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 香典返しの辞退のしかたとお礼状のページ。香典の返礼品・香典返しを辞退する場合には、香典袋の裏面に住所氏名を書く際にその左脇に書くか、中袋に書く、あるいは一筆箋などに書いて香典袋の中に入れます。
 ここでは香典返しを辞退する場合に、失礼のない手紙・一筆箋の書き方、香典袋に書く場合の住所・氏名欄の書き方・文例を画像付きで解説します。 また香典返しを辞退された方へ遺族が出すお礼状の書き方・文例・例文も紹介。香典の金額が少ない場合や連名の場合のお返しのマナーについても説明します。
………このページの内容………
1. 香典返しは辞退してもいい?香典返しの辞退のしかたは?
2. 香典返しの辞退 一筆箋の書き方・文例
3. 香典返しの辞退 香典袋・のし袋の書き方・文例
4. 香典返しを辞退したい 手紙の書き方・文例
5. 香典返しを辞退した方へ 遺族からのお礼状 文例・例文
6. こんなとき香典返しは必要?
①香典の金額が少ないとき
②会社・職場などで少額ずつ出し合って連名で香典を頂いたとき
③故人の遺志を尊重したいとき
④香典返しを辞退したいという意思表示があったとき
[参考情報]
※職場、会社の香典返し>>>

1.香典返しは辞退してもいい?香典返しの辞退のしかたは?

香典返しは辞退しても構わないのでしょうか?と良く質問されます。
もともと香典には、故人を悼む供養の気持ちのほかに、遺族に対して「家族の急逝に伴い通夜・葬儀で必要となった急な出費に対する相互扶助の意味合い」があるとされます。本来はお返しを望むものではないのですが、実際にはお礼の気持を込めて香典返しが送られています。

こうしたことから、香典返しは辞退しても構いません。例えば以下のようなケースが考えられます。

【香典返しを辞退するケース】
故人が一家の大黒柱で、未成年の子供と妻だけが残されるような場合には少しでも生活費、養育費、学費の足しにして欲しいとの思いから辞退する
会社・職場などで少額ずつ出し合って連名で香典を包んだため、各自が出した金額はわざわざお返しを用意して頂くほどの金額ではない

などです。こうした場合には香典返しを辞退したい旨を遺族に伝えます。
辞退のしかたは以下のとおりです。
香典返しの辞退のしかた
以下のいずれかで、香典返しを辞退したい旨を伝えます。
1. 香典袋の中に、香典返しを辞退する旨を書いた一筆箋などを入れる[書き方>
2. 香典袋の中袋の表面または裏面、住所氏名の左脇に書く
3. 一重のタイプの香典袋なら、香典袋の裏面の住所氏名の左脇に書く[書き方>
4. (香典を送るのなら)香典に添えるお悔やみの手紙・お悔やみ状に書く
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2.香典返しの辞退 一筆箋の書き方・文例

香典返しを辞退したい時には短い一文を一筆箋に書いて、香典袋の中に入れます。下記に書き方と例文を紹介します。
香典返しを辞退する一筆箋の書き方

香典返しを辞退するときの一筆箋

一筆箋の書き方例です。一筆箋には、
 ・宛名
 ・本文
 ・差出人
の順で書きます。

一筆箋は6行のタイプと5行のタイプが市販されています。見本画像は6行のタイプです。もし5行の一筆箋をお使いになる場合には差出人までが5行におさまるように短文の例文を参考になさってください。

[文例]
「心よりお悔やみを申し上げます。勝手ながらお返しのご配慮は不要でございます。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます」

「心よりお悔やみを申し上げます。お香典返しは辞退させて頂きます。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます」
「心よりお悔やみを申し上げます。なお、お香典返しにつきましては辞退させて頂きます。何卒ご了承の程お願い申し上げます」など。

[短文の場合の文例]
「心よりお悔やみを申し上げます。なお、勝手ながらお返しのご配慮は不要でございます」
「心よりお悔やみを申し上げます。なお、勝手ながらお香典返しは辞退させて頂きます」など。

【濃墨?薄墨?】
できれば、香典袋の表書きと同じように薄墨を使います。小さな文字を毛筆で書くのが苦手な場合には万年筆やボールペンで書きます。ちなみに、最近では万年筆のインク色にも薄墨を彷彿とさせるインク色や、ボールペンにもグレーが市販されています。新しく買うのならボールペングレー(ジェルインク)が価格的に手頃でオススメです。手元にグレーがない場合には黒インク(できれば細字)の万年筆またはボールペンを使います。

※参考情報…四十九日までは香典袋は薄墨で書きます。四十九日までは涙で文字が滲むという意味で薄墨を使います。>>>
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3. 香典返しの辞退 香典袋・のし袋の書き方・文例

簡単に書きたい時には、香典袋の裏面に直接香典返しを辞退したいと書きます。下記に書き方と例文を紹介します。
香典返しを辞退する 香典袋の裏面の書き方

香典返しを辞退するときの香典袋裏面の書き方

香典袋に直接、香典返しを辞退しますと書く場合の書き方例です。
書く位置は住所氏名を書いた場所の左脇です。

見本画像では、住所氏名を中央に書いた場合と左面に書いた場合の書き方例です。
香典返しを辞退をしたいという文章は短くて構いません。


[短文の場合の文例]
「お香典返しはご辞退申し上げます」
「お返しのご配慮は不要でございます」
など。

【濃墨?薄墨?】
できれば、香典返しを辞退したいという一文も香典袋の表書きと同じように薄墨を使います。小さい文字を毛筆で書くのが苦手な場合には万年筆やボールペンで書きます。ちなみに、最近では万年筆のインク色にも薄墨を彷彿とさせるインク色や、ボールペンにもグレーが市販されています。新しく買うのならボールペングレー(ジェルインク)が価格的に手頃でオススメです。手元にグレーがない場合には黒インク(できれば細字)の万年筆またはボールペンを使います。

※参考情報…四十九日までは香典袋は薄墨で書きます。四十九日までは涙で文字が滲むという意味で薄墨を使います。>>>

4. 香典返しを辞退したい 手紙の書き方・文例

例えば、遠方に住んでいるなどの理由で通夜・葬儀に参列できない場合や、訃報を後から知った場合などに、お悔やみの手紙・お悔やみ状を添えて香典を郵送することがあります。

もし香典を辞退したい場合に使える文例を紹介します。

※一般的なお悔やみ状・お悔やみの手紙の書き方はこちら>>>

[香典を辞退するときのお悔やみの手紙の文例]
個人が出すお悔やみ状
※ふつうは縦書きです。ページ構成の都合上、横書きにしています
ただし、親しい間柄の場合には、横書きで出すこともあります。 
 ご母堂様の訃報に接し、ただ驚いております。◯◯子さんのお気持ちを思うと胸がつぶれる思いがいたします。
 本来であればすぐにでも駆けつけてお悔やみを申し上げたいところですが、遠方のためままならず、まことに申し訳ございません。
 ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げますと共に、私も故人のご冥福をお祈りしたいと存じます。些少ながら心ばかりのものを同封いたしました。 御霊前にお供えいただければと存じます。
 なお、勝手ながらお返しのご配慮は不要でございます。何卒ご了承下さい。
 まずは略儀ながら書中をもちましてお悔やみを申し上げます。

上記の文中に出てくる「ご母堂様」は、おかあさんという意味の敬語です。
お悔やみの手紙で使われる代表的な敬語(尊称)は以下の通りです。

【手紙で使われる尊称・敬称】
・父→お父様、ご尊父様、御尊父様、御父上、お父上、父上様、御父君、お父君
・妻の父→御岳父様も使われることがあります。
・母→お母様、ご母堂様、御母堂様、御母上、お母上、母上様、御母君、お母君
・妻の母→御岳母様も使われることがあります。
・祖父→おじい様、お祖父様、御祖父様、御祖父君、祖父君
・祖母→おばあ様、お祖母様、御祖母様、御祖母君、祖母君
・夫→ご主人様、御主人様、御夫君、旦那様、(名前)様
・妻→奥様、御奥様、ご令室様、御令室様、奥方様、御奥方様、御令室、御令閨様、ご令閨様、(名前)様
・息子→お子様、ご子息、御子息様、御子様、ご長男様、御長男様、ご次男様、御次男様、(名前)様など。
・娘→お子様、ご息女様、御息女様、御嬢様、御令嬢、御令嬢様、ご長女様、御長女様、ご次女様、御次女様、(名前)様など。

・兄→お兄様、御兄様、兄上様、御尊兄様、御兄君、(名前)様など
・姉→お姉様、御姉様、姉上様、御尊姉様、御姉君、(名前)様など
・弟→御弟様、弟様、御弟君、(名前)様など。
・妹→御妹様、妹様、御妹君、(名前)様など。
・孫→御孫様、お孫様、(名前)様など。

5. 香典返しを辞退した方へ 遺族からのお礼状 文例・例文

香典を辞退した相手に対しては、必ずお礼状を送ります。
下記に、遺族が香典返しを辞退した相手に送るお礼状の文例を紹介します。

※香典返しに添える一般的なお礼状の書き方はこちら>>>

[香典を辞退した相手に送るお礼の手紙の文例]
香典を辞退した相手に対し、香典返しを完全に無しにするのか、それとも「気持ち」程度のお返しをするのかは、遺族で相談して決めます。下記は香典返しをやめた場合の例です。
文例は2例あります。文例1の方が一般的にお使いいただけます。

※ふつうは縦書きです。ページ構成の都合上、横書きにしています
ただし、親しい間柄の場合には、横書きで出すこともあります。 
【文例1】

拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
先般 亡父 見本史郎儀 永眠の際はご多忙中にもかかわらずわざわざご会葬を賜り且つご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして本日四十九日の法要を滞りなく相済ませました
つきましては早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます

なお 返礼不要とのお心遣いまことに有難く 心より感謝申し上げます

家族と相談し お言葉に甘えて故人が好きだった薄桃色のスイートピーを霊前に供えさせていただきました 茲に改めてご報告申し上げます

 今後とも変わらぬ御厚誼のほど何卒宜しくお願い申し上げます
     敬具    
 平成◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本太郎
親族一同
【文例2】

拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます
先般 亡夫 見本一郎儀 永眠の際はご多忙中にもかかわらずわざわざご会葬を賜り且つご鄭重なる御厚志を賜り有難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして本日四十九日の法要を滞りなく相済ませました
つきましては早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます

なお 返礼不要とのお心遣いまことに有難く 心より感謝申し上げます

家族と相談の上 お言葉に甘えさせて頂くことにいたしました
頂いた御厚志を霊前に報告し 子供たちを一人前にすることを故人の供養とさせていただきたいと存じます 何卒ご諒承賜りますようお願い申し上げます

これからも変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます
     敬具    
 平成◯◯年◯◯月◯◯日
〒□□□−□□□□□ 住所
喪主   見本花子
親族一同

6. こんなとき香典返しは必要?

以下のような場合、香典返しは必要なのでしょうか1つずつ解説します。
①香典の金額が少ない相手には
②会社・職場などで少額ずつ出し合って連名で香典を頂いたときは
③故人の遺志を尊重したいときは
④香典返しを辞退したいという意思表示があったときは
[こんな時香典返しは必要?]
①香典の金額が少ない相手には
たとえ香典の金額が少なかった場合でも金額の多寡に関わらず、香典返しをするのが一般的です。
②会社・職場などで少額ずつ出し合って連名で香典を頂いたときは
少額ずつ出し合って頂いたお香典に対するお返しは、以下の2とおりの中から遺族で話し合って決めます。

A.「皆さんでお召し上がり下さい」という形で、小分けできる菓子折りを用意します。できれば葬儀通夜が終わり落ち着いた頃に会社職場などに持参してお礼の挨拶をします。
B.少額の香典返しを(赤字になる形ですが)頂いた人数分お返しします。
③故人の遺志を尊重したいときは
故人が生前から
「少しでも子どもの学費の足しにしてほしい」
「◯◯財団に寄付してほしい」
「家族の◯◯さんの治療費の足しにしてほしい」
などと強く希望していた場合には、葬儀に関わる諸費用を少しでも節約して故人の希望をかなえるための費用に充てることがあります。その場合は香典返しの品を用意した上で、品物に添える「お礼状・忌明けの挨拶状」の本文中で「なお、故人の希望で御厚志の一部を◯◯に充てさせて頂きました。何卒ご了承賜ります様お願い申し上げます」などと書き添えます。
④香典返しを辞退したいという意思表示があったとき は
香典を辞退した相手に対し、お気持ちをありがたく受け止めて香典返しを完全に無しにするのか、それとも「気持ち」程度のお返しをするのかは、遺族で相談して決めます。もし「気持ち」程度のお返しをする場合の予算は、半返し(頂いた香典の1/2〜1/3程度とされます)にこだわらず少額で構いません。お茶、お菓子、石鹸など少額でも使えるもの消費できるものを。
参考ページ
※香典返しに添えるお礼状は>>>
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