社会人には体調管理も欠かせません。内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖、高脂血症といった病気が2つ以上合併した状態をさすメタボリック症候群、メタボという言葉もすっかりおなじみになってきましたが、最近は食事や運動で積極的に体質を健康な状態に維持しようという人が増えてきています。このページではメタボリックシンドロームについて一緒に勉強しましょう。
このページの内容 |
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1. メタボリック症候群とは? |
2. メタボリックシンドロームの診断基準 |
3. メタボリックシンドロームとタバコ |
2008年4月から特定検診、特定保険指導が始まりました。次のページ |
■2. メタボリックシンドロームの診断基準 | |
・家庭でできる管理 | |
・メタボリックシンドローム診断基準検討委員会による診断基準(日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本肥満学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の合同委員会)2005を以下に示します。 | |
・診断基準のうち、ウエスト周囲(腹まわり)と血圧は、家庭でも計測できることに注目してください。健康診断でBMI※ の数値が仮に低くても、腹まわりが基準値を超えていれば内臓脂肪型肥満と判定されます。 |
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■3. メタボリックシンドロームとタバコ |
・メタボリック症候群の人が喫煙する場合、心血管疾患になるリスクは、相乗的に高まるとされています。心当たりの方はまずは禁煙し、リスクの軽減をはかりましょう。 |
・「受動喫煙」という言葉をご存じでしょうか? 自分はタバコを吸わなくても、周りに喫煙者がいると、その喫煙者の影響でタバコの煙を吸うことになります。 これを受動喫煙といいます。 |
例えば、お父さんが一日に20本以上のタバコを吸う場合、子供がぜんそくにかかる確率は禁煙家庭の1.5〜2倍、妻(お母さん)の肺がん死亡率は、禁煙家庭の2倍にのぼるそうです。 |
さらに職場では、喫煙者の周りにメタボリック予備軍の人たちが沢山いるわけで(例えば40歳代以上の男性の40%以上がメタボリック症候群の予備軍とされています)、ご自身の健康のためだけでなく、職場の全員の健康のためにも、ぜひとも禁煙、分煙を推進していきたいものです。 |
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[タバコの有害物質] | ||
・タバコには4000種類以上もの化学物質が含まれていますが、そのうち有害物質は200種類以上、発ガン性物質は約60種類とされています。 | ||
・こうした物質の中で特にメタボリック症候群の人のリスクを高めるのは、ニコチンと一酸化炭素です。 ニコチン、一酸化炭素により血圧の上昇、血液のドロドロ化がすすみ、心血管疾患になるリスクは非常に高くなります。 | ||
タバコの含有物のうち、特にメタボリック症候群の人にとって有害な物質 | |
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タバコの有害物質のうち、特にメタボの人にとって有害とされる物質は下記の2つです。 | |
ニコチン | |
・ニコチンは毛細血管に吸収されます。特に煙にして吸い込む方法では非常に吸収がされやすくなります。 ・ニコチンが身体に及ぼす影響としては、抹消血管の収縮と血圧の上昇、心泊数の増加などです。血管の内壁にダメージを与え、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取り込みやすくし、動脈の壁に浸透しやすくします。 | |
一酸化炭素 | |
・一酸化炭素は体内で血液中のヘモグロビンと結びつきます。 ヘモグロビンは本来酸素を体内に運ぶ働きがありますが、一酸化炭素と結びついてしまうため、慢性の酸欠状態をおこします。これにより血液中の赤血球が増加するため、血栓ができやすくなります。 また、ヘモグロビンと結合した一酸化炭素はHDLコレステロール(善玉コレステロール)を 減少させ、動脈硬化を促進します。 | |
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