実習のお礼状

 資格や単位の取得のための実習でお世話になった相手にお礼状を出すことがあります。教員免許取得のための教育実習をはじめ、医師・看護士・栄養士・救急救命士などのための病院実習など、各種の実習が終わったあとで指導してくれた方、お世話になった方にあててお礼状を出します。
 実習をコーディネートをした学校側の担当者がお礼状を出す場合もありますが、このページでは大学生、短大生、専門学校生、高校生などが出す実習のお礼状の書き方を紹介します。
………「実習のお礼状」のページの内容………
1.実習のお礼状のポイントと、実習のお礼メール 前のページへ
2.実習のお礼状の書き方と例文、文例1前のページへ
 ・敬語表現「貴社」「貴事務所」「貴団体」ほか
3.実習のお礼状の書き方と例文、文例2前のページへ
4.実習のお礼状の書き方と例文、文例3
   (縦書き便箋のレイアウト例)
5.封筒の宛名の書き方
6.その他のお礼状の書き方
 ※別ページ…インターンシップのお礼状>>>
 ※別ページ…会社訪問のお礼状>>>
 ※別ページ…内定通知のお礼状、採用通知のお礼状>>>

4,実習のお礼状の書き方 文例、例文3
(例・見本・雛形・サンプル・フォーマット)

[実習の御礼状を便箋に書く場合のレイアウトの説明。縦書きの場合]

便箋に縦書きにした場合の、だいたいのレイアウト例をご紹介します。

※スマートフォン等でご覧になる場合には下記の見本画像が分割されて表示されます。

【実習御礼状の構成】
(1)頭語と結語
頭語と結語は、必ずペアで使います。決まった組合せがあるので注意してください。
例)「拝啓」(頭語)+「敬具」(結語)
例)「謹啓」(頭語)+「敬具」(結語)
文章の最初と最後に書きます。
結語は、便箋の下の方に書きます。

このレイアウト例では、「謹啓」に続けてすぐに「このたびは〜」という文章を同じ行に書きましたが、謹啓だけを書いて、続きは改行して書いても構いません。その場合は一文字下げて「このたびは〜」が続きます。
 
(2)お礼の言葉
本文の最初にまずはお礼を述べます。
  
(3)本文の中文
本文の中文です。ここは自由文を書きます。具体的な感想を書くと良いでしょう。
▼実習時に経験した内容や特に心に残った出来事など、具体的な出来事を引用するとさらに良くなります。
  [例]
教えていただいた本を早速買って帰りました。これから読み始めたいと思います。
▼特定の指導員がいなかったというケースもあります。その場合には短くても構いませんので、簡単にお礼を述べます。
  [例]施設実習のお礼状…
この度は◯◯日間にわたり実習の機会を与えて頂きましてありがとうございました。ご多忙中にもかかわらず、大変貴重な経験をさせて頂きましたこと心より御礼申し上げます。 今後は◯◯の資格を取得するため、より一層精進したいと思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

▼資格取得のための 実習の場合には、実習を経験することで職業や資格に対する心構えも一段と本格的なものになります。お礼状の文中でも「◯◯の資格を取得するためにより一層頑張ります」「◯◯試験に合格するため、これからも頑張ります」
といった“決意”を述べるのも良いでしょう。
下記のような文章は、実習での出来事や感想を述べた後、本文の最後の方に書くと良いでしょう。
  [例1]教育実習のお礼状の場合…
ぜひ地元で教職につけるようこれからも頑張ります。
[例2]介護実習のお礼状…
介護福祉士の資格を取得できるよう精進いたします。
[例3]幼稚園実習のお礼状…
◯◯先生をお手本に、子どもたちの気持ちが少しでもわかるように精進します。
(4)本文の結び
結びに、この手紙の目的を書きます。
「とり急ぎお礼を申し上げたくお便りしました。」など。
(本来であれば、お目にかかってお礼を申し上げるべきところですが) という文章を省略する意味で、「略儀ながら 書中にてお礼申し上げます」という文章も使うことがあります。
最後にもう一度お礼のことばを書きます。
「右、とり急ぎお礼まで。」という結び方は、文末が省略されているため目上の人に対して出す場合には失礼 にあたります。
(5)日付
本文よりも2〜3文字分、下げて書きます。
手紙の場合には、日付に用いる「年」は西暦を使わずに元号を(例えば「平成◯◯年」のように)用いることが多いようです。
 ※但しビジネス文書では西暦も良く用いられます、
(6)氏名
便箋の下のふちあたりで書き終えるようにします。
大学生の場合は、大学名、学部学科名に続き、氏名を書きます。
高校生の場合には、学校名、クラス名に続き、氏名を書きます。
(7)宛名
便箋の上のふちあたりから書き始めるようにします。
会社名、部署名に続き、先方の氏名を書きます。
長くなるようなら、上の例のように二行にします。

[困ったときは?](宛先は誰にする?)
通常、お礼状の宛先はお世話になった部署の責任者または、対応してくれた担当者(教育実習の場合には担任の先生と指導してくれた責任者)になります。
直接の担当者だけでなく、病院長や、学校長などにもお礼状を出すと更に丁寧になります。
どうしても相手の氏名がわからない場合には、
「◯◯病院看護部 病院実習ご担当様」
「◯◯保育所 保育実習ご担当様」
などと書けば良いでしょう。
また、小さな施設の場合には、実習受け入れに関する業務を施設長や医院長が兼務していることがあります。その場合の宛名は、所長、病院長、園長、校長となります。

5.お礼状を出す際の、封筒の宛名の書き方

宛名を書く場合には、「見本一郎様」のように相手の氏名の下に「様」をつけるのが一般的ですが、医者あての場合には慣例的に「侍史(=じし)」「机下」という特別な脇付を使います。
(※ご注意:待史について:慣用的には「たいし」と言われることもありますが、厳密には誤りです。正しくはにんべんに、寺「侍」で、侍史(=じし)です。)
下記に、実習のお礼状を書く場合に使う頻度の高そうな相手の例として「医者あて」「肩書きのある相手あて」「先生あて」の例をご紹介します。
画像は縦書きの例を用意しました。
医者あての場合や学校あての場合の宛名の書き方
(実習のお礼状 宛名封筒の書き方)
1. 医者あて

1.医者あてに手紙を出す場合には、慣例的に敬意を表わすための「侍史(=じし)」「机下(=きか)」などの脇付けをつけます。

(※ご注意:待史について:慣用的には「たいし」と言われることもありますが、厳密には誤りです。正しくはにんべんに、寺の「侍(さむらい)」という字を書いて「侍史=じし」です。)

※脇付けとは?
「脇付」(=わきづけ)とは、手紙の宛名を書く時に、宛名の左下に書き添える言葉で、これにより敬意を表わします。
良く知られている脇付けのうち、現在も残っている言葉には上記の他にも「御中」がありますが、現在では「御中」は、相手の部署あてに手紙や書面を送る際に用いられる言葉となっています。
 さて、医者に対して手紙を送る場合にのみ「侍史」「机下」をつける慣習が残っていますが、侍史や机下とはどのような意味なのでしょうか?
 「侍史」とは「仕える人」をさし、「机下」は「机のもと」をさすことから、相手を敬う気持ちを込めて、本人あてではなく相手に仕える人や、相手が使う机のもとにあてて手紙を送るという意味から用いられるとされます。
 一部の慣例で「御侍史」「御机下」と書くこともあるようですが、「御」をつけるのは厳密には誤りです。

ただし、上記「侍史」「机下」の書き方は一般の方の中にはあまり使わない方もいらっしゃいます。脇付を用いることに違和感がある場合には、下記のように宛名を書いて下さい。
2. 役職・肩書きの ある相手あて
2.先生、社長、はそれだけで肩書きとなるため、肩書きに続けて様をつけるのは誤りです。
(=「社長様」「先生様」という使い方は誤りです)
(2-1)役職・肩書きのある相手あての宛名の書き方
宛名の書き方/社長
宛名の書き方/校長

会社あての場合
まずは社名、部署名を書きます。つぎに行を変えて、役職→氏名→様の順に書きます。
× 見本一郎 社長様
◯ 社長 見本一郎 様

学校宛の場合
「役職→氏名→様」と書きます。肩書きのない先生あてには「様」の代わりに「先生」を使います。
× 見本太朗 先生様
◯ 見本太朗 先生
× 何時居郎 校長様
◯ 校長 何時居郎 様

… なお、会社名と部署名が長い時には、社名と部署名は一行におさまらなければ改行しても構いません。例えば社名のあとで改行するなど、キリの良いところで改行するようにします。

.実習を受けた場所が学校の場合には、校名を書きます。学校名とクラス名も二行にわたって書いてもOKです。その場合も学校名のあとで改行するなど、キリのよいところで改行します。
(2-2)資格を持っている相手あての宛名の書き方
上記のような役職・肩書き以外にも、資格を持っている相手へのお礼状で封筒の宛名を書く際には、以下のように書くと書きやすくなります。

(書き方例)
[ 栄養士や管理栄養士あてにお礼の手紙を書く場合]
栄養士   佐藤花子様
管理栄養士 鈴木愛子様


[薬剤師あてにお礼の手紙を書く場合]
薬剤師   高橋一郎様
※実際、病院では慣例的に「おんたいし」とか「たいし」とか読まれていることが多いようですが、厳密には誤りです。
縦書きの封筒の場合の差出人名の書き方
差出し人の氏名は、封筒の中央よりも左側に書くか、または中心線にまたがるように書きます。学校の授業や資格取得の一環として受けた実習の場合には、学校名や学部・専攻名(高校生の場合にはクラス名)を明記します。

6,その他のお礼状

・実習の際には、学生であっても「礼儀正しさ」や「社会人としての基本マナー」が求められます。また、学校を代表するひとりとしてあなたを見ている指導官もいらっしゃいますので、あなたの態度がまわりの同級生や同窓生、下級生たちの就職活動に影響することもあります。
 ちょっとしたことで就職活動に差がつきますので、上記の「実習のお礼状」のほかに、「インターンシップのお礼状」「内定のお礼状」なども頭に入れておいた方が良いでしょう。
 

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