験と言われます)。応募者一人に対し、面接官一名または数名で実施されます。1.適度な緊張感と落ち着きのバランスが大切 |
●個人面接の場合、あなただけに注目が集まります。 緊張するのは構わないのですが、キョロキョロと目が泳いだり、そわそわして落ち着きがないのはNG。また、小さな声で自信がなさそうな態度もマイナスイメージです。 ●面接官に対する敬意が感じられない態度はNG。 例えばあなたが学生ではない場合、転職や再就職に際し面接官のほうが年下のこともあります。年齢や性別に関係なく、どんな相手であっても、敬意を持って相手に接するようにします) ●体験談やエピソードはあなたの個性を表わす大切な話題です。失敗談や苦労した話も、時には成功談以上に印象に残ります。但し、取り返しのつかない大きな損害を与えた経験、人に迷惑をかけた経験談はマイナスイメージになります。 また、転職や再就職の場合、前職場に関する悪口を述べるのは、「不満ばかり言う人」と受け取られかねませんので注意して下さい。 ●自分の考えをわかりやすく伝える工夫をします。要点を簡潔に伝えたり、具体的に伝えたりする練習をしておくと良いでしょう。 |
2.個人面接の注意点とポイント |
個人面接ならではの注意点 |
・個人面接では、グループ面接とは異なる注意点があります。 |
2-(1). 考える時間はあまりない | |
●グループ面接では、回答の順番によっては他の受験者の意見を聞いたりしながら自分の意見をまとめることができるケースもありましたが、個人面 接では自分の考えだけで勝負しなくてはなりません。 想定される質問に即座に回答できるように、考えをまとめる練習をしておくと良いでしょう。 | |
2-(2). 知らないことに関する質問 | |
●面接官の質問の内容が、自分の知らない分野に関するものである場合、グループ面 接なら、他の応募者の回答がヒントになって思い出すことができたり、推理ができることもあります。 しかし、個人面接の場合には、自分だけの知識で回答しなくてはなりません。全く知らない内容であれば率直に「申し訳ありませんが、その件に関しては勉強不足です」と述べたり、「それは◯◯に関するお尋ねでしょうか?」と確認したりする方が、あなたの人柄が面 接官に伝わることもあります。 |
グループ面接と共通する注意点 |
・個人面接に関してもグループ面接と共通する注意点があります。 |
2-(3). 提出した書類(履歴書や職務経歴書、志望動機など)との整合性を | |
事前に提出した応募書類の内容について質問されたとき | |
●面接官の手元には提出済みの書類があります。記載した内容に関する質問をされた場合には、回答の辻褄が合わないことのないようにしてください。 |
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■ 面接でよく出る質問
下記は面接試験で良く出る質問の例です。内容を保証するものではありません。人事採用を担当した者として、参考例としてご紹介します。面接でよく出る質問 |
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前職の退職理由を教えて下さい。 |
最も良く聞かれる質問のひとつです。 会社都合による解雇の場合は、きちんとその旨をのべます。 また、契約期間満了などの理由も、きちんと伝えたい退職理由です。 自己都合による退職の場合には、自己中心あるいはワガママな理由で退職したと思われないように言い方に注意してください。 |
学生時代に学んだもの、または前職で身につけたものを述べてください |
実際の体験談などを通してあなたの個性が最も伝わりやすい質問のひとつです。 専門的な分野、専門的な技術でしか使われない用語を用いる時には、面接官が理解しやすいように説明をする配慮が不可欠です。 |
応募の動機を教えて下さい |
事前に企業研究をした上で臨みたい質問です。 ありふれた意見よりも、自分の言葉で率直な意見を述べるのがベストです 。 |
転勤があっても大丈夫ですか? |
大企業の場合にはこの質問が出てくることがあります。 (周知のこと或いは同意の上での応募であるとして、質問されないこともあります) |
自己PRをしてください |
自己PRを求められたら、下記を参考にして答えてみてください。 [自分の経験の中で、この仕事に活かせるものを探す] ・学校で学んだことでも、アルバイトやパートの経験の中でも、あるいは前職でも構いません。今回応募する仕事に活かせと思うものを述べます。 [自分の性格や個性の中で、この仕事に活かせるものを探す] ・自分の性格や個性の中で、この仕事に向いていると思える部分をについて答えます。 [この仕事に就いたらやってみたいことを探す] ・もしこの仕事に就くことができたら、こんなことがやってみたいという内容をピックアップしてみます。 [自信があるもの、自信のある分野を探す] ・この仕事に活かすことのできるもので、自信があるもの、自信のある分野、成功体験を述べます。具体的な物差しや数字を使うことは良いのですが、誇大・大袈裟な表現は避けるように注意して下さい。 |
何か質問はありませんか? |
・質問はありませんか?と聞かれた場合に「特にありません」と答えるよりも、何か質問する方が積極的な姿勢が伝わり印象が良いと思います。 全く質問が浮かばない場合には「実は◯◯についてお聞きしたかったのですが、先ほど頂いた説明で疑問が解消しました」と答えるのも良いと思います。 ・この質問をされない場合に「一つ質問をしてもよろしいでしょうか?」と、応募者から切り出すのもOKです。 ・質問内容には注意が必要です。待遇面(特に給与面)をいろいろと尋ねるのはあまり印象が良くありません。 |
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