ガス代・水道代・電気代の節約》料金・方法・アンペア・暖房・お風呂トイレ

電気・ガス・水道代の節約と倹約のページ。
企業職場・事業所においても、一般家庭においても地球温暖化対策が求められるようになりました。このページでは省エネの代表例として冷房・暖房(エアコン)、冷蔵庫などの電気代・ガスの節約と、風呂などの節水による水道代等の例を挙げ、水道光熱費の倹約についてご紹介します。

■1.節約・倹約について

節約、倹約という言葉を良く耳にするようになりました。
無駄な部分を省くことを節約と言います。また、無駄を省いて出費を減らす行為のことを倹約と言います。
このページでは、必要な部分を削るのではなく、無駄や余分と思われるものを省く節約や倹約についてご紹介したいと思います。
節約・倹約の例

節約・倹約の例

説明

1. 水道光熱費の節約・電気代、ガス代、水道料金の節約のことをさします。このページで説明したいと思います。
2. 食費の節約・食事代の節約のことをさします。別 のページで説明したいと思います>>>
3. 節税・税金を節約することをさします。
所得税や法人税のほか、固定資産税、相続税などの節税があります。
4. 貯金・無駄 を省いた分を貯金することをさします。別のページでご説明したいと思います>>>

■2.ガス代、ガス料金の節約

まずはガス料金から見直してみたいと思います。
先日、NHKで、(冬場の)正しい入浴法について紹介している番組(ためして●ッテン2009.1月)」を見ました。
寒い時期はどうしても熱いお風呂に入りたくなったり、身体を芯から温めるために長く湯舟につかっていたくなったりするのですが、入浴中に死亡する人が増えているそうです。その時に紹介されていた「健康のための入浴法」は、ガス代の節約にもなるそうですので、合わせてご紹介します(下記4にて紹介中)。
ガスの節約に役立つポイント
ガス代の節約に役立つこと捕足説明
▼お風呂のガス料金
1. 冬場は、シャワーで済ませるよりも浴槽につかる方がガス代を節約できる。
  夏の短時間のシャワーなら、湯量が少なくて済み、シャワーの方が節約になる可能性もある
2. 家族の人数が多い家庭ではシャワーよりも浴槽につかる方がガス代を節約できる。
  湯量が少なくて済むため、ガス料金を節約できる
3. 寒い日には、残り湯の追い焚きする方が、水から沸かした湯を新しくいれるよりもガス代を節約できる
 目標の温度まで上げるための熱量が少なくて済み、ガス代の節約になります。
4. 冬でも湯舟の湯の温度は40度をめやすにするのが健康に良い。
熱い湯が好きな人は最初に浴槽の湯を少なめにしておき、入浴直前に43度くらいのシャワーを浴槽(バスタブ)に3分ぐらい注ぎ入れ、浴室内の空気をあたためる。入浴時にお湯の温度が40度になるようにする。

※NHKの番組より
 冬場に熱いお湯が好きな人が多いが、健康のためには40度くらいが望ましい。
身体が温まったという満足感を得るためには、浴室内を温かい蒸気で満たすことで、熱いお湯に入浴したのと同じくらいの満足感が得られる。また、最終的にはお湯の温度が高い状態で入浴するよりもガス代の節約になる。
5. 家族全員がトータルで要する時間を短くする
 数人が交代で入浴する場合は、間隔をあけず、前の人が出たらすぐに次の人がはいるようにすると、湯舟の湯が冷めにくく、追い焚きの回数が減ります。
6. 浴槽を使っていない時にはきちんと浴槽に蓋をする
 湯舟の湯が冷めにくく、追い焚きの回数が減ります。
蓋とプラスして使うと更に効果的な「保温シート」というのも販売されています。お湯の上からシートを敷き、冷めにくくするというものです。
7. 給湯ができず、沸かすタイプのお風呂の家庭では、昼間のうちに水を張っておく
 水から沸かすタイプのお風呂のご家庭では、昼間(午後)のうちに水をはっておく方がお得です。夜間や早朝よりも水温が高いことが多く、目標の温度まで上げるための熱量が少なくて済み、ガス代の節約になります。
ガスの節約に役立つポイント(つづき)
▼ガスコンロのガス代(調理・台所で使うガス代)
1. 調理に時間がかかるものや、少量のものは電子レンジを活用
  料理の下ごしらえや少量の温めものなどには、電子レンジを使った方がお得な場合があります。
1杯分のホットミルクの温めなどは、ミルクパンを使ってガスで温めるよりもマグカップを電子レンジであたためる方が、調理器具の洗い物が減るだけでなく、ガス代より電気代の方が安く済みます。
 
2. 鍋をガスコンロにかける時は、鍋底よりも火がはみ出ないようにする
  炎が鍋底からはみ出る分はロス分となってしまいます。適切な大きさの炎になるよう、ガスコンロの火力を調節します。
「はみ出るよりは中火」を心掛けるだけで随分節約になりますよ。
 
3. 圧力鍋を活用する
  圧力鍋を使うと、超理時間が飛躍的に短くなります。煮込み料理のようにガスを長く使う献立には圧力鍋を賢く利用してみましょう。
 
4. 手袋を活用し、洗い物をする時に使うお湯の温度を下げる
  冬場の食器洗いには、ついお湯を使いがち。
これは筆者が実際にやっている方法ですが、手袋を活用すると、意外と水温が低くても耐えられます。毎日の洗い物の水温を下げるだけでガス代の節約になりますよ。
 
番外1)油の強い洗い物は拭き取ってから洗う
  揚げ物の後片付けの時など、油が大量についた洗い物は拭き取ってから洗うと水道代やガス代の節約になります。
 
番外2)食洗機を活用する
  お湯を使い大量に洗い物をするような家庭では、食器洗浄機を使うとガス代だけでなく、水道代もかなり違ってくるようです。
実際に使ってみるとびっくりです。一人暮らしで洗い物が少ない人の場合は使わなくても良いと思います。
 
番外3)プロパンガスよりも都市ガスの方が一般的に料金が安い
  都市ガスの方が一般的にガス代が安いようです。もし変更や選択が可能であれば検討してみてください。
 

■3.電気代、電気料金の節約・節電

使っていない家電品はまめにスイッチを切る、といったプチエコは、みなさんすでに実施しておられることと思います。それにしてもエアコンを使う季節には、電気代が膨らんでびっくりしますよね。
この機会に電気代を見直してみるのも良いと思います。
電気・電気代の節約に役立つポイント
電気代・電気の節約に役立つこと捕足説明
▼調理・台所で使う電気代
1. 残りのご飯は、炊飯器で長時間保温にしておくよりも冷凍保存し、食べる時に電子レンジで温める方が電気代がかからない
 

お使いになっている炊飯器のタイプや年式、大きさによっても異なりますが、4時間〜12時間の保温で、新たにもう一回炊飯したのと同じくらい電気を消費します。
残ったご飯は、小分けして冷凍し、食べる時に温めて食べた方が電気代がお得ですし、においも色もつかず、おいしく食べられます。

 

2. 電気ポットは、思ったより電気代がかかる。少量ならガスコンロで沸かすよりも電子レンジを使うのが安い。
(職場でもできる節約です)
  電気ポットは電気代が結構かかります。電気ポットはいろんな人が頻繁にお湯をつかう事務所みたいな環境ならすぐにお湯が使えて便利ですが、一日に何回かしかお湯を使わない場合にはその都度沸かす方が安くなります。それも少量ならガスコンロで沸かすより電子レンジの方が安く済みます。
一人暮らしの人なら、一旦沸かした湯を魔法瓶タイプの保温容器に入れるのも良いですね。
 
3. 換気扇は常にきれいに掃除しておきます。
  換気扇が汚れて回転抵抗が大きくなると電気代がよけいにかかります。常に綺麗にしておきましょう。
 
▼暖房・冷房・エアコンの電気代の節約
1. 新製品に買い替える
  今は、省エネタイプのエアコンが出ています。
買い替えるだけで目に見えて電気代が減ります。
2. エアコンを扇風機と併用する
(職場でもできる節約です)
  部屋の空気を撹拌することにより、エアコンから出た冷気、暖気が部屋中に行き渡ります。
筆者も実際に使っていますが、温度計を買って来て扇風機の場所や風向きをいろいろと試してみるのがコツです。
3. エアコンの風向きと風の強さをきちんと使い分ける
  エアコンの風の向きを夏と冬とでは変えると良いでしょう。冷たい空気が下に行くので、夏は水平に。冬は下向きにします。
4. カーテンを活用したり、隙間に目張りをしたりする(につづく)
電気・電気代の節約に役立つポイント(つづき)
▼暖房・冷房・エアコンの電気代の節約(つづき)
4. カーテンを活用したり、隙間に目張りをしたりします。
  隙間の目張り用のテープが市販されています。入り口ドアの下の方にある隙間、窓の引き戸の隙間などに使用し、エアコンの暖房効率、冷房効率をあげることにより電気代を節約します。
筆者はホームセンターで目張り用のテープを買ってきました。結露しやすくなることと、隙間テープ耐久性については一考を要します。使う前によく考えてください。

カーテンについては、上下左右の隙間がなるべくなくなるよう、ジャストフィットのサイズのものを用います。

夏場はブラインドを使ったりカーテンを使うだけでエアコンのききかたが違って来ます。
5. 他の暖房器具と併用する。
  エアコンは非常に電気を使うため、冬場の暖房器具は他のものと併用する方が電気代がお得になる場合が多いようです。

部屋の温度を3度低くし、必要な部分だけ足もとをホットカーペットで温める等の使い方が良いと思います。
半面ずつの使用ができたり、室温を検知し、カーペットの温度を調整する省エネモードがついている賢いタイプの商品もあります。
6. 設定温度を一度でも見直す
  エアコンは非常に電気を使うため、設定温度を一度変更するだけでも年間に換算すると電気代がずいぶん節約になります。

省エネルギーセンターで推奨しているのは、夏場の冷房28度、冬場の暖房20度です。

筆者の職場では、エアコンと扇風機を併用していましたが、それだけではなかなか快適とはいきません。衣服での調整は絶対に必要ですね。
7. フィルターをこまめにきれいにする
  エアコンのフィルターは汚れがちですが、こまめにキレイにすると電気代が節約できます。古い機種でも確実に効果があがります。
▼冷蔵庫の電気代の節約
1. 詰め込みすぎない
  庫内を効率良く冷やすために、冷気が循環できるようにする必要があります。冷蔵庫内にものを詰め込み過ぎないことが電気代の節約になります。
 
2. ドアを長時間開けない。 ドアの開閉は最小限とする
  庫内の冷気を逃がさないために、冷蔵庫のドアの開閉は最小限にします。
とはいえ冷蔵庫を開け閉めしないわけにはいかないのですが、そんなときは何度も何度も開け閉めするよりも、ドアを一度あけて、まとめて用事を済ませる方が良いようです。
冷気を逃がさないように、ドアの内側にカーテンをさげておくという方法も知られていますね。
 
3. 新製品に買い替える
  今は、省エネタイプの冷蔵庫が出ています。
冷蔵庫は、まさに365日、コンセントに差しっぱなしにするものなので、省エネタイプの新製品に変えるだけでかなり電気代が安くなります。特に古い冷蔵庫を使っている方なら、買い替えるだけで目に見えて電気代が減ります。
 
4. 冷蔵庫の置き場所は周りのスペースをきちんと取る
  冷蔵庫の奥行き、周囲や壁からの距離を考えて設置すると冷蔵庫の熱効率が上がり、電気代の節約になります。
 
▼温水洗浄機付き便座(トイレの節電)
1. 長時間外出する時や、寝る前には便座の暖房を切る
 

暖房便座の電気代がバカにならないことをご存じでしょうか?
熱を逃がさないように、使用後は蓋を閉めるだけでも電気代が節約できます。
また、寝る前など、長時間使わない時は便座の暖房を切るようにしましょう。

 

2. 省エネタイプの機種に交換する
  もし買い替えを検討しているなら、省エネタイプのものが沢山出ています。
お湯については、瞬間的に沸かすタイプと、沸かしたお湯をためておくタイプがあります。
また、便座についても瞬間的に温めるタイプがあり、トイレの電気代の節約になります。
▼その他の電気代
1. 電球(電灯)を省エネタイプに交換する
(職場でもできる節約です)
  インバーター内蔵、電球型蛍光灯など省エネタイプの電球が各種出ています。LED照明には電気代が安くなり長もちするタイプのものがあります。交換時には省エネタイプを選ぶようにしましょう。
2. 新製品に買い替える
  今は、省エネタイプの製品が各種出ています。エアコン、冷蔵庫をはじめ、省エネという観点から新しい製品に買い替えるのも良いと思います。

省エネ商品の目印となるのは、家電製品に貼られた「省エネラベル」です。その他に目印となりそうなキーワードとしては 「インバーター」「待機電力が少ない」などです。

加湿器もインバーター付きの省エネタイプが発売されましたね。
3. 待機電力をおさえる
(職場でもできる節約です)
  コンセントを入れておくだけで電気を少しずつ使っている…というのは、最近では皆さんご存じですね。使わない時はコンセントを抜きましょう!
… でも、コンセントを抜いたり差し込んだりというのはとても面倒ですし、何度もやっているとプラグもコンセントも傷んでしまうような気がしませんか?
そこで筆者が実際に使っているのは、手でオンオフができるスイッチ付きの電源タップです。個別にスイッチがついているたいぷもありますし、一括タイプなら、スイッチひとつで一度にいくつかの家電品をオフにできます 。
4. アイロンはまとめてかける
  何回かにわけてアイロンがけするよりも、一度にまとめてアイロンがけした方が電気代が節約できます。
ハンカチなどは、あて布として使うだけでしわがとれますし、スイッチを切ったあとの余熱だけでもしわがとれます。
もちろん、しわにならないように干すことも大切ですね。

子供が生まれたのをきっかけにアイロンが必要なハンカチをやめて、アイロンが不要な小さなハンドダオルにしたという友人がいます。小さなタオルもいろいろ販売されていますね。
5. 家中のすべてのフィルターをきれいにする。
  家の中を見回すと、フィルターが使われている家電製品が多いことに驚きます。
エアコンのフィルターについては上で述べましたが、「きれいにするだけで電気代の節約に繋がるフィルター」は他にもあります 。
・衣類乾燥機のフィルター
・掃除機のフィルター
・空気清浄機のフィルターなど。
電力会社との契約を見直す
(契約アンペアを下げる) (職場でもできる節約です)
  [電気料金について]
電気代の支払いは、「基本料金」+「使用量に応じた料金」になります。
基本料金は、契約アンペア数によって変わるため、契約アンペア数が高ければ、電気代も高くなります。マンションなどでは、一律にアンペア数が設定されてしまっていることもあります。一人暮らしの方などは一度ご自宅の契約アンペア数を見直してみることも電気代の節約になります。

万一すぐにブレーカーがおちる症状を繰り返すようなら、もとの契約に戻した方がよいでしょう。

■4.水道代、水道料金の節約(水不足の対策にも)

目に見えるからわかりやすいのが「水の量 」です。
金額的には電気代などとくらべると小さいのですが、日頃から取り組みやすい節約だと思います。
水道代・水道料金の節約に役立つポイント
水道代・水道料金の節約に役立つこと捕足説明
▼調理・台所で使う水道代
1. 食器洗浄機を使う
  食器洗浄機を使うと、洗い物が多いご家庭では、流水で洗うよりも水道代がかなり節約できます。

洗い物の少ない方、一人暮らしの方の場合には、あてはまらない可能性があります。
2. 洗い物はつけ置きカゴを利用する
  食洗機を使っていないご家庭では、洗い物の際に流水だけに頼らず、つけ置き洗いをすると節水になります。
▼お洗濯時の水道代の節約
1. 風呂の残り湯を使う
  風呂の残り湯をお洗濯に活用するというのは、今や常識になっていますね。毎日のことなので、かなりの節約になります。

入浴剤をお使いの方は洗剤との相性に注意して下さい。
2. まとめ洗いをする
  特に一人暮らしの方は、少ない洗濯物を毎日洗うよりも、2日に1回などのように、回数を減らした方が水道代も電気代も節約できます。
3. 新製品に買い替える
  今は、節水タイプの洗濯機が出ています。
余裕がある方は買い換えも良いでしょう。
▼お風呂の水道代の節約
1. 家族が多い場合は、シャワーで済ませるよりも浴槽につかる方が水道代を節約できる。
  夏の短時間のシャワーなら、湯量が少なくて済み、ガス代もあまりかからずシャワーの方が節約になる可能性もある
2. シャワーヘッドを節水タイプに変える
  水圧を調整することにより、少ない水量でも快適にシャワーを楽しめます。
シャワーを多用するご家庭では、ヘッドを交換すると良いでしょう。
3. 給湯タイプの場合は、タイマーを使う
  お風呂での節水は水道代の節約に役立ちます。湯量を適量にするために、タイマーを使うと良いと思います。
4. 残り湯を有効に使う
  お風呂での残り湯を、洗濯、庭の水やりなど、他の用途にも使用します。
▼トイレの水道代の節約
1. 給水タンクに水を入れたペットボトルを入れる
(機種によってはあまりおすすめしません)
  水洗トイレの給水タンクに、水を入れたペットボトルを入れるという簡単で有効な手段です。
しかし、機種によっては不具合の原因となることもありあまりおすすめしません。小さいペットボトルから試してみて下さい。
2. 新製品に買い替える
  今は、節水タイプの水洗トイレ用機器が出ています。
余裕がある方は買い換えも良いでしょう。
▼その他の水道代の節約
1. 雨水の利用
  庭の水撒きや、洗車などに雨水を利用するのも水道代の節約になります。
筆者はマンション住まいなので使用した経験はありませんが「雨水タンク」という形で市販されているものもあります。自作だと難しそうですが、ドラム缶タイプの立派なものから50Lくらいの、雨樋(あまどい)に装着する簡単なものも出ています。後者ならDIYでできそうですね。