結納・結婚のお祝いと「のし」 | ||||
一見どちらでも良さそうに思えるのし紙、のし袋には、 ・結びきり(二度とほどけないもの)、 ・蝶結び(何度も結んでほどけるもの) の2種類があります。 用途によって使い分けます。 結婚にかかわる一連の儀式(結納、結婚式、披露宴)のお祝いや贈り物に用いるのし紙、のし袋は、すべて、一度結んだらほどけない「結びきり」の水引きのついたのし袋、熨斗紙を使うのがマナーです。 別れる、離れる、ほどける…という意味から、簡単にほどいたり結んだりすることができる「蝶結び」ののしは結婚のお祝いにはふさわしくないと考えられています。 |
目次
[関連ページ] | |
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1.結納ののし・のし袋、結婚・結婚式・披露宴ののし紙・のし袋 前のページ | |
2.帯祝い、出産祝い、出産祝いのお返し、お宮参り、初節句、七五三、入園祝い、入学祝い、卒業祝い、就職祝いおよび、それらのお返し・内祝いのし・熨斗袋 | …のし2 |
3.長寿祝い (還暦祝い、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿など)、および長寿祝いのお返し・内祝いののし・熨斗袋 | …のし3 |
4.御中元、御歳暮、お見舞い、快気祝、新築祝い、開店祝い、栄転祝いなど、暮らしのお祝いおよびお返し・内祝いののし・熨斗袋 | …のし4 |
5.通夜、葬式、葬儀、四十九日、一周忌、初盆、法事その他、香典など不祝儀(御仏前、御霊前など)、お悔やみごと、不祝儀のお返し、香典返しののし・熨斗袋 | …のし5 |
[参考ページ] | |
・結婚祝いの品を贈る | |
・お祝いに花を贈る | |
・お祝いに祝電を送る | |
・結婚祝いの祝辞 | |
・礼状の書き方と文例 |
結婚のお祝い金を贈る | |
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ポイント | |
●結婚祝いののし袋は、中に入れるお祝い金の金額に合った装飾・紙質のご祝儀袋を使います。金額が少ないのにあまり豪華なのし袋を使うのはNGです。 ●お祝い金は、月収の5%程度ともいわれ、新郎新婦との関係が近い程、高額になります。金額のめやすは2万円〜10万円で、友人や会社関係の場合は3万円程度が一般的です。 【…お金のページへ】 ●慣例的には新札を包むのが一般的です。 | |
表書き・のし・水引き | 書き方の例 |
●表書き 寿・御祝・祝御結婚・ 御慶・御歓など。 ●のし つける ●水引 白赤・金銀の結びきり ・あわび結び(あわじ 結び)・老いの波など を。 【あわび結び,老の波】 |
結びきり |
※【結婚のお祝い金ののし袋についてもっと詳しく】 >> |
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結婚式当日のお礼 | |
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ポイント | 表書き・のし・水引き |
●結婚式当日は金額を段階別に分けたご祝儀袋を多めに用意しておきます。結婚式や披露宴でお世話になった人にお礼を渡します。 ●式場の係員への祝儀は、客数やお色直しの回数を考慮します。 ●受付や司会を引き受けてくれた友人にも、新居に招いたり新婚旅行のお土産を渡すなどのお礼をします。 | ●表書き 御祝儀・寿・お車代(仲人・主賓の車代)など。 ●のし つける ●水引 白赤の結びきりを。 |
お仲人さんへのお礼 | |
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ポイント | 表書き・のし・水引き |
●結納当日、祝い膳を出さない場合は酒肴料を包みます。 ●結納から挙式まで通してお願いしているなら、挙式後一週間以内に両家の親が手渡します。 | ●表書き 御礼・寿・御酒肴料・御車代など。 ●のし つける ●水引 白赤・金銀の結びきりを。 |
結婚のお祝いを頂いた場合のお返し | |
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ポイント | 表書き・のし・水引き |
●披露宴に招待しなかった方からお祝いをいただいたら、半額程度の品物をお返しするのがならわしです。 ●披露宴に招待していれば、引出物がお返しになります。 【お返しのページへ】 | ●表書き 内祝 ●のし ●水引 白赤・金銀の結びきりを。 |
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結婚祝いの品物 | |
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ポイント | |
●招待状を受け取ってから、挙式の一週間前までに贈ります。 ●挙式当日に品物を持っていくのは先方に迷惑をかけることになります。 どうしても事前に贈ることができなかった場合には、当日は目録だけにし、受付に渡します。モノは新婚旅行から戻った頃に、なるべく早く。 ●友人同士のグループなら、ちょっと高価な実用品を連名で贈ってみるのも良いでしょう。 【お祝いのページへ】 | |
表書き・のし・水引き | 書き方の例 |
●表書き 寿・御祝・祝御結婚・御結婚・御祝など。 ●のし つける ●水引 白赤・金銀の結びきり・あわび結び(あわじ結び)を。 【あわび結び,老の波】 |
あわび結び あわじ結び とも言う |
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結婚のお祝い金ののし袋と書き方 |
結婚のお祝い金は、相手に直接渡すのが正式なマナーですが、披露宴に招待された場合には当日に持参して受付に渡すケースが多くなっているようです。 市販ののし袋では、パッケージに入って販売されているため、袋の構造がどうなっているのかを調べるのは難しいかもしれませんが、結婚のお祝いののし袋は紙を二枚以上重ねて作ってあるものが正式です。一重のものは、水引きが印刷されたようなものでないとしても、略式としてお車代やちょっとしたお礼などに用います。 このページの冒頭で述べたように、奉書紙を使ってのし袋を作ることもできますが、基本的に、慶事は二重(二枚重ね)、弔事は一重です。 |
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結婚祝いのお金を贈る | |||||||||||||||||||||||
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ポイント | |||||||||||||||||||||||
●結婚のお祝い金は、本来は一週間前までに相手に直接手渡すものですが、最近はご祝儀袋に入れたものを披露宴当日に受付に預けるのが一般的です。 ●結婚のお祝いのお金を入れるときにはできるだけ新札を用意するのがマナーとされています。銀行などの金融機関で交換してくれます。もしどうしても用意できないときには、なるべくきれいなお札を入れましょう。 ●同僚や友人は2万、3万といった金額が良く用いられますが、兄弟姉妹などでは5万〜10万円を包むこともあります。お祝いの金額は新郎新婦とのおつきあいの深さや血縁の深さなどによって決めてください。 ●中包みにお金を入れて、金額を書きます。正式には筆で書くのですが、ペンでも良いでしょう。 漢数字で書くと以下のような表記になります。現在では普通 の漢数字で書く方も多くなって来たようです。 例えば3万円の場合には、 金三万円、 金参萬円、 金参萬圓などと書きます。 金額の後に「也(なり)」は、つけてもつけなくても構いません(右記参照)。
中に入れる金額に決まりはありませんが、4万円、9万円という金額は結婚祝にはNGです。 その他に中包みで用いる文字の書き方
●披露宴当日に受付に預ける場合は署名の前に、「本日はおめでとうございます」などの祝いの言葉を述べ、ふくさから出して相手から見て名前が読めるように向きを変え、両手で渡します。 ●事情があって披露宴に出席できない場合や、遠方などの理由で郵送する場合はご祝儀袋ごと現金書留封筒に入れて送ります。お祝いのメッセージや手紙を同封しましょう。 | |||||||||||||||||||||||
のし袋の書き方 につづく |
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結婚祝いのお金を贈る つづき | ||
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のし袋の書き方 | ||
白赤もしくは金銀の『結び切り』で ●のし袋の表書きは 「寿」または「御祝」が一般的。下段にはフルネームを書きます。 ●水引きの細工の立派なもの等もありますが、中に入れる金額を考えて、袋だけが立派にならないように袋のランクにも注意してください。 |
連名で結婚のお祝い金を贈る | |
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ポイント | のし袋の書き方 |
●職場や、友人達数名でお金を出し合ってお祝い金を贈る場合には、だいたい3名くらいまではのし袋に氏名を並べて書きます(連名)。 4名以上になる場合には「○○一同」などとし、のし袋の中に、全員の氏名を書いた紙を入れます。 【はみだしコメント】 筆者も実際におこなった例ですが、学生時代の友人たちと数名でお祝い金を出し合って、結婚祝いの品を贈ったことがあります(ひとり分のお祝い金では予算をオーバーしてしまう家電品を贈りました。商品の選択は新郎新婦に一任しました。)。 もちろん現金でも良いのですが、「記念に、形に残るもの」を贈りたかったからです。 品物を購入した残りのお金は、キリのよい金額にし、現金で披露宴当日に受付に持参しました。 この場合は「お祝い金」プラス「お祝いの品の目録」を受付に渡しました。 | ●夫婦連名の場合ののし袋の書き方 ●友人2名が連名で贈る場合の のし袋の書き方 ●職場で贈る場合ののし袋の書き方 |
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