「エアコンの節電・省エネ対策・企業」会社・工場・除湿・設定温度・夏・冬

■ 6. 企業におけるエアコンの省エネと節電(職場でのエアコンの省エネと節電)

●家庭での消費電力のうち25.2%がエアコンによるものとされます。企業においては、業種や建物の種類によって電力の消費割合が異なるのですが、生産活動への影響を考慮すると、他の電力消費よりは取り組みやすく、かつ省エネ効果が得やすいのがエアコンの省エネだと言えます。
ここでは、企業で取り組みたいエアコンの省エネ対策と節電について説明します。

エアコンの省エネと節電
省エネに効果がある項目リスト

(1)断熱効果を高める

●二重窓にする

 

▼設備投資が必要ですが、明らかに効果 がでる断熱方法です。 

●断熱効果がある「熱遮蔽ブラインド」「遮熱カーテン」を導入する(おすすめ)

 ▼二重窓にするよりは、費用が少額で済みます。  

●せめて出入り口だけでも、二重ドアにする(おすすめ)
●外部のお客様の出入りがない部屋であれば入り口にビニールカーテンをつける

 ▼例えば、スーパーマーケットのバックヤード(売り場ではなく、従業員だけが出入りし、生鮮食料品などを搬出搬入するエリア)などでは、業務用の大型冷蔵庫や冷蔵倉庫の入り口に透明なビニールシートで暖簾(のれん)が作ってあります。また、企業の工場などでも製品や原料、部品の搬入口では、フォークリフトなどが出入りする場所に「ビニールカーテン」といった名称で呼ばれるシートが設置されています。

▼外出から戻った営業マンの皆さんには、「濡れタオル+扇風機」が効果的です。 

●外壁面 や屋上で植物を育てる

 ▼外壁にツルが伸びる飾物を育ててみましょう。屋上緑化も可能であれば取り組んで良いと思います。  

(2) 設定温度を見直す

●エアコンの設定温度を見直す

 ▼チャレンジ25キャンペーンで推奨しているエアコンの設定温度は、冷房は28度、暖房は20度です。  

(3)除湿機能を活用する

●湿度が低いと体感温度が下がる。

 ▼同じ温度でも湿度が低いと涼しく感じられるため、除湿機能を活用することで、温度設定を少しでも高めに設定することができます。  
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エアコンの省エネと節電(つづき)

(4)勤務シフトを見直す

●勤務時間を早朝シフトにする
●サマータイムを導入する

 ▼気温が低い早朝から勤務を始めるシフトにし、夕方の終業時刻を早めます。グループ企業の場合は、系列会社も一斉に行うのが業務運営上も効率的です。

▼営業窓口やカスタマーサービス関係のスタッフのみ、営業時間を他社と合わせる必要があります。  

●休日シフトにする

 ▼他社が稼動していない日や時間帯に、高稼動になるシフトを組みます。  

●夏期休暇を見直す

 ▼冷房・エアコン需要が高い真夏の時期に長い夏期休暇を取得するようにし、他の時期は出勤日を増やす。  

●在宅勤務を増やす

 ▼出勤せずに仕事ができるような在宅勤務シフトを活用し、インターネットを活用した打ち合わせ・ミーティング、報告メールなどでフォローします。  

●夏期休暇を見直す

 ▼冷房・エアコン需要が高い真夏の時期に長い夏期休暇を取得するようにし、他の時期は出勤日を増やす。  

(5)扇風機を活用する

●エアコンだけでなく扇風機も併用する

 ▼同じ温度でも風があたると涼しく感じられるため、エアコンと扇風機を併用することで、設定温度を一度上げることができます。

▼扇風機には、室内の空気を撹拌する働きがあるため、部屋の隅々まで空気を循環させ、エアコンの下だけを冷やし過ぎるといった無駄 を防ぎます。  

●省エネ扇風機を活用する

 ▼事務局ではまだ試用してみておりませんが、充電式の扇風機やソーラー扇風機が発売されているようです。もし、扇風機導入をお考えでしたら、こうしたタイプも停電対策、節電対策となります。
ソーラー発電タイプは、“太陽光のみ”のものよりもAC電源またはUSBケーブルからの電源と併用タイプが使いやすいと思います。
なお、USBケーブルタイプの扇風機は、停電時でも、バッテリーを入れたノートパソコンにUSB接続をすれば使用することができます。計画停電などの短時間での使用に活用できます。

▼太陽光を利用した小型のバッテリーも販売されています。主にアウトドア用の商品ですが付属のアダプターでUSB電源を取ることができ、USB対応の扇風機にも使えます。  

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エアコンの省エネと節電(つづき)

(6)なるべく使用する部屋を限定する

●課内のミーティングでは、会議室などの“ふだん使わない部屋”は使わない。
●休日出勤や残業の際には、バラバラに分散せず、なるべく一ケ所で仕事をする。
●会議室など、ふだん使わない部屋を使う場合には、早朝または朝イチで会議をする。

 ▼冷房・エアコンは、起動時に最も電力を消費します。
▼外気温が低い時間帯を狙えば、エアコンの使用電力も節約できます。

(7)デマンドコントロール装置を導入する

●エアコンにデマンドコントロール装置をつなぐ

 ▼製造業などにおいては製造設備を止めるわけにはいかないのですが、エアコンなら順番に停止しても“我慢”で乗り切ることができます。
何台ものエアコンにデマンドコントロール装置を接続し、一定の設定値以上に電力使用量 が上がらないように順番にエアコンを止めるというものです(コンプレッサーを数分ずつ停止させ、送風の機能は活かす)。
 何台ものエアコンを接続し、自動的に順番にピークカットをするため公平ですし、手元のリモコンに左右されず、建物全体の電力使用量 を制御することができます。
各社から出ており、施工やアフターサービスも含めて信頼できる業者のものを設置することが必要です。
 夏場だけでなく、冬の電力カットにも役立ちます。

※参考情報…東北電力のサイト(別ウィンドウが開きます)>>

(8)エアコンのフィルターを掃除する

●エアコンのフィルターの目詰まりを解消する。

 ▼同じ設定温度でもエアコンのフィルターの目詰まりを解消することで消費電力が下がります。夏だけでなく、冬の暖房効率もアップさせます。

(9)発熱するものは部屋を分ける・隔てる

●給湯室、湯沸かしポット、コーヒーメーカーなどは事務スペースとは別 室に隔離する。

 ▼同じ設定温度でもエアコンのフィルターの目詰まりを解消することで消費電力が下がります。

(10)涼しい服装で過ごす(クールビズ)

●特殊素材の服や、解放的なデザインの服を着用する。

 ▼クール素材やドライ素材の下着やシャツを着用したり、シャツにスプレーする清涼剤などを活用します。気化熱を利用するタイプでは、扇風機と併用するとかなりの涼しさが得られるようです。

▼ 男性の「オフィスでのクールビズ」の基本は、襟のついたシャツがおすすめ。襟なしのタイプはどうしてもカジュアルな印象になってしまいます。事業所全体で導入したいものです。

▼ソーラーパワーの扇風機、または、充電タイプの扇風機と併用することで、エアコンの設定温度、プラス一度を乗り切りましょう。

▼また、特別 なドライ素材の衣類以外にも、麻、コットンなどの素材の場合には、デザインも、首の周りが開いているものや、ゆったりしたデザインの方が涼しく感じられます。

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エアコンの省エネと節電(つづき)

(10)涼しい服装で過ごす

●特殊素材の服や、解放的なデザインの服を着用する。

 ▼クール素材やドライ素材の下着やシャツを着用したり、シャツにスプレーする清涼剤などを活用します。気化熱を利用するタイプでは、扇風機と併用するとかなりの涼しさが得られるようです。

▼ 男性の「オフィスでのクールビズ」の基本は、襟のついたシャツがおすすめ。襟なしのタイプはどうしてもカジュアルな印象になってしまいます。事業所全体で導入したいものです。

▼ソーラーパワーの扇風機、または、充電タイプの扇風機と併用することで、エアコンの設定温度、プラス一度を乗り切りましょう。

▼また、特別 なドライ素材の衣類以外にも、麻、コットンなどの素材の場合には、デザインも、首の周りが開いているものや、ゆったりしたデザインの方が涼しく感じられます。

(11)気化熱を利用したタオル製品を活用する

●冷却タオル、冷えるタオル等の、水に浸したタオルを首に巻く。

 ▼気化熱を利用したタオルは、扇風機と併用すると効果があります。

▼ソーラーパワーの扇風機、または、充電タイプの扇風機と併用することで、エアコンの設定温度、プラス1度を乗り切りましょう。

(12)バッテリー、蓄電池を活用する

●夜間の電力を貯える蓄電池を導入する。

 ▼安価な夜間の電力を貯えておき、日中のピーク時間の電力を補うというものです。企業、事業所向けの規模となるとそれなりに導入費用がかかりますが効果は必至。

(13)水冷式のエアコンを導入する

●夜間の電力を貯える蓄電池を導入する。

 ▼気化熱を利用した冷風機、あるいは水冷式エアコン等があります。企業の工場、倉庫、体育館などであれば普通 のエアコンよりもかなり省エネ効果が期待ができると思いますので、参考情報としてご紹介しておきます。

(14)発電機を導入する

●小型発電機の導入

 ▼補助的な電力としてディーゼル発電機を導入する企業が増えているようです。オフィスビルなどにおいては現実的ではありません。

(15)その他

●太陽光発電、風力発電などの導入

 ▼補助的な電力として導入をすすめるのも良いでしょう。オフィスビルなどにおいては現実的ではありません。

●旧タイプのエアコンは、省エネタイプに買い替える

 ▼もし、エアコンの買い換えを予定されている場合には、ぜひ消費電力に注目して商品を選んで下さい。

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